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デジカメ わいわい村
とれとれ作品集 NO.33

2009年06月・後半

も ど る



森川 S.T HN SS SKI JIJITKS MRT marimari

も ど る
■森川邦昭

■着信:2009.06.14
■撮影場所: 比叡山、法華総持院・東塔付近
■撮影時の状況:比叡山登山の途中正午ごろ、霧に包まれた院や塔、樹木の今までに撮影経験のない面白い風景に出会いましたので撮ってみました。
■霧に包まれた風景 (三枚共通)
■露出など: 陽光はなくまた一面の霧であり、また薄暗い条件での撮影方法の知識がないのでISO感度のみ調整して後はカメラ任せで撮りました。 後、ソフトで適度の明るさ補正をしました。
◆(1)一目見たとき、右の石灯籠が中途半端。広角を上へ振って使っているため、内側へ傾いて見える。あえてその傾きを狙う場合もあるが、いまの場合は不自然だった。ということで、この灯籠をカットして、トリミングしなおしたほうがいいだろう。
 トリミング見本。
◆(2)これもかなりの広角らしい。右の建物が大きく内側に傾いている。これはこれで仕方ないし、この場合はこれが売りにもなる。しかしちょっと強すぎて塔が食われ気味。もう少し右をカットしたらどうだろう。トリミング見本。
◆(3)濃い霧の中、幽玄の世界。下の赤い欄干と手前の手すりが中途半端だが、それを含めてもいい写真である。「陽光はなくまた一面の霧であり、薄暗い条件」だったらしいが、霧の空間はけっこう明るい。ところがカメラの方は白い紙をネズミ色に写すのと同じ理屈で、このようなコントラストの低い被写体は、全体をネズミ色に写してしまう。撮影の時点で、プラス補正をしておくのがベストだが、それが出来ない場合は、画像処理での段階で、明るく補正をした方がいいだろう。
 森川さんは、「後、ソフトで適度の明るさ補正」とあるので、これが補正をした結果かも知れないが、私のディスプレーでは、さらに明るく補正した方が霧の雰囲気が出るように思う。




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■S.T

■着信:2009.06.16
■撮影場所:隠岐郡西の島町国賀海岸
 外海側の東国賀海岸は波高く観光船は欠航。波静かな?国賀海岸観光後、陸からの確認をする。
■1.観音岩:陸から夕日を撮るところらしいが。
■2.通天橋:アーチ状の岩。
■3.赤尾展望所:陸から通天橋を見る。
◆(1)天をつく岩が観音岩なのだろう。拡大してみると、大、中、小と岩が並んでいるのが分かる。しかし、その気になってみないと、バックの丘と重なって、稜線から上に突き出ている部分にしか目が行かないのがつらいところ。
◆(2)これも(1)同様船上かららしい。旅行写真の一発勝負だから、無理は言えない。よく似た写真がもう一枚<あった。どちらを選ぶかで、稜線の変化がある左の写真(スフィンクスの頭のような岩が面白い)を選んだ。その後S.Tさんの説明文を読むと、アーチ状の岩が目玉らしい。しかし、選択の時点では、孔の意図には全く気づかなかった。孔が主役だとすると、もう一枚の方がよかったかとも思うが、それも左の明るい岩に目がいってしまう。孔を撮る難しさだ。
◆(3)展望台からの眺めで、通天橋が目玉だとのこと。これも解説文を読むまで分からなかった。単なる入江の風景だと見ていた。撮る側と見る側の意識の差である。いわれてみるとああこれかと分かるのだが。通天橋を目玉にするには、そこへ目を引っ張っていく工夫が要るのだがこれが難しい。結局レンズを長くするしか手はないだろう。一応トリミングをして見た。余りカットしすぎると全体が見えなくなるし。




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■HN

■着信:2009.06.20
■題名:麦秋。
■撮影場所:野洲市永原
◆どこに鳥がいるのかと探したら、1枚目の三上山の上に、カラスかトンビかが小さく見える。安心した。これは冗談。
◆ところで、1枚目は何をポイントにしたのだろうか。手前の光っているムギの茎か、それとも向こうの緑の葉っぱか。と思って2枚目を見て、コンバインが3台並んでいるのに気がついた。これ面白いなと思って、1枚目を見直したら、ここにも同じコンバインが写っていた。3枚目もコンバインだけれども、これはどーんとでかいのが1台。これはちょっとあと回しにして、1,2について考えてみる。
◆(1)は、コンバインを狙ったのではないと思うが、もしそうだとしたら、向こうの家並みと重なってしまって、ほとんど目立たない。(2)は(1)より近づいているから、当然大きく見える。しかし、この3台の並びをポイントにするならば、もっと近くからの方がいい。ただ、これら3台が互いに離れているから、1台に近づいても他の2台は小さくなる。
◆ということで発想を変えて、3台が一直線に並ぶ線上から、望遠で狙ったらどうだろう。ほぼ同じ大きさの3台が威風堂々風を切って前進する絵にならないだろうか。稲刈りの時か、来年のムギ刈りか。
◆(3)は手前の刈り残しが面白い。6月のムギ刈りとしては、ちょっと画面が暗かった。もうちょっと明るい方がよかっただろう。





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■SS

■着信:2009.06.22
■撮影場所:希望ヶ丘、5月末ごろの夕方に撮影しました。
■(1)芽吹く。
◆力強い言い写真だ。逆光屋や右よりの光を受けた若葉の新鮮な感じがいい。
 以下は、さらに欲をいえば・・・。
 幹の左、細い枝が2本、左上はややごちゃごちゃ。右下は上品。幹の右、枝がすーと切れている。何となく中途半端な感じが残る。これは上まで伸びていた方がよかっただろう。ということで、カメラをもう少し右下へ振っていたらもっとよかったのではないか。
■(2)飛行機雲
◆いつもの木だが、空を広くとった。成功。地平線が緩く2つに分かれているのがいい。これで文句なしの作品だ。若干暗いのが気になる。もう少し明るい方がよかっただろう。
 今後の参考のために。「空の方向性」。飛行機雲は左上向き。同じところから右上に向かって太い雲(これも多分古い飛行機雲だろう)。これらが木の左で交わっている。この点をどこへもっていくか。この場合だとあと少し木に近づけてもいいかな。ということは、自分が右へ動くことだが、それによって絵の他の部分に不都合が生じるかも知れない。完全に一致さすとツノが出ているようになるし。要するにその点と木とのバランスが計算できるようになるとさらによくなる。


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■SKI

■着信:2009.06.22
■撮影場所:近江富士花緑公園、ふるさと館での教室時に撮ったものです。
■(1)友達
◆白い花にアブかハチか。「友達」というのは、この虫のこと?。しかし、いくら友達でもいうことはきかないだろうから、構図を考えている暇はない。そのときそのときが勝負。そういう意味ではうまくいっている。右上のぼけはトリミングで処理したい。完全に消す手もあるし、ほんの僅かに残す手もある。これは熟考を。
■(2)水路
◆水路を幾何学的に狙った。きっちり撮れている。人物が右にいるから、それに情けをかけたのか、中心線が、ほんの少し右へ片寄った。しかしそれを含めて考えても、きっちり撮れている。ここまで撮るのは難しいこと。ファインダーを覗く目がしっかりしてきたのだろう。
 あとは細かいことだけど、折角ここまで撮れたのだから、今後の課題。一番手前の煉瓦を見ると、みぎは幅一杯につつっているが、左は8割ぐらいで切れている。左も幅一杯いきたかった。もし元のデータが8割で切れてしまっている場合は、右も8割で切っておくとよい。そんな細かいこと誰が見ますのや。それもそーやけど。
■(3)兄妹かな?
 ラフォーレ教室で写真を並べて見て頂いた時に、ご指導頂きトリミングしました。(「右が窮屈なので、もう少し余裕をもたして」と。)
◆何をどう「ご指導」したのか忘れてしまったが、左右で何か問題があったのかな。まあ、それはいいとしてきょうは上下。ゴメンネ、ああいえばこういうで。子供を基準にして、上下を考えてみよう。以下、私の思考順序。
 まず初めに左の柱の上の白抜けが気になった。これはない方がエエわなで左の柱の上端でカットした。右の柱の上には横の梁が残って見える。何となくうっとうしいな、なくてもエエやろ。そのとたんに右端の丸い電球が邪魔になり出した。これも同上。
 次は下。目玉は池のカーブ。これは必要。しかしそのカーブも手前は何となくあいまいになっている。花もたいしたことないしカット。ということでかくの如し。ゴメンごめん、こんなことやるつもりはなかったんだけど調子に乗ってやってたら、こんなになってしもた。




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■JIJITKS

■着信:2009.06.26
■撮影場所:信州・蓼科から美ヶ原へと遊びました。 ■牧場と鷽:美ヶ原から八ヶ岳を望んだ時、のどかに草を食む牛と梢の先端の野鳥[鷽]を撮りました。
◆(1)中央の牛をメインとして、右に牛たち、左に森影。旅のスナップとして、バランスよく撮れている。左奥の蓼科山かな?これがもう少し右にあれば、もっとよかった。カメラがほんの少し右へ寄ればよい。
 これ以上は欲だが、これと決めた牛に肉迫すると力強い写真になる。
◆(2)これは難しい。一目見たときは、木と山が見える。もう一度見直して、テッペンの鳥が見える、という二段構え。鳥を大きくすると木も山も入らないし。狙いそのものがしんどかった。
■夏の雲:ガラスのテーブルトップに映った夏雲のバックにヨットが入りました。
◆これはいい写真だ。白樺湖だろうか。「避暑地の夏」というイメージがぴったり来る。画面を大きく占めた二次曲線。それに写る夏雲。向こうのヨット。これだけで絵が出来ているのだが、その上に不思議なことにテーブルのガラスにヨットや花が上下正像で淡く見える。ガラスを通して向こうが見えているのだろうか。とするとこのガラスを支えている何かが見えてもいいはずだが、この不思議さが、この写真の魅力でもある。上2枚とは全く違う、お見事。




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■MRT

■着信:2009.06.27
■題名:”もうー、帰ろう!””はーい”
■撮影場所:守山から草津の湖岸で
 夫婦が一日の仕事を終えようとしていて、息が合ってほのぼのとしていました。
◆長い題やな。エリの雰囲気は出ているし、光もいいし、いいチャンスだったが、二人が重なってしまった。惜しかったな。少し待てばもっといい並びがあったのじゃないかな。
■題名:光とクイ
■撮影場所:ピラデスト今津の池
 カキツバタを撮りに行ったのですがもう終わっていました。池の中にあるクイと光が何とも言えず目に入りシャッターを押しました。
◆これはいい写真だ。杭の並びと水の波がきいている。この水の波は空の雲を映したものだろう。カキツバタや杭にしっかりした光があればさらによくなった。
これで一つの作品にはなっているが、クイを残さないようとことんクイ下がる。たとえばこんな手もある。
■題名:編隊飛行機
■撮影場所:ピラデスト今津の池
 始めての望遠をつけて撮りました。上下反対にして見ればアメンボ−が戦闘機に見えました。
◆アメンボ−が戦闘機になった。面白い発想だ。しかし空にしては全体の暗いな。明るく調整すると様子が変わる。そしてさらにこの水面に雲が写っていると面白くなる(上のJIJITKSさんのように)。ただしそのときは、雲は上にあるから、望遠でそれが写るかどうかは分からない(遠くの低い雲なら写るだろう)。近くの池でテストしておくとよい。そして撮り直しに行く。そのときアメンボーがいるかどうかは知りませんゾー。
 この写真は偶然、何かしらんけど押したら写っていた。写真は向こうからやって来た。撮り直しに行けば偶然でなくなる。作ったイメージをゲットし行くわけだ。写真は捕るものなり。 




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■marimari

■着信:2009.
■@ササユリ:箱根の湿生花園で…木漏れ日の中でひそっと咲くササユリの雰囲気を捉えたいと思いましたが。
■A花噴水:マンションのベランダから…初めて一眼レフで撮りましたが三脚を使用しなくて手すり固定で、露出やシャッタースピードのことなど殆ど分からないままの撮影です。
◆marimariさん、初めまして、よろしくお願いします。
◆@ササユリ。いい写真だ。右上からの光がいい。それも花のところにスポットライト状にきた。これはよかった。大体こういう花一輪は、花が画面のど真ん中に来て絵になりにくいものだが、この場合は、花の左にある影を映す葉っぱがきいた。(花が主役、葉っぱが脇役。葉っぱがもう少し低い位置にあったらもっとよかった)。これで「花一輪ど真ん中」が解消できた。左端に横を向いている葉がある。小さなことだけれどもこれはカットした方がいい。
◆A花噴水。「手すり固定」だそうだが、シャッターが速かったのだろう。大きな問題点もなく撮れている。このような夜景は、すべ全部人工光線だから、構図だけが人によって変わってくるだけで、光そのものは誰が撮っても同じ写りかたをする。
 だから、もう少し薄暮時に山の稜線などが見えているるときに撮ると、また情緒が変わってくる。明るいときから、とっぷり暮れるまで、時間を追って撮ってみて、いちばんいい明るさを覚えておくとよい。

■marimariさん自己紹介
 デジカメは5,6年前から使用していましたが、最近一眼レフを手にしたばかりです。
 大津に転居後一年余り、朝日新聞「あいあい」で先生の三上山撮影記を拝見しています。少し勉強してマシな写真を撮りたいと思っていたところm.m様と知り合って今回の投稿に至りました。



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