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デジカメ わいわい村
とれとれ作品集 NO.31

2009年05月・後半

も ど る



布施 森川 まさーき HND SS m.m S.T MEGW HN MYST MRT SKI JIJITKS

も ど る
■布施 誠

■着信:2009.05.11
■題名:月齢14.0 
■撮影場所:茅野市
■5月5日から降り始めた雨が8日の午後止んで晴れてきました。翌日は天気がよくなりすぎたため満月がかすんでこのようにはなりませんでした。なおISOの設定をオートにしてあったため、感度が上がり画像がかなり荒れています。
◆高原の月、すごいね。雲海から顔を出す峰々、それを照らす月。山と月が離れすぎているのが残念。
月や太陽は山カンで行ったのでは駄目。まずカメラの位置を地図の上に求める。そこから目的の山の方向に線を引き、真北からの角度を求める。日の出、月の出の方向を国立天文台天文情報センターのHPで求めて、そこから昇る日を調べる。
 大まかに言って、満月は太陽の動きと逆になる。太陽は夏至のころいちばん北に寄り、冬至のころ南による。満月は夏至のころ南に寄り、冬至のころ北に寄る。当然、春分・秋分のころは太陽・満月ともに東から昇る。送られてきたデータが暗く感じられたので、若干明るく調整した。
■題名:回向柱
■撮影場所:長野市
■ご存知の善光寺、7年目毎のご開帳、その中でもメインの回向柱と本尊をむすぶ白い綱をねらいました。広角レンズの性格を利用して柱を歪め、本堂とつなげなした。
◆この綱を題材にするのは難しいね。かなり太い綱だと思うが、これだけの高さ(遠さ)では写し込むだけでも大変だ。綱を撮る以上、これより他に手はないだろう。


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■森川邦昭

■着信:2009.05.14
■撮影場所:長浜曳山まつり(滋賀県長浜市)・日差しは無く寒い一日でした。
■1.見せ場(躍動感)。
 ―この祭りには引き回しはありません、ただ移動のための動きですが、狭い場所での方向転換にみなさん必死でした。
■2.懸命に。
 ―祭りのいわばBGMです。笛は全員少女達でそのひたむきさに祭りは支えられていました。
■3.ええな、兄ちゃん。
 ―何年か後にはこの弟も祭りの護衛の役になるのですね。ほのぼのとした場面でした。
◆私は祭りは苦手で、この祭りも見たことも撮ったこともない。素人の批評の域を出ないものだが悪しからず。
 1.右の列がカメラに向かって一直線になってしまった。見物人が多い祭りだと、自由に移動できないから、最初の場所で運命が決まるという。カメラの位置がもう少し左だったら・・・。
 2.真ん中の女の子は教えているのか、教えられているのかは分からないが、憧れに似た表情が何ともいえない。右の女の子の真剣さもさることながら、この子の表情で写真が生きている。
 3.「ええな、兄ちゃん」と、タイトルは弟側になっているが、お兄ちゃんの緊張した表情もいいね。お互い相手を見つめ合う、兄弟の感情が伝わってくる。
 以上30年ぐらい前、堅田の大塚虹水氏(「滋賀の百祭」正・続、京都新聞社刊の著者)から聞いた話の受け売りである。
 ・・・もう1枚、「主役が通る」というのがあったが、ポイントの3人が全員後ろ向きで、その人たちを見ている人たちにも、何の表情もないので、今回は割愛した。




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■まさーき

■着信:2009.05.16
■撮影場所:京都
■斎王代:平安時代の装束が、タイムスリップしたようでした。とっても静かなお祭です。
◆森川さんの項でも書いたように、私はどうも苦手で、葵祭も見たことも撮影したこともない。だから、頂いた写真を見て、勝手なことをいうだけだが、「斎王代」というタイトルでありながら、斎王代の顔が不明瞭だったのがしんどいところ。このように真横まで近づく以前、もう少し前から見えるときに、長いレンズで狙った方がよかっただろう。
■若葉と木漏れ日:新緑がきらめいて、眩しいぐらいでした。
◆これは気持ちのいい写真だ。写真としては、絵だがもう少し太くはっきりしていたらもっとよかったとは思うが、こればかりは相手があることだから、無理な話だ。それとこういう写真は自ずとコントラストが強くなりがちだから、仕上げの段階で若干コントラストを下げて、明度を上げておいた方がいいだろう。
■京都タワー:好天に恵まれて、遠くまで、よく展望できました。仁和寺裏山の成就山からです。
◆そう、仁和寺の裏山、衣笠山あたりからこんな風景が見える。大学生のころよく見た風景だ。まだ丸物百貨店屋上からのミュージックサイレンが聞こえてきたころで、京都タワーはなかったけれど。古い話しで申し訳ない。
 ということで目で見ると雄大な風景だが、写真にすると難しい。目は上を見たり下を見たり、右へ左へと視界が動くが、写真に仕上げると固定されてしまう。特にこういう場合、カメラは水平方向を向く。上空は青くても水平方向は白っぽくなる。これがいちばん苦しいところ。これは手の打ちようがない。
 これは仕方ないとして、京都タワーを主役にするには、もう少しレンズを伸ばして、大きく取り入れた方がいいだろう。




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■HND

■着信:2009.05.17
■撮影場所:滋賀県沙沙貴神社
■沙沙貴神社三景
■1.神社の山門になんじゃもんじゃの枝をかぶせてみました。
◆枝がかぶさりすぎたかな。この場合は、主役は山門だろうから、それを第一に絵を作る。となると木の枝はもうちょっと遠慮させたい。この半分ぐらいのところで収めたい。木陰から撮っているのだろうから、どうしても葉や花が暗くなる。ストロボを飛ばすのも一つの手。どれぐらい効果があるかは、やってみなければ分からないが。。
■2.正面にあったなんじゃもんじゃの大木を、内に入って枝と花を下から撮りました。
◆花の下から。多分こう写るだろう。状況が分かっているものなら、そのイメージを思い出して見るから、よく分かるのだが、問題は状況が分からない人が見た場合。写真としてはやっぱり暗く感じられる。露出補正で明るくすることだろう。
■3.境内にあった灯篭の窓から本殿を撮りました。
◆これも、状況の分からない人が見たとき、イメージが理解できるかどうかだろう。解説を入れて、分かってもらうという手もあるが、ストレートに理解できる方がいいことは言うまでもない。だから、問題は、この周囲をどう理解させるかということだ。
 一番簡単なのは、もう少し後退して灯籠の頭部全体を見せること。ただ、そうするとこの孔は小さくなってしまい、見えるのは建物の一部になってしまう。多分別のイメージになるだろう。
 このままでこれが灯籠の火袋であることをどう表現するか、たとえばここに火のついたローソクを立てる手はどうだろう。ローソクがどれだけの効果を出すか、やってみなければ分からない。ひょっとして、向こうが明るすぎて、何の意味もないかも知れない。その場合は、薄明時を狙って挑戦する。ゆめゆめ放火魔と間違えられることなかれ。
 




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■SS

■着信:2009.
■撮影場所:希望ヶ丘
■なかなか芽を出さないので生きているのか心配していた木。そろそろかなと出かけました。やっと芽が出てきましたが、太陽の位置が動いていて若葉が光るとバックの木も光って思っていたような写真がとれませんでした。
◆いいですねー。平原にたたずむ一本の木という感じ。太陽は一日単位でも動くし、一年単位でも動く。とにかくじっとしてない。その動きのなかから自分のイメージをいかに作り出すかが勝負。この場合空が美しかったから、それを大きく取り入れた。これは正解。出来る限りカメラをさせて、空を大きく入れる。これが第一のポイント。木に近づいたり離れたりして、木の大きさを調節する。向こうの木は可能な限り隠す。
■空の雲がきれいだったのでそちらを写しました。
◆飛行機雲は時間がたつと消えていく場合もあるし、このように拡散していく場合もある。上空の湿度が高くなると拡散する場合が多い。拡散しかけたときに、夕陽に照らされると金色に輝く場合がある。それがねらい目。そのときに現場にいなければならないから、きょうは光りそうだと事前に予測しなければならない。夕方の写真は雲や太陽と友達になること。


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■m.m

■着信:2009.05.19
■撮影場所:近江八幡水郷
■船頭さんの動きに集中したのですが、不安定な場所で構図がとれませんでした。曇り日でした。
◆手こぎ船で、速くはないとはいえ、相手も動く、自分も動く。船の上だから自由に動き回れない。何かと制約があるから贅沢はいえない。そんな中で考えてみると、(2)がいちばん面白い。(1)、(3)は、多分船の上からだとは思うけれども、これらを1枚だけ見せられたら、船の上からだとは分からない。その点(2)は櫓が見えて、それがよく分かる。相手の船を大きく撮りたい気持ちは分かるが、この場合は、レンズを短くして、自分の船の船頭さんを大きく入れた方がよかっただろう。
 (3)は、出会い頭の衝突瞬前にもみえるが、誰も知らん顔しているところを見ると、そうではなしに信号待ちと言うところか。手こぎの和船はどうして急停車(停線?)するのかな。
■たとえば(1)の場合、露出1/250、f値4,4、iso64です。これでよろしいのでしょうか。
◆1/250秒という露出は、和船ぐらいの速さで動いているものは十分止まって写る。この場合3枚とも大きなブレはないからこれで十分。しかし、自分の船の揺れを考えると、もう少し速いシャッターのほうがよかったかも知れない。
 絞りも絵を見る限りこれでいいと思うが、f 5.6ぐらいまで絞ってもいいだろう。ただPモードの場合、f 5.6にすれば、シャッターは1/150秒ぐらいになるから、自分の船の揺れを考えるとつらいところ。
 で、気になるのがISO64.m.mさんのカメラのISO系列が分からないが、1段〜2段、アップしてもいいのではないか。一般にISOは低い方が画質がきれいだと言われるが、今のデジカメはISO400ぐらいが普通だとされている。いちど説明書を見てください。かりに400にすれば、1/500、f 8.0ぐらいになるだろうから。




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■S.T

■着信:2009.05.19
■撮影場所:隠岐の島町(島後)ローソク島。天気晴朗なれど白雲たなびき波高し。
■1.展望台から所在確認。近づくには片道約850mと有りました。
◆「天気晴朗なれど波高し」、明治も遠くなりました。手前の高射砲のような岩がテーマかと思ったが、その右に見えるローソク島がお目当て。約1Km沖にあることを表現したいのだから、これはこれでOKだろう。欲をいえば、高射砲岩と完全に離れたほうがよかったが。
■2.高さ約20bの奇岩に夕日がかぶるのはパンフの様には無理。灯火の輪、背景暗い、波の光具合、 空と海の比などの後悔のみ。
◆パンフレットの写真も知らないし、現場も知らないから、何ともいえないが、別に後悔する必要はないだろう。太陽を直接画面に入れるのが、デジカメのいちばんしんどいところだが、これはやむを得ないだろう。背景の暗さも仕方ないだろう。海水面をもう少し下げたいところだが、うっかり下げると太陽がど真ん中に来るし。
■3.終わってホットした時の岩間に見えたローソク岩。
◆なるほど、こんな岩ですか。こうして見せてもらうとよく分かる。説明写真としてはこれで十分だが、一枚の作品としてみるなら、岩と手前の木がくっついてしまったのがしんどかった。もし、現場を自由に動けるなら、もう少し右から、木の低くなっているところから狙いたかった。
 ・・・・「そんなこと分かってますがな。動けるものならそこから撮ってます」。ごもっとも、ハイ。・・・・




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■MEGW

■着信:2009.05.20
■@「水田に朝日映える」
 雄琴湖畔平から。びわ湖と水田に光の帯がつながり朝日が映る景色を撮りました。(3月下旬頃からすっきりした朝日になかなか出会えません)
◆なるほど、田植えが終わった後はこのように琵琶湖と田圃がつながって見える。日の出の空が田圃に映る。穏やかな朝は表現されているが、これに何かポイントになる何かがほしい。以前は田圃の中に木が生えていたりしたものだが、最近はそれがなくなった。
■A「若葉かおる」
 ラフォーレ前から。ケヤキの若葉がまぶしく輝いて見え、先には明るい世界を感じる。
◆明るい葉っぱをバックに、手前に濃い緑を置いた。風通の写真の手とは逆を行ったわけで、難しい組み合わせだが、濃い緑がいかにも「緑の木陰」を思わせて成功した。緑したたるという感じがする。いい写真である。もうちょっとレンズを広く使って、ケヤキの幹をしっかり見せてもよかったか。
■B「大名行列」
 関ヶ原街道筋にて。ユズリハ?の新芽が吹き出した頃かな!、姿が大名行列を連想する。
◆ホンマ、大名行列に見える。「シタニイ、シタニイ!」が聞こえてきそうだ。対角線上に並べたのもよかった。これが真横に並んでいたら、この感じが出たかどうか疑わしい。構図の妙かな。楽しい写真である。関ヶ原だから、撮り直しが出来ないが、広角で遠近感を強調したらどんな絵になったかな。




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■HN

■着信:2009.05.20
■題名:鯉のぼり。
■撮影場所:野洲市五条
■鯉のぼりを撮ろうと行った時には風がなく、鯉が泳いでいない。あらためて風が強く吹く日に出掛けました。天気は良かったのですが田圃には人もいなくて何もありませんでした。
◆中主のさざなみホール近く、幼稚園か保育園かの横。毎年鯉のぼりが立つ。あぜ道に立っていて道路からよく見えるのだが、写真にしようとすると立ち往生する。HNさんは三上山を借景に絵を作っているが、これが至難の業。ボクも去年か一昨年か、狙いに行ったが、しっぽを巻いて帰ってきた。
 なぜかというと、この鯉のぼりは見ておわかりのようにカメラと三上山を結ぶ線に対して、ほぼ直角方向に並んでいる。(1)を見て分かるように、8本か9本のポールが立っている。それがほとんど同じ大きさに写る。遠近感が出てこない。長い電車を遠くから真横一直線に撮るようなものである。鯉のぼりの列を電車だと考えてもらえばよい。電車は普通こういう撮り方はしない。前の方から後に向かって遠近感があるように撮る。
 この鯉のぼりを遠近感があるように撮ろうとすれば、あぜ道から何mか離れたところから(電車を前から撮るように)撮りたいのだが、そのあぜ道がない。鯉のぼりが立っているあぜ道に対して、直角方向のあぜ道があればいいのだけれどそれがない。イヤハヤ難しいところです。田圃の中へはいるなら別だけど。
 そういうことが分かって、写真を見ると、(2)、(3)は苦労のあとが偲ばれる。少なくとも三上山とバックに撮ろうと思えば、これしか他にはないだろう。並木道の方から八幡山あたりをバックにするなら別だけど。




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■MYST

■着信:2009.05.00
■題名:比叡山
◆上から桜の枝が一本。遠くの山と気持ちのいい青空と白雲。左の葉桜がちょっとうっとうしいがこれだけでしっかりした絵になっている。
 これで文句をつける筋合いはないのだが、写真のタイトルと「比叡山」としたのはしんどかった。多分MYSTさんは肉眼で風景を見たとき、目の前の山を、単なる山ではなしに比叡山だと意識をしたのだろう。しかしカメラはそういう情緒をもたないから、単なる山としてしか写さない。比叡山をカメラに意識させるには別の構図が必要だ。 


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■MRT

■着信:2009.05.22
■湧き出る水:京阪三条(京都)。
 友達と三条でお茶をしていると外の池が気になり夕方の時間なのも気にならず撮りに行きました。
◆わき出る水のアップだが、光が単調なのと、アップのしすぎかな。もう少し周囲の情景を入れた方が、ストーリー性が出ただろう。たとえばそれを見ている子供とか、若者とか。
 夕方なら、もう少し粘って、ネオンが映るのを撮るとか。そうなると酔っぱらいが出てきそうやな。 
■願いを籠めて:沙沙貴神社。
 時間が遅かったのが少し気になりましたが、それなりに砂の波に乗り願いを届けているように見えました。
◆画面奥のおみくじが邪魔だった。しかしこの場合は影を撮るとすれば、どうしても入ってくる。これが「行ったとき写真」の難しさ。影がもっと手前に来る時間帯を計算していく。写真はなかなか一回では撮れんぞ。
■木の苔:西教寺。
 曇りの日(直ぐに雨でした)。
◆MRT流でアップしたのだが、ピント面が横一線になってしまった。奥行き感が出ない。これはMRTさん自身の写真でいい教材がある。この教材のようにピント面を画面の中で斜めにもっていくと絵に動きが出る。西教寺ぐらいなら撮り直しが出来る。
■先生、今変な風邪が流行っていますのでくれぐれも体に気を付けて下さい。
◆ハイ、お陰さんで元気にしています。昔から××は・・・。

 




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■SKI

■着信:2009.05.22
■撮影場所:野洲市 近江富士花緑公園・希望ヶ丘(どこまでが希望ヶ丘で、どこからが花緑公園なのか分かりませんが)
◆ホンマや。ボクも分からん。こんにゃくを見て、どこまでが表でどこからが裏かで悩んでいるようなもんやな。
■野洲スカイライン。
これはあと一歩でいい写真になった。上の三角形が邪魔やった。ためしにこれをカットしてみると、ご覧の通り。遅めのシャッターで、手前に車を入れるとブンとぶれて、スピード感が出る。
■連休の一日 T
◆元データが若干暗かったので修正した。いい木だ。その下で遊んでいる人たちもいい。左の山と木の枝の太いところが笠なら名かっらほうがよかった。セミ手右側ぐらいだったら、よかったな。
■連休の一日 U
◆これは後に山がないかららくだった。木はしっかり存在感がある。上と比べるとよく分かる。その代わり葉っぱが出てしまった。両方いいことはないわな。
 木の下に家族連れのグッズがある。この場合、木が主役で他は従だから仕方ないことだが、ちょっと見方を変えて、もうちょっと近寄って、ベビーカーを主役にする。と、よちよち遊んでいる子供が乗せられてきたのだなーというストーリーが出来る。さらに視点を変えて自転車を主役(ベビーカーは従)にすると、この家族にはお兄ちゃんがいて、今どこかへ行っている、オシッコかな?ということにもなる。
 見方次第で材料はいろいろある。天気のいい日にどうぞ。野洲スカイラインを走って。




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■JIJITKS

■着信:2009.05.23
■やっと本日カメラを持ってフラフラ出かけて見ました。花を求めて花はなし。石坂線をうろうろしてきました。
■雨上がりの朝:早朝の空気は澄んでいました。
◆元データが若干暗かったので修正した。こういうコントラストがないべたっとした風景は、どうしても全体が暗く写る。カメラは明(真っ白)から暗(真っ黒)の間の中間に露出を合わすため、結果的にネズミ色になる。肉眼で見た場合は、もっと明るいはずだから、どうしても不満が残る。撮るときの露出補正がベストだが、いちいち面倒くさい。仕上げの段階で、調整するとすかっとする。画面にたとえばビルの影などが3分の1もあれば、湖は明るく写る。
■皐月の緑:木々の緑と疏水の緑と溶け合っていました。
◆琵琶湖疎水かな。上に比べて、このような場合はカメラ任せで十分、上から垂れ下がる新緑がきれいだ。緑色は写真にするとなかなか思った色が出ないものだが、この場合の緑は気持ちがいい。その木の影で、水面に変化が出たのもよかった。空が抜けていて、水面全体が白くなってしまうと面積が大きいだけにしんどかった。この時は上の木の影がうまくカバーしてくれた。
■親子:安・近・短の親子かな。
◆親子がテーマらしいが、どこにいるのかなと探さなければ見えてこない。現場では、人物は動くし、話し声も聞こえるしで、存在感がある。ところが写真では、動かないし声もない。台形の明るい面はイヤでも目にはいるがその上の親子は二の次になる。親子がテーマなら別の構図が必要だった。
 なお、親子抜きで見た場合も、この明るい台形は邪魔になる。と考えると、ずーっと左手に回って、これを本来の斜面として捉えた方がよかっただろう。これで、斜面上の人物も生きてくる。






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