デジカメ わいわい村
とれとれ作品集 NO.39

2009年09月・後半

も ど る



森川 HN MEGW HNDS.TSSMRTJITKS

も ど る
■森川邦昭

■着信:2009.09.15
■題名:早朝の風景: 富士山のご来光
■撮影場所:富士山五合目
■撮影時の状況:午前5時前の撮影です。晴天、微風でのご来光時の風景を撮りました。
■表現:ご来光を迎える瞬間、雰囲気を人物を配して表現したい。
◆山に登って一番感激するのがご来光。しかし、初めての場所なので、行き当たりばたりで狙わなければならない。この場合人物をうまく配して山のスケール感を出した。とくに右端の大きな人物がうまくいった。左手で太陽を指さすとかの動きがあるともっとよかった。奥の人物の左、四角の岩?がちょっと異様だけれど。
■早朝の風景:琵琶湖の夜明け
■撮影場所:琵琶湖マイアミ浜
■撮影時の状況:午前6時頃の撮影です。琵琶湖面と波からの光の照り返しを撮りました。湖面よりも小さな波に当たる光を特に意識しました。
◆なぎさにうち寄せる小さな波。湖岸へ行くとよく目につく。ところが撮ってみるとさほどではない。その理由は、その波が大きな風景の中の一つのパーツに過ぎないこと、もう一つは動いているものが止まって写ること。
 人間の目は意識したものが大きく見える。それを表現するには、とりあえずそれをアップする。その後でもう一度考えてみる。           


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■HN

■着信:2009.09.17
■撮影場所:栗東市・金勝
■題名:愛情
 8月の末、金勝に川蝉を撮りに行きました。時期的に出会いにくい時期かもしれません。いつもの撮影の場所までは出てくれませんでした遠くからの撮影でした。だがめったに見られない光景でした。
◆ほんま、初めてや。すごいな。親子か夫婦か分からない(HNさんには分かるのだろう)けれど、ホンマ愛情や。多分エサを口渡ししているところだろう。とすると親子かな。
 何秒間かの連射のうちの3枚だ。だから、この3枚の撮影に要した時間は、おそらく1秒以内。しかし、これを撮るのに何時間待ったか。私などは想像すら出来ない粘りだろう。 
 「遠くからの撮影」だったということは、これでレンズは一杯に伸ばしたということだろう。カワセミが止まった場所はどうしようもないし、自分も場所を移動するヒマはないし、ということで2羽の間に、とくにくちばしのところに1本の枝が重なってきた。ゆっくりねらえる対象なら、自分が少し移動してということも可能だが、これはおそらくその余裕はなかっただろう。
 いずれにしてもHNさんの粘りの脱帽。




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■MEGW

■着信:2009.09.19
■1.竜巻かな?:ビルの屋上辺りに竜巻型雲が秋の青空に浮かんでいた。
◆こういう上空の現象は結構難しい。空の高さが表現しにくいことがその理由。この場合も雲だけを撮ったのではその高さが分からない。木の枝を入れたことが正解だった。飛行機でも、タコでもそれだけをアップしたのでは全く高さ不明になる。コマーシャルで、ビルの上に飛行船が現れるのがあるが、ビルと飛行船の組み合わせで絵が出来る。だからこの場合、木の枝の代わりはビルでもよかった。とにかくこういう場合は、地上の高さを表現できるものを入れること。この場合は成功。
■2.秋の訪れ:昼下がりの散歩、ススキが太陽に光輝く、もう秋かな・・・・。
◆絵としてはちょっと単純すぎたかな。これも3のように太陽を橋に入れるとか、あえてゴーストを造るとか、なにか対策がほしかった。
■3.秋の日差しを受けて:南京ぶなの葉、紅葉は先になりそう。
◆「きょうは今年いちばんの暑さでした」というような場合、テレビではこのような映像を使う。しかしテレビの場合は、もっと影の多い木を使う。それは暑さを表現したいから。今は秋、木の葉に光が当たっても暑苦しくはない。むしろ爽やかに見える。そういう意味で、MEGWsんの狙いはよかった。気持ちのいい青空を含めて狙いは的確だった。いい写真である。




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■HND

■着信:2009.09.16
◆HNDさん、早くに原稿をいただいておりながら、うっかり見のがしていました。お許しを。
■撮影場所:京都市植物園
■過日植物園に行ってきました。3枚ともその時の作品です。
■1.天高く実る秋
 ススキや稲穂ではありませんが青空に向かって大きく伸びています。パンパスグラスといいます。
◆ハイ、名前を教えてくださると有り難い。
 こういう穂のあるものは、光線を選ぶ。この場合光が右後ろから。ちょっと正直すぎた。反対側へ回れるものならそちらから狙いたかった。穂が逆光を受けて光っているところは切れだから。こういう施設内では自由に動けないのかな。
■2.なからぎの池
 紅葉まではまだもう少しですが、周辺の木々が変色してそれが池に写っています。また池の中には数少ない黄色の蓮の葉が残りその影が池に落ちて秋を感じさせてくれます。
◆色づき架けた木々が池に写るのが目玉らしいが、水面そのものが濁っているような感じで、どうも魅力がない。まだしも蓮の黄色い葉っぱの方に目がいきやすい。これをアップした方が面白かっただろう。少なくとも「これは何だろう」と思わす力はある。
■3.くすのき並木
 大きなくすのきが連なってスケールを感じさせますが、平日の為歩行者が少なく苦労しました。やっと女性が一人見えたのでシャッターを切りました。
◆人を入れるためにかなり待ったらしい。それはいいとして、普通の目の高さで撮ったため道路が画面の3分の1を占めてしまった。この場合、道路は何の魅力もない。カメラを下げて、上の木々を撮った方が味が出そう。
 




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■S.T

■着信:2009
■福井へゴルフに行く途中のPAのハシゴをしましたとれとれの記録写真です。
◆PAハシゴ。あと2枚ほどあったが、今回は縦位置ばかりを選んだ。なぜ縦位置なのか、とくに深い意味はない。
■1.名神高速・伊吹PA  06:50
◆これは快晴の伊吹が目玉かと思う。折角タテで狙ったのだから、レンズをぐっと広げて、出来るだけ上空まで入れる。それだけでは芸がないから、向こうに見える横断歩道のゼブラに肉迫する。MRT式にその2,3本を手前に入れ、それをアクセントにカメラは可能な限り上へ向ける。
■2.北陸自動車道・杉津PA  07:40 
 敦賀湾を眺める処 愛称「夕日のアトリエ」
◆これはカメラ位置が高いから、肉迫するものがない。タテにしている以上、空を何とかしたいという意図があるはず。と同時に左下に見える反対側のPAもポイントと考えているらしい。だからあまりカメラを上へは向けられない。結局力が弱いあいまいなものになってしまった。「夕日のアトリエ」の見晴台の近くに木があったと思う。それの枝なりをあしらってみるのも手だった。
■3.北陸自動車道・女形谷PA 17:55 
 車などの障害物あり縦長に。
◆これは夕方ですか。シルエットになった木々の間に夕日が沈む。空が赤から青へ変化する。縦長の有利さ。2,3羽鳥が飛んでいると絵になったのにね。なかなか思う様には飛んでくれない。これが家の近くだと、何日か通うちに、鳥の習性が分かってきて、それを狙うことが出来る。といっても簡単な話ではないけれど。




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■SS

■着信:2009.09.25
■撮影場所:守山市美崎公園
■9月の写真教室で写したものです。2と3はトリミングしました。
◆1.狙いは青い空、白い雲。とくに中央に見える竜巻様のタテの雲だろう。ワイドレンズをぐっと上へ向けた。当然端にあるものはぐっと中心へ向かって傾く。左下のホテルの建物に強くそれが出た。この場合はそれも表現の一つ。右側にもそれを受けるものがほしい。
 小さな小屋の屋根が見えているがこれでは弱い。何か手持ちぶさただ。よく見るとその小屋の左に公園の照明用のライトが左へ傾いている。それを上の青空あたりまで大きく突きたてるぐらいまで近づくか、あたりを見渡してそれに匹敵するようなものを探して、とにかく右下から左へ傾いたものを大きく入れる。そうすると絵としてのバランスがよくなる。
◆2.トリミングしたとのことだが、結果として、左から伸びてきたつる?のトサカのような葉が画面の中心線上に来てしまった。これはまずかった。原版がどういう状態か分からないが、右に余裕があるようなら、そこをもう少し出して、トサカを左へずらしたい。右に上からぶら下がっている実ももう少し左へ寄せた方がいい。右が出せるかどうかだけど。
◆3.上端に太陽を入れて、その光芒を狙ったらしいが、太陽が雲の中で、もう一つ効果が出なかった。その代わりに目立ってきたのが、右上から左下向きに伸びる枝。その枝で、目立つ葉っぱは、先端の3枚葉と真ん中辺の黄色い葉っぱ。このどちらを主役にするかで絵が変わる。今の場合は、それがどっちつかずに終わっている。この写真がびしっと決まらないのは、まず第一に太陽の光芒が狙ったほどの強さが出なかったこと、葉っぱの選択が中途半端だったこと、それが原因。




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■MRT

■着信:2009.09.27
■撮影場所:希望ヶ丘。
 先日、女性軍で希望ヶ丘の東ゲートに行った時のです。
■1.秋:秋の気配を感じ、静かな気持ちの良さを感じました。
◆3枚ともに言えることは、光が乏しかったこと。その日の天気だから仕方がないことだが。
 その中で狙いとして面白かったのはこの写真。手前にススキをまばらに入れた。ピントもススキの穂にきっちり来ている。中景、遠景に木を配して、遠近感も出た。結局その日の天気に負けた。
■2.休日:芝生の美しさを表現したかったのですがーーー!
◆芝生に腹這いになって撮ったのだろう。それはいいのだが、前景に何かがほしかった。それとこの場合は大きな影響はないようなものだが、無理な姿勢をとるとどうしてもカメラが傾く。この場合も芝生の傾斜に惑わされてしまった。無理な姿勢は難しい。
■3.休日:秋らしく美しい葉に見せられてーーー!
◆色づいた葉っぱを狙った。そこまではいいのだが、このバックはどうしたことか。無意識に白線を入れたとは思えないが、何か意図があったのだろうか。そこに葉っぱがあったから仕方がないいとえばそれまでだが、葉っぱを淡い光の中で捉えて、直射日光時のようなテカリもない。バックが芝生か何かだったら結構いい写真だっただろうから、よけい残念である。
 




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■JITKS

■着信:2009.09.28
■撮影場所:鳥羽鎧岬
■遅れ馳せの後半号用です。鳥羽鎧岬で波を撮ってきました。表情がある割に絵にならない。
◆題名がなかったので、撮影意図がはっきりしないが、波を狙ったのは確かである。そういう意味では分かりやすい写真だし、そのものズバリ勇気のある写真だ。3枚とも波の迫力は感じられる。これを展開させていくうちに、傑作が生まれそうな予感がする。が、しかし現場にいたらもっと迫力があるのだろう。地響きするような音、細かい波に砕ける光。
 細かい光の集合体の波ならば、(3)がすごい。キラキラ光った波の粒が宇宙の創生期を感じさせる。重量感では(2)、雪崩が押し寄せてくるようにも感じられる。ただ1枚の静止画としてそれを見るとさらに自分自身に襲いかかってくる力が感じられない。絵が止まってしまうからである。
 (1)はウインドサーフィンなどで、よくTV画像に出てくる波だ。
 JITKSさんが、「表情がある割に絵にならない」というのは、結局は迫力の表現じゃないのか。いかに波の迫力を表現するか。スケール感を出すためのなんらかの小道具を挿入することだろう。現場が分からないから、具体的な例は出せないが、たとえば北斎が波に翻弄される舟を描いたように。





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