デジカメ わいわい村
とれとれ作品集 NO.41

2009年10月・後半

も ど る



S.T 森川 JITKS まさーき SKI MED MRYM MRT

も ど る
■S.T

■着信:2009.10.13
■場所:鈴鹿バルーンフェスティバル2009
■今年は新装なったグランドスタンド前に熱気球20機が合図と共にガスを噴き上げる競演で、バーナーの音と炎が照明を落とした暗闇のなかに色とりどりの気球を照らし出し夜空を彩るメルヘンの世界でした。
■1.作業開始:開始決定直後のガス噴射
■2.モデルバルーン:風の具合を見る為の1機
■3.一斉点火:合図と共に20機が赤い炎で照らしました。スタンド屋根裏と手摺の光を受けたのをつけました。
◆以前琵琶湖畔で、目の前で添加するのを見たことがある。迫力のある凄い音だった。これは写真には写らんぞとそのとき感じた。 S.Tさん、それに挑戦。
◆1.熱気を吹き込まれ気球がモコモコとふくれ出すのは感動的だ。近くで作業をアップできればいいのだが、これ以上は無理だろう。
◆2.一機が立ち上がった。私が見たのは昼間だったから意識しなかったが、気球は半透明なのだろうか。バーナーから吹き出す炎の明るさだけでこのように気球全体が明るくなるのだろうか。気球の中の空気は熱いだけで光は出していないのだろうし。
◆3.これは壮観だ。カメラ位置に制限があるから、これ以上はどうにもならない。気球に接近できればなー。
 気球全体の重さ、体積、外気の温度が分かっていて、気球内の空気の温度が何度になると気球が浮くか、という問題が高校の物理の教科書にあった。数年前まで授業でやっていたが全部忘れた。




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■森川邦昭

■着信:2009.10.15
■題名:高地から見た夕焼け。
■撮影時の状況:午後5時頃の雄大な夕焼けを撮りました。写真は北アルプスの方向を向いております。日の高いときは穂高連峰が見えておりました。
■撮影場所:甲斐駒、北沢峠の山小屋。
■表現:これほど広大な美しい夕焼けは初めて見ました。白い雲からだんだんねずみ色になりやがてこのような夕焼けになりました。        1は斜めの黒い山を。2はわずかしか入らなかったが下部に樹木も入れて構図を作りました。        ただ、もう一つ、特に1の方は鳥が入っているとか黒い大きな山に山小屋でも有ってランプの光でもあるといいのかなと思います。
◆1と2とを比べると2の方が夕焼けの大きさを感じる。違うところは何か。一つにはシルエットの山の大きさだが、それより大きなポイントは2において遠くに見える雲。これが地平線に見える。山で夕焼けの大きさを感じるのは、谷をはさんだ向こう側の山を前にしてみるとき。南アルプスなら、中央アルプスを、北アルプスからなら白山(ちょっと遠いが)をというように。夕焼けの郷愁は遠さ。今の場合水平な雲がその働きをしている。これによって2の夕焼けの広さを感じる。      


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■JITKS

■着信:2009.10.19
■@台風が湖上を通過しています。湖面を叩き、水をまきあげています。
■A明けて、重い雲に抑えられる朝陽。
■B天気の回復した湖岸の鷺。
◆1.なるほど、このように水を巻き上げますか。今回の台風は夜間だったから、このあともっと荒れたのだろう。いちばん大荒れの状態が見られないのが残念。
◆2.台風の一夜が明けて、天気は西から回復して来るのに、不思議や不思議東側が明るくなった。冬型気圧配置が強まると、琵琶湖ではこのように東岸だけが明るくなる現象がよく見られる。今回もそれだったのかも知れない。
 写真としてはその明るさに目がいって、横一線の水平線が画面を2分してしまった。矢張り少しでいいからどちらかへずらしておきたかった。もし可能ならば、水辺近くで水面の表情がほしかった。
◆3.サギをこのようにアップしたのは初めて見た。サギが飛ぶ姿は、横から見るともう一つだが、真正面ないしは真後ろから見ると実に優雅だ。これは向こうへ向かって飛んでいるのかと思うが、怪鳥に見える。不思議なのは影の右端、羽が折れて見えること。どうしてなのかいくら考えても分からない。バックの構築物が気になるが、これは相手のあること。これ以上の無理は言えないだろう。そんなこんなで面白い写真である。 


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■まさーき

■着信:2009.10.21
■撮影場所:先日、鞍馬から、二の瀬の山を歩いてきました。
■1.生命力
 波のごとく、うねる根っこは、なにかの血管か、触手のような感じがします。
■2.転倒注意
 歩く時には足元に気をつけないと・・。
◆鞍馬から貴船へ抜ける山道だったか。そこを通れば誰でもカメラを向けたくなる。結果的には皆大小同意の作品になる。
 とはいいながら、1と2とでは根っこや土の表情がずいぶん違う。光のせいだろう。2枚を比べると、1の方がいい。光の当たり具合を確かめるのがまず第一だろう。
 レンズを出来るだけワイドにして、これと見極めた根っこに肉迫して、それをぐんと大きく撮ると迫力が出る。
■3.ご神木
 りっぱな杉の木です。鞍馬の火祭りは、この由岐神社の神事です。
◆このご神木はちょっとしんどかった。私は送られて来た文章を読まずに、とりあえず写真を開く。この写真を見たとき、何でこんな所にアンテナの支柱があるんや?と思った。木にまかれているしめ縄(だと思うが)が、鉄製のポールのジョイントに見えた。ゴメンナサイひどいこと書いて。説明文を読んでやっと杉の木だということが分かった。
 結局日陰になっている神殿と陽が当たっている神木との明るさの差、これがカメラが許容する範囲をはるかに超えていた。これだけ飛んでしまうとどうにもならない。画像を暗く処理しても、この杉は杉に戻らない。このカメラアングルが無理だった。陰の部分を省いて、たとえば、片方の提灯と神木だけを望遠で狙うとか。そうか曇った日に狙うか、それでも明暗比は難しいだろう。




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■SKI

■着信:2009.10.22
■撮影場所: 京都市下京区 梅小路公園
■1. しぶき
 少し右下がりになっている気がします。手持ちで撮ったため、肝心な「しぶき」の部分が振れていると思います。三脚を立てれば飛び散るしぶきもスッキリとカーブを描くのかな?。ほんの少しの振れは、あっても良いような気もしますが、よく分かりません。
◆流れ落ちる水と跳ね返る水との対比が面白い。跳ね返るしぶきが放物線を描いて面白いのだが、残念ながら、SKIさんがいうように、カメラが振れた。手持ちの限界だろう。三脚できっちり撮ったらいい写真だった。おしい。
■2.緑陰の滝
 モミジには光が当たっていましたが、滝の足下にもほんの少しの陽が当たっていれば・・・と思いながら撮りました。
◆その通り、滝にもう少し光があれば。しかし、撮影の前段階を考えて見ると、「モミジも滝も」ということになっている。「モミジか滝か」と考えたら話は変わっていた。この場合、滝は添え物と考えれば絵の整理がつくし、露出も自ずから決まってくる。モミジは飛びそうだが、かろうじて踏みとどまった。全体を暗くすると結構よくなる。調整見本。
 撮影時点で、モミジを中心に絵を作り、露出もそれに合わせておけば、もっといい作品になったことはいうまでもない。


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■MED

■着信:2009.10.23
■1.光る綿毛  トリミングしました。
◆これはある程度群れをなして光って目立つので、ちょっと主役が弱すぎた。ゴーストも入っている。これだけゴーストが入るということは、画面近くに強い太陽があるはず。それが感じられない。原版がないので分かりかねるが、ちょっとトリミングが無理だったのではないか。


★後日、MEDさんから原画が送られてきた。原画には空が入っていた。その空の部分をカットしたのが、MEDさんのトリミング(左の写真)。綿毛が上へ行きすぎた。
 全体にもっと綿毛が多いのかと思ったがそうではなかった。となれば綿毛を大きくするしか手はない。ということで、左と下をさらにカットした。トリミングA。綿毛が大きくなった。
 またこの場合ゴーストも大きな要素になるので、空を入れた方が安定するような気がする。ということでトリミングB。ボクはこちらの方が好きだ。
 とはいえ、トリミングはあくまで第2次的な絵作り。最初から現場で、しっかりした絵を作れるよう努力しよう。


■2.銀杏
◆イチョウの葉っぱに対する家の陰の関係。このままだと家がイチョウの邪魔をしているように感じられる。暗い陰と黄色い葉っぱが生きているので、もっと大きく入れて、陰を大きくするか、逆に小さくするかどちらかだろう。このままだとどちらつかず。
■3.破れかぶれ(破れ傘)
 台風で小芋の葉がこすれ合って葉っぱがぼろぼろになってとても哀れでしたが、昔の番傘が破れたのを想像しました。
◆面白い、一度見たら忘れられない強い写真だ。台風のあとということだが、これだけ完全なシルエットに撮れたことが不思議。普通はどっかに色が出てくるものだが、よほど空が明るかったのか。モノクロームの写真を見るようで、ピカソのゲルニカを思い出させる。それでいて、空が薄く色づいているのがまた不思議。材料は身の回りにいくらでもある。しかし、この材題にカメラを向けた勇気に脱帽。




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■MRYM

■着信:2009.10.23
■1.大津祭り
 神様がお通りになる。それでしゃがんで鉾を高く撮ったのですが。
◆いいねー、このローアングル。「神様がお通りになる」という撮影意図の表現。非常に分かりやすい。一緒にしゃがんでいる”狸”のニイチャンたちも気持ちいいし、久しぶりで納得できる祭りの写真を見せてもらった。祭りは本来神様のお通りなのだ。
■2.頑張っているわたし
 帰りのバス待ち一時間。神社の中をひとまわり。立派な家やけど道幅が無いのでミラーを写すことにしました。そこで先生の声がきこえてきました。ここに犬でも歩いていたら・・・。人っ子一人いない。それで私です。
◆なんで「それで私です」かだいぶ考えた。よーく見るとミラーの下端にMRYMさんの姿が映っている。面白い発想だ。庄屋さん風の建物もいいし、これでもう少し”私”が大きく写っていたら面白かった。しかし残念ながらミラーの位置が高かった。
 これは身長の問題だからどうしようもないわな。といいたいところだが、奥の手がある。たしかMRYMさんのカメラのディスプレーはフリーアングルのはず。これを下から覗くようにする。手を上へ伸ばして、ハイアングルで、グイッとミラに近づく。成功したらヒット作だった。
■3.秋・丹波
 小学唱歌のような景色と一人で感動板のですが。電線を消すのはどれだけ難しいか、身をもって体験しました。本当はこれをだしたかったのです。
◆柿の実がみのって里の秋。電線には泣かされる。右端の家をカットして、全体のトーンを少し抑えると落ち着いたいい写真になる。トリミング調整見本。




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■MRT

■着信:2009.
■題名:秋本番
■場所:赤沢森林のトロッコ列車
 9月29日、30日にかけて雨の中を旅行の秋を楽しんで来ました。
◆トロッコ列車の窓から身を乗り出して。雨の日か曇り空かで、シャッター速度が適当の遅くなった。データを調べてみたら、F2.8,50分の1秒。このスピードがよかった。うまい具合に色づいた葉っぱが流れて、画面に動きが出た。左上の白い三角形、屋根の一部かと思われるが、これが邪魔をした。カットすると画面の広さが失われるし、仕方ないか。
■題名:とまれず
■場所:赤沢森林の美しい森の中
 雨が少しあがり美しい森の中を歩いていると私の気持ちと同じくしているのに目が留まりました。
◆この題は、「水が止まらない」という意味だろうか。これだけの急流にもかかわらず、一部を除いて水が止まっている。F4.2,500分の1秒。これはこれで悪くはないのだが。どこかに水のはねたのが見たかった。何で水がはねてないのかな。写す人と一緒で水がおとなしいのか?。不思議やねー。

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