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デジカメ わいわい村
とれとれ作品集 NO.38

2009年09月・前半

も ど る



S.T 森川 HND m.m marimari HN MRT SKI JITKS

も ど る
■S.T

■着信:2009.08.29
■1.郡上八幡城つけやぐら
■2.郡上八幡城天守閣
◆いい光だ。夏のに中で太陽は高いのだが、それがカメラの前方にあって石垣や腰板にいい光になった。
◆1は塀が手前に倒れてきそうな感じがする。S.Tさんは平衡感覚が鋭い人で、これもいい加減に撮ったとは思えない。どうやら櫓の左端をきっちり鉛直に合わせたらしい。結果、塀の右端では大きく内側に倒れ込む結果となった。修正見本11, 修正見本12
  ◆2は逆に右へ倒れて見える。これは腰板の右端あたりを鉛直にとったのかな。
 このような建造物は撮影時に傾きを気にし出すと、どこか歪んでいるように見え出す。結局藁を持つかむ思いでどこかをタテに合わす。この時、画面の端にあるものをタテに合わすと、反対側が大きく傾いてくる。画面の中央部にある線を縦に合わすのがベスト。言い換えたら、カメラを水平にホールドすることである。
 私などは、水平に構えたつもりが、必ず1〜2度、右下がりに写ってしまう。S.Tさんの水平感覚は間違いないのだから、絵に左右されずに自分の水平感覚を信じたらいいのではないか。
 修正見本11, 修正見本12
■場所:郡上八幡吉田川 新橋
■動くもの(着水時の表情?)への挑戦
■お城は付録として名物の吉田川に架かる新橋からの飛び込みをメタボも若者も12bに挑戦していましたので下で着水を狙いました。レンズ短く「14〜45」動体には不向きでしたが全景が無くてはわからんので・・・。やはり多くの人がやっていた欄干の上から撮るのが無難だった様です。
◆メールの文章を読まずに写真だけ見て、城が目玉で、飛び込みは付け足しだと思っていたら逆らしい。ということで、急遽1枚つけたし。
 人間は自分が意識したものが大きく見える。現場では飛び込む人がもっと大きく見えたはず。もしこれがフィルムカメラだったら、現像をしてみて、飛び込む人が想像以上に小さく写っているのに驚いたはず。デジタルは結果がその場で確認できるから、さほどではないだろうが、それでも思ったよりは小さく写っているはず。
 これはどう考えても、これ以上に撮りようがないだろう。たとえばテレビカメラだったら、まず全体を映して、川と橋を紹介する。次に橋の上に立つ飛び込む人のアップ。そのとき川は写らない。人物を追ってカメラを下へ。バックの建物が上へ流れる。ドボン!。このとき橋は写っていない。しかし、TVを見ている人にはそれが橋の上から飛び降りたことがよく分かる。
 単写真ではそれが出来ない。ドボンだけ写しても、それが何ですねということになるし、橋の上で緊張している人をアップしても意味はよく分からない。
 そこで使われる手が組写真。わいわい8月前半のm.mさんのように何枚かでストーリーを作る。






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■森川邦昭

■着信:2009.08.31
■撮影場所:甲斐駒ケ岳
■撮影時の状況: 晴れていましたが一部の尾根ではガスが吹き上げていました。
■1.アルプスの稜線1
■2.アルプスの稜線2 
 高山の雰囲気を吹き上げるガスを利用して表現した。稜線歩きと分かるように小さいが登山者を入れた。
◆1,2ともに人物を入れたのは山のスケールを表現する意味でよかった。これは成功。
 しかし、1の場合は、手前の大きな岩が目立って人物が負ける。多分森川さんはこの岩を使って…という意図だったのだろう。意図は分かるのだが、絵としてはちょっと目立ちすぎた。たとえばこんな使い方 はどうだろう。また別の考え方にたって岩を捨てる手もある。2は絵としてはおとなしい感じはするが、自然に人の列に目がいくから、これはこれでOKだろう。
■3.岩場を登る
 ごつごつとした岩場登りを登山者の動きで表現した。
◆登山途中のスナップとして、意味はよく分かる。しかし、写真としてさめた目で見ると向こうのピークと人物とが重なってしまったことが悔やまれる。
 登山途中で相手も動き、自分も荷物を背負って動きがままならないという状態だから、これ以上どうにもならないことはよく分かるのだが、それはちょっと横へ除けてこの絵だけについて考えてみる。右の岩の斜面は簡単に登れそうだ。人物は動かないでそこにいるとして、岩の斜面を上まで登れば、画面右上にピークが来て、人物が画面左下にいる絵が作れそうだ。いま写っている木は人物のバックにチラと見える程度になる。当然山は大きく高く見えるはずだ。
 とにかく山でカメラを上へ向けることは禁物。




も ど る
■HND

■着信:2009.00.00
■「わいわい村(8月後半)」で右肩上がりをご指摘いただいた件ですが、私もこの癖を自覚していて注意しているのですが・・・。その中で比較的上手くいった写真がありますので参考までにお送りします。
◆これはきっちり撮れている。手前の橋が金色に見えていいね。こんなのがあったのに・・・、出し惜しみしたなー。煙が嫌だったのか。前回の写真と比べると違いがはっきり分かる。



■m.m

■着信:2009.09.03
■撮影場所:大津市
■ベランダからです、あまりにも三上山が美しいので写しました。言い訳ですが準備してカメラをむける余裕がないのがなさけないです。
◆1.撮影意図は多分青い空と白い雲だろう。だとしたらT字形のベランダの線は強すぎた。山を少し上げる。逆にベランダの線は山と重なるぐらい、むしろ山がベランダの線より上になるぐらいまで下げる。いずれにしても山とベランダの線で下4分の1ぐらいに押さえる。上4分の3が雲と空。そんなところでどうだろう。白雲が生きているから、それで十分絵になるだろう。
◆2.三上山からの朝日。これはきれいだ。とくに上の方の雲が太陽からの風に吹かれるように放射状に流れて見えるのが魅力。雲の高さが違うためか、下のたなびいている雲が知らん顔をしているのがちょっとアンバランスだが。しかしこれは自然現象だから仕方ない。左下に僅かにシルエットの頭だけが見える。下の写真もほぼ同じアングルだから、それから判断して、多分岬か何かだろう。これがきっちり出たら遠近感がしっかり出ただろう。
◆3.日の出前か日の出後かわかりにくいが、多分日の出後じゃないかな。東の方に細く雲の切れ間。ときどきこういう状態がある。この切れ間を太陽が通るときが凄い。もっとも太陽が見えそうで見えないときもある。m.mさんが狙ったときに必ず見えたかどうかは分からないが。もし見えたとしたら、前回(8月後半)にある森川さんの御嶽からの日の出 のようになる。 2.の写真にこの前景がほしかった。




も ど る
■marimari

■着信:2009.09.03
■撮影場所:8月終わり近くに白馬方面へ高山の花々に出会うべく出かけました。
■1.栂池で初秋の花野に引き込まれたのですがトリカブトの紫が目立つ結果になってしまいました。
◆8月下旬の高原、何となく秋の気配が感じられる。写真を見たとき、トリカブトを狙ったのかと思ったが、コメントを読むとそうではないらしい。初秋のお花畑を狙ったのなら、たとえば左端に見える花をもっと大きくボケで入れて、レンズを短くして、広く全体を入れた方が狙いははっきりしただろう。
 この写真だと矢張り主役は紫の花になるし、だとするとまわりがやかましすぎる。狙いと結果がちぐはぐになってしまった。
■ 2.下山時のリフト乗り場付近でよつばひよどりにアサギマダラ。慌ててピントが少しあまくなりましたが。
◆ピントが甘くなったということだが、何とか辛抱できる。花を見るとピントは来ているような気もする。蝶の触覚も2本きちっと写っている。手ぶれ防止といっても100%でないし、僅かな振れがあるのじゃないかな、よくは分からないが。3枚共に言えることだが、天気がもう一つで、光に乏しい。自然現象でどうしようもないのだが、これが遠征写真の難しいところ。この光の中で、相手が動くものだから、これは難しい。私は、賤ヶ岳から山本山への稜線で見たことがあるが、一般には滅多に見られない蝶だ。出会ったことが珍しい慌てたことはよく分かる。いろんな条件を考えると、よく撮れているといえる。
■3.八方尾根で期待のマツムシソウに出会いました!
◆コメントからすると珍しい花らしい。「やっと出会えた。これよ、これがマツムシソウよ」というところでおもわずシャッターを切った。こういうときは必ず花がど真ん中に来る。意地の悪いモンだ。marimariさんだけじゃない、誰でも必ずこのようになる。デジカメだから、そのときに見直すことも出来るのだが、それでもほとんど気づかない。家へ帰ってゆっくり見直して初めて気づく。近くならもう一度ということも考えられるが、遠くではそれも出来ない。
 しかしまあ、これは次への教訓として、これはこれで大きな収穫だった。憧れのマツムシソウに出会えたんだから。




も ど る
■HN

■着信:2009.09.03
■撮影場所:野洲市永原、私の花畑
■題名・・・花を求める蝶蝶
 私の花畑に蝶が多く集まり遊んでいるのか蜜を吸いに来ているのか。 数多く集まって居ましたので、綺麗に見えました、写真にして見ました。
◆HNさん自家用のお花畑、これはゆっくり天気を見定めて、チョウと相談しながら撮影が出来る。遠征写真ではできないことだ。
 こうしてみなさんの写真を見せてもらっていると、ついできあがった写真だけを見て、あれやこれやとモンクを言っているわけだが、実際に撮ろうとしたら、簡単な話ではない。夏の昼日中、暑いし、相手は動くし、風もあるだろうし、イヤハヤ大変なことです。
 この3枚のうちでは、3(いちばん下)がいいね。バックも緑色で統一され、3つの花がかわいらしい。蝶のとまっている花だけが手を広げてセーフ、これも面白い。チョウにもうまく光が当たっているのもいいし、左下からのボケもアクセントになっている。チョウがもう少し立体的に見えれば文句なしだった。
 上の2枚はチョウ自体はうまく立体的に見える。光の受け方が、3枚目とは若干違うが、これはこれで文句なし。あとはバックの処理ということになるが、1は、3に比べるとちょっとガチャガチャしたところもあるが、そこそこ成功しているというところか。2はバックの明暗がはっきりしすぎて、チョウを食ってしまった感じがする。




も ど る
■MRT

■着信:2009.09.04
■撮影場所:米原市醒ヶ井
■撮り直しの梅花藻です。醒ヶ井の梅花藻です。
◆撮り直しとあったので、前作を見直してみた。なるほど、これは撮り直しの値打ちがあった。要するに、梅花藻は、あの透明な水をどう表現するかにある。前回は水の透明さに負けて、水そのものが表現できていなかった。今回はそれに挑戦、うまくいった。
◆(1)の写真では、上部の藻のないところで、はっきり水が見える。藻のあるところでは、花のいくつかが光を水に反射させている。トンボの位置が右下だったらもっとよかったが、この場合はトンボは添え物だから、とやかくいうことはないだろう。
◆(2)も同じことが言える。水の表面に向こう岸が映っている。これで水が表現できた。ただし向こう岸がやかましい。(陰の声:撮る人に似てくるんやな)。これはもう少し詰めた方がよい。トリミング見本 
◆(3)こんどは(1)、(2)のような水の通り道はない。前面が藻だ。前回には、画面全体で水面が反射してしまっており、画面の汚れのような反射が見えたりしたが、今回はそれがうまくいった。下3分の1ぐらいの範囲で、水のそよぎが反射して見える。そしてそれを通して水中の藻が見える。うまくいった。
 3枚共に言えることだが、赤いサルスベリの花が映っているが、これは8月後半の風物詩。しかし梅花藻の写真としては赤があるのとないのとどっちがいいのかな。




も ど る
■SKI

■着信:2009.09.05
■撮影場所:伊吹山
■8/19日に伊吹山へ行った時に撮った花達です。お天気は良かったのですが、空は雲に覆われていました。お花畑は、春、初夏、夏、晩夏と季節毎の花が見られますが、一斉に咲き出すのは、7/末〜8/初旬だと思います。私達が行った時は、枯れかけの花が多かったです。
 昨年行った時は、上の駐車場から頂上迄の3分の1ぐらいしか登れませんでしたが、今年は、両膝に膝パットを巻いて、何とか頂上迄登ることが出来ました。 
◆まあ、シンドイ思いして撮ってきたんや。ハイ、そのつもりで拝見します。
■1.可憐 
◆なるほど可憐な花だ。光もよかったな。花びらに当たる光がいい。ピントもいいし、バックも適当にぼけて、しっかり撮れている。
 あとは画面構成だ。これはトリミングしたのだろうか。左下の蕾の取り扱いに苦労したあとが見える。花を一等地に置いたのだが、つぼみをどこに置くか。まあそこらに置いとけよ、というところがみえる。結果、下は詰まったが、上は間がのびた。この場合花の可憐さは分かるが、花にもちょっと遠慮させると、世の中うまくいくのじゃないか。トリミング見本。
■2.蕾はじける 
◆これはかなりのアップかな。バックもうまくぼけている。屋外でこれだけ撮るのは大変だ、風もあるだろうし。ただ、絵としては正直すぎたかな。ちょっとトリミングするとイメージが変わる。トリミング見本。ここでは右下をカットしたが、逆に左下をカットする手もある。  
■3.似つかない名(馬の脚形)   
◆なんでこれが”馬の脚形”なん?。新旭の風車?薄曇りのいい光で、影が柔らかくなったのがよかった。ちょっと上が詰まったかな。




も ど る
■JITKS

■着信:2009.09.07
■カヤックで、琵琶湖を横断して帰帆島の水路を巡り、由美浜のドイツレストランでランチ。白ビールで・・・ご機嫌。帰途は北風、大波の中、柳が崎まで命がけ。若者のような一日でした。
■1.ホテイアオイ
◆カヤック上からの撮影か。もしそうだとしたら、ポジションの自由もきかないし、船は揺れるだろうし、大変だった。JITKSさん、若いなー。
 それはさておいて、写真として冷めた目で見れば、ホテイアオイの難しさがそのまま出た。一言でいえば、葉っぱの照り返しで、花が負けてしまった。ホテイアオイの葉っぱは表面がつるつるして、ちょっとしたことで表面がてかる(てかてかと光る。写真仲間の業界用語)。それが一面に続くからシンドイ。これをいかに押さえるかが勝負になる。たとえば、花には陽が当たって、葉は陰になっているとか。もっともカヤックの上でそんな条件を探せといっているわけではさらさらありません。ハイ。
■2.帰帆島水路
◆オールから水が垂れているはずだと注意してみると、黒い部分の先からちょろちょろと。さっと水を流してしまうように設計されているのかな。水に入って、しぶきを上げているところが見たかった。
■3.水草
◆これも水が垂れるのを意識したらしいが、大きく伸ばしてやっと、それも意識してみて初めて見えるぐらいにしか見えない。青空をバックに水を写すことの難しさだろう。考えてみれば水自体が透明だもんな。その水が光るところを狙ったらしいが、なかなか難しかった。オールの赤い部分に意識がいってしまっているが、もう少し右へ振って、人物も入れたかった。この場合、水平線をもっと傾けた方が雰囲気が出たかも知れない。





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