愛宕山鉄道ケーブル線(2010.01.19)

わいわい村に、廃墟と化した山上駅の現在の姿(まさーきさん撮影)があります。




愛宕山鉄道周辺概念図:「麗しの愛宕山鉄道鋼牽線」(鳥越一郎著・2002年11月・株式会社ユニプラン刊)


 京都四条大宮からやって来た京福電鉄嵐山線は、現在、嵐山で終点になっている。ところが昭和4年から同19年までの間、さらに奥に向かってレールが延びていたという。嵐山駅でスイッチバック、いったん元来たほうへスタートし、左へ大きくターンして北へ向かう。釈迦堂・鳥居本を経由して清滝へ。平坦線はそこが終点だった。徒歩で清滝側を渡ったところが、ケーブルの山麓駅「清滝川」。そこから山頂駅に向かってケーブル線が延びていた。


 左が大正11年測量昭和6年部分修正の地図である。嵐山でスイッチバックした線が左へ大きくカーブして北上していくのが分かる。「愛宕山電氣鐵道」の文字が見える。鳥居本の少し北でトンネルに入り、それを出たところが終点清滝である。
 右:昭和42年改45年修正。嵐山から鳥居本を経て、嵐山高尾パークウエーにつながる道路がかつての平坦線の上を走っていることが分かる。


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