デジカメ わいわい村
とれとれ作品集 NO.46

2010年01月・前半
も ど る

森川HNpapurMEDS.TSSMRTMEGW






も ど る
■森川邦昭

■着信:2009.12.30
■撮影場所: スキー場(北海道)
■題名:寒(3枚共通)
■1.超低温と強風が創る雪の芸術に斜めの光を入れて表現しました。
◆斜めからの逆光気味の光で立体感はうまく出ている。しかし、色調が何となく不安定な気がする。私自身、冬の志賀高原ぐらいしか知らないから、低温時の色がどのように写るのか経験がない。露出アンダーかとも思うが、だとすると、段差の陰の部分がもっとつぶれる(真っ黒になる)はずだし。ちょっと分からない。コントラストを上げると、段差の向こうの雪原や手前の木の枝のハイライトなどもっときっちり明るく出るのではないか。
■2.何列かに並んだ樹木を先ず意識し、付着する雪を露出を上げて(明るく)強調しました。
◆こういう全体に白い風景は、ともすると灰色に写る。それをいわゆるハイキー(明度を上げて、明るく表現)に仕上げて成功した。こういう場合、どこか一箇所きっちりした黒い部分が含まれているということなしだが、この絵でいえば、中央右手前の大きな木の幹ということになる。いまの場合はそれがちょっと弱い。これがもっと近くにあって、木の高さが画面の半分以上になり、幹がしっかり黒く出たら、もっといい写真になった。
 こういう場合、撮影後の画像処理でハイキーを思いつくのだが、撮影の時点で、その意識を持って、黒いものを画面に入れながら、プラス補正しておくのがベスト。寒い現場でその処理は不可能だから、初めからそのイメージを持っていなければ無理な話だ。  
■3.営業が終了して、ライトに輝くゲレンデを表現しました。
◆終了後のスキー場。人物がきいた。スキーを抱えているのもいいし、中央より右に持ってきたのも、帰り道をうまく表現できた。動くものは前をあけるのが鉄則だが、この場合は帰り道。鉄則を破ったことが成功の因。ライトのリズム感もある。右側に小屋(トイレ?)、樹木など、うまくまとまった。


も ど る
■HN

■着信:2009.12.31
■題名:白鳥飛ぶ
■場所:湖北 今年は天気が良くない日がつずいていました。22日天気予報が滋賀県全域よいお天気になるだろう。そんなことで白鳥に出合いに行きましただが曇り空で綺麗な白鳥色が出ませんでした。今年も白鳥宜しくお願い致します。
◆今年も白鳥がやってきた。HNさんの白鳥、寒いところお疲れさんでした。若いなー。
 余り高くないところを飛んでいるらしい。1・2は同じグループの連写らしい。ピントは手動の固定だろうか、それともスポーツモードの追跡タイプか。だとすると追跡が大変だろう。
 鳥の並びから見て、1がそのまま2に移ったのだと思うが、それでも2番目の鳥のピッチが変わっている。前へ出ようとしているのか、まさか自動車レースじゃないのだし。それとも高度を微妙に変えようとしたのだろうか。そんなことも考えさせられる。
 2の画面が暗かったので、勝手だったが、明るく調整した。暗かったのは何か意図があったのだろうか。1と2の条件はそんなに変わっていないのに、どんな事情だったのだろうか。不思議だ。
 3は山腹をバックに優雅に飛んでいる。バックの木々に枯葉が少し残っていて、初冬の季節感が伝わってくる。白鳥の姿とともに、いいイメージだ。左上の白い斑点は、空が抜けたのか、それとも山頂付近の残雪か、どちらかわかりにくいが、これについては賛否分かれるところだろう。私の気持ちとしては、余り目立つところでもないし、致命傷というほどでもないので、このままでもいいだろうと思う。




も ど る
■papur

■着信:2010.01.03
■昨年暮れ霜の降りた寒い朝でした。
■撮影場所:守山市水保町
■1.朝陽のある風景
◆公園のような草っ原のような。よくみるとあずま屋もある。地球の森かな。「朝陽のある風景」というタイトルだから、太陽をポイントにしたのだろう。このような明るい太陽は、レンズをある程度短くしないと捉えにくいものだが、そういう点ではうまくいった。(わたしは、肉眼で見てまぶしい太陽には、望遠は使わないことにしている。これはそれにあたる。)
 ということでレンズの選択は正しかったが、その結果風景が広く単調になってしまった。遠景では三上山が見えるが、これでは弱い。近景に何かポイントがほしかった。
■2.クズの葉っぱに霜が
◆葉っぱ1枚のアップ。いい色に仕上がった。光は右上から来ているらしいが、朝の光らしく、まだ弱い。葉の周囲の白線もがもっとキラキラ輝くともっといい写真になっただろう。もうちょっと光の方向にこだわった方がよかったか。
 ふれているのか、ぴんとが浅いのかわかりにくいが、周囲の、特に右上の霜の線まではきっちしたぴんとがほしかった。
■3.霜が朝陽でキラリ
◆霜が降りた地面だろうか。いわゆるハイキー仕上げ。拡大してみるとその表情が見えてくる。しかし、ピントがちょっと奥へ行き過ぎた。森川さんの所でも書いたが、こういうハイキー画面にはどこか一箇所黒いポイントがほしい。いまの場合だと、左に見えるぽつんとした石?などがそれに当たるが、ちょっと弱い。もう少ししっかりしたモノがあればよかった。もちろんピントはそこへ持っていく。




も ど る
■MED

■着信:2010.01.05
■1・早朝の雲
  霜が降りた早朝、朝陽が昇るまでの雲が茜色がとても綺麗で雲を多く撮ってみました。
◆日の出の20分ぐらい前に空がいったん明るくなる。雲が下から照らされて赤く色づく。そのときの光だろう。肉眼で見ると明るく感じるが、実際はまだ薄暗い。カメラは正直だから、地上の風物は暗く写ってしまう。
 MEDさんの意識の中には、茜雲と三上山の2つがあったのだろうが、ちょっと離れすぎた。この場合、赤い雲の方が強いから、三上山は捨てて、雲だけで絵を作った方がよかっただろう。トリミング見本
■2・川面に映る1
 幸浜大橋の上から。朝陽が川面に映っているが、この時はまだ太陽は顔を出していません。
◆日の出前で左の方の空が焼けている。それが川面に映ってほしいところだが、残念ながら、そのあたりは堤防で、川面には映らない。それを入れようとすると、もっと右の方へ移動しなければならない。ところがそれをやると、向こう岸(この画面の左側の岸)を直角方向から見ることになり、川の奥行きはなくなってしまう。痛し痒しというところ。朝の太陽を狙うところとしては難儀なところだ。
 太陽はこの後、右上へ昇って行くから、10時か11時ごろに行ってみると、川面がキラキラと光っているはず。それを狙うのも一興。 
■3・川面に映る2
  同じ大橋の上からですが、少し移動してひとつ上の稲荷大橋の上流まで写っているところを。この時は太陽が上がっていましたが、太陽を入れると暗くなるので避けました。
◆2の写真より左へ寄って、カメラを右に振った。左下にちょっと見えている岸をきっちり入れた方がよかっただろう。右の岸は余り魅力がないから、レンズをもう少し伸ばして、左岸中心に絵を作り直した方がいいだろう。もちろん10時前後なら水面は光る。色温度を変えて、画面を青くしてみるのも一つの手。(原さんがよくやる方法)。




も ど る
■S.T

■着信:2010.01.05
■場所:鈴鹿川河口(基点0q)
■月日:1月1日
■題名:寅年(初日の出)
 私の定年後の健康度測定として年始めの行事を考え、卒業年度(02)から何年続けられるのかの挑戦中です。近場の鈴鹿川河口建設省標識(基点0q)からの伊勢湾に昇る初日の出です。予定時刻では夜が明けず沖合いのシーバースの照明がひと際輝いていました、約30分後に雲明るくなり少しの時間(15分ぐらい)に光が差しましたのがこんなのです。なお、寅2は拡大しました。
■寅1 07:33 換算50_
◆おだやかな初日の出というところ。手前の3つの岩がポイントになっている。そこに差し込む太陽の反映。これぐらいの岩なら、潮の状態で頭を出したり消したりするのだろう。それを見比べるのも、定点撮影の面白さ。この時が、満潮だったのか干潮だったのか分からないけど。
■寅2 07:36 拡大(中央の船影がぼけました)
◆「寅2は拡大しました」とあるのはトリミングしたということだろう。沖の船が大きくなっている。両端の船は止まっているらしい。それと反映の場所を勘案すると、カメラは1より若干右へ動いたらしいが、この場合の移動は、3つの岩に対しては意味があるが、沖の風景に対しては大差ない。岩がなくなった分、単純になった。 
■寅3 07:40 換算35_
◆レンズが1より短くなって船が大きくなっている。ということは、これもトリミングしたのだろう。右から2番目の船が水平線から蜃気楼で浮き上がって見える。これと太陽が重なったところを超望遠で狙うと面白いぞ。そのとき太陽がどういう形で写るのか。レンズとの相談だけど。実際にそういうチャンスがあるのかないのか。




も ど る
■SS

■着信:2010.01.06
■1.雲を纏う(希望が丘)
◆すっかり葉を落とした。やっぱり裸の木はいい。芝生もすっかり枯れた。その色がまた新鮮さを感じさす。空の青さ、それに浮かぶ白雲。爽やかで気持ちのいい写真に仕上がった。木の右下の黒い物体は何かな。
■2.波しぶき(近江八幡市)
 波のことばかりに注意がいって水平線が傾いていましたので、傾きを修整しました。
◆岩に砕ける波。これは寒かったぞ!。足場も濡れていただろうに。岩と波に目がいくが、右半分の滑るような水面がまたいい。水の動きの速さを感じさす。この天気の時に、ここへ出かけて行ったSSさんに感服。
■3.強風注意報(近江八幡市)
◆多分ヨシの揺れで強風を表現したかったのだろう。肉眼で見るとけっこう揺れているのだが、写ってしまうとそれが止まって見える。シャッターを遅くして揺らす手もあるが、それでも実際にはそよ風ぐらいにしか感じられない。結局、風ががいちばん強いとき、ヨシがぐっと倒れかかる、それを撮るしかしかたないのだろう。
 絵の要素が多くなった。2より気持ちがいろいろ散らばった。ヨシの揺れ、倒れそうな木、水面の反映、黒い島影。要素が増した分、絵が散漫になった。ヨシか木かどちらかに絞った方がよかった。




も ど る
■MRT

■着信:2010.01.08.
■5日に撮ったものです。それなりのとチャンスを待ち、我がベランダから。
■題名:初(1,2)
■場所:すべて大津市木の岡町
◆我が家のベランダから。これは気楽な写真やな。1を撮ってからレンズを伸ばして2を撮った。当然2の方が太陽は大きくなる。まぶしい太陽だと、レンズを長くするとゴーストが出るのだが、この時は霞があったのか、それが出ずに成功した。
 しかし、マンの悪いところにベランダがあった。レンズを伸ばすと対岸の打ちっ放しゴルフ場のネットが大きく目立ってくる。坂本の城跡公園から三上山を見たときも、こいつ(ネット)が同じように邪魔になる。うっかり長いレズを使うと、目立って仕方がない。その点1の短いレンズの時は、まだ辛抱できる。
 本当はベランダの場所が悪いのでなくて、こんな湖岸に、ばかでかいネットを立てたほうが問題なのだが、実際のネットは湖岸から1,7Kmほど離れたところにある。建てた張本人は湖岸だと思っていないのかも知れない。
■題名:動(3)
 雲と雲の変化と太陽が何とも言いようのないチャンスをくれました。
◆雲と霧であいまいな風景の所へ太陽が昇ってきた。撮影者はそれに感動したのだろうが、カメラにとっては迷惑な風景だ。どこへピントを合わせていいのか。とりあえず光の強い太陽付近に合わせたのだろうが、もう一つはっきりしない。たとえば、森川さんや、papurさんのハイキー写真(全体が城っぽい写真)にも、どこか一箇所きりっとした黒がほしい。反対に全体が暗いローキー写真でも、逆に一箇所しゃきっとした白がほしい。これと同じことで、全体がほわーんとしたソフトフォーカス写真にも、どこか一箇所ぴっしとしたピントがほしい。
 この場合、太陽にピントがきているようにも見えるが、もう一つはっきりしない。どこか一箇所意味のある線を探し出して、それにきっちりピントを合わせる。多分オート撮影だと思うが、カメラがピントをあわせやすいように協力してやる。いまの場合だったら、太陽の左下に左さがりの線が見えるが、ここらに合わして、絵を再構成すればよい。


も ど る
■MEGW

■着信:2010.01.08.
■1.朝陽、堅田浮御堂南隣の公園より、松を前景に2点チャレンジしました。
◆松の風情がいい。ベンチで休む人影も寒さが伝わってくる。レンズは長くないのだが、太陽の光が強く、若干イメージをつぶしてしまった。横雲があるので、それから覗く大きさで明るさをコントロールしたかった。いくらかチャンスが遅れたか。
 それともう一つ、この公園から三上山を撮ろうとすると、どうしても横一線のコンクリートの縁が入ってくる。これと対岸とが二の字構図になる。松の木で何とかカバーしようとしているのだが、しんどいところ。この公園からさらに南、港の方へ行く途中の湖岸の方が撮りやすい。
■2.朝陽にゆりかもめ、堅田浮御堂北隣湖岸より。朝は少ないですが10時ごろえさを与える方がおられかなり集まってくるそうです。
◆うまくカメラの近くを飛んでくれた。エサやりをすると、わっと近づいてくるのだが、今度は数が多くて、写真になりにくい。矢張り1羽、ないし2羽が、近づいてくれるといちばん絵になりやすい。天気、太陽との兼ね合いもあるし、何度か行ってみるしか手はないだろう。
■3.雲の間に、雄琴北かざみ公園の左手前方の川を下った河口より、黒雲の中から一条の朝陽にチャレンジしてみました。
◆新御呂戸川河口。以前はもう少し北を流れていたが、その後、現在の流路に改められた。沖合に点々と見える浮魚礁やエリ(ひょっとしたら真珠養殖かも知れないが)への影響を避けるために防波堤状の堤が作られた。わたしは、この防波堤が出来た時点で、ここからの写真はあきらめたが、MEGWさんは、それを逆手にとって、うまく前景として取り入れた。なるほど、こういう撮り方があったか。もう少し右へ寄って、堤を右から出したほうがより安定したのではないか。





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