デジカメ わいわい村
とれとれ作品集 NO.28

2009年04月・前半

も ど る



森川 KUC まさーき HND MRT S.T MEGW HN JIJITKS
SS SKI m.m FNHS 布施 MYST

も ど る
■森川邦昭

■着信:2009.03.31.
■撮影場所:志賀高原
■標高の高いところに位置するスキー場では強風や低温などの厳しい環境が、周辺に様々な風景を創りだします。ゲレンデ周辺で観た珍しい風景を捉えたいと思いました。
■スキー場で出会った風景。
■1.きらきら光る雪面、木と影を斜めから差す朝日を意識して表現しました。ただ雪面の大きな筋状の流れや左下の粒つぶは撮影時には気は付いておりませんでした。
◆雪原に立つ1本の木。その影を主題にした写真。右上の小さい木もきいている。いい写真だ。右下の広いところに、動物の足跡が続いていたらもっと生きただろうな。画面の明るさをもう少し明るくしたrどうだろう。 明るさ調整見本。
■2.この全てが見えていました。周囲の不要な部分はカットしました。例えばまだ周辺に有った他の笹のような植物です。
◆枯れ笹と影がテーマだろうが、雪面の淡い模様も捨てがたい。特に右上の波が巻き牧上がったような模様は味がある。ということで、見るものにとっては、意識が拡散してしまう結果になった。写真というものは不思議なもので、いいものがたくさんありすぎても具合が悪い。笹そのものの方向と、影の方向が一致したのもこの場合はマイナス材料になった。
■3.夜のうちに雪が降り、その朝は新雪の快晴と言う好条件にめぐり合ってこその風景でした。斜めに並んだ樹木と光を意識して撮りました。本来は青空のはずが、たまたまですガスが通りました。結果としてはこの方がよかったかなと思っています。
◆雪をつけた樹木が林立する。完全な逆光。普通なら黒くなるところだが、雪面の反射でそれはカバーされた。しかし天気がよかっただけにもう少し横から撮って、樹木にハイライトを入れたかった。 




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■KUC

■着信:2009.04.01
■撮影場所:守山市
■花の季節に誘われて、苦手なクローズアップに挑戦してみました。近くの公園などで撮影しましたが、風に揺れる被写体を三脚なしでカメラの手ぶれ防止機能に頼ることの難しさを実感しました。
桜、椿、木瓜の花です。
◆1.青空をバックに咲き始めた桜。首が痛くなった。冗談は別にしていい写真だ。つぼみにあたっているハイライトもいい。花の左後ろのぼけた花2輪が点々と見えるのもいいね。手前の花のコピーを見るようだ。撮るときはそこまで意識していないだろうが、撮ったあとでこういうのが見えてくる。うっかりするとこれが逆に致命傷になることもある。
◆2.これもいいね。花の淡い色が何ともいえない。いい色が出た。これは光がさほど強くなかったのが成功したのだろう。強い直射日光が当たるとこうはいかない。あとはバックの処理だけだが、後の格子風の茶色い縦線が気になる。
 花がもう少し右下にあった方がよかっただろう。
◆3.上2枚に比べると、ちょっとシンドイ。理由はいろいろ考えられるが、先ずは名そのものの色かな。これは自然の条件で、花自体にもKUCさんにも責任はない話しだが・・・。
 問題点その2は、左上のごちゃごちゃ。これは撮影時に何とかなる話。最後はバック。うまくぼけてはいるのだが、何となくごちゃごちゃしている。これも花の色とのミスマッチかな。
 花の色そのものはシンドイ色なのだが、右の光が当たっているところは辛抱できる。結局は光の問題なのかも知れない。




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■まさーき

■着信:2009.04.02
■京都の、御池から蹴上まで、歩きました。
1.吉田山の茂庵。日がよく当たって、のれんが印象的でした。内部は茶室というより山小屋風です。
2.3.哲学の道の桜。少し早いのですが、一部満開でした。相変わらずの人気スポットです。
◆1.吉田山の茂庵。ふーん、こんなのがあるんですか。私などは、この名前で「吉田茂」を連想する。のれんが印象的だあったということだが、確かにそうだ。シカしそうだとすると、もうちょっとアップした方がいいか。特に右側の陰の部分が重たすぎる。
 ということでトリミングしたいのだが、それをやると、立て札や、額縁が邪魔をするんだな。
 無理を承知のトリミング
◆2.まわりの花を別にしてみると、疎水を真正面から撮っている。それはそれで悪くはないのだが、問題はなぜそうなったかということ。左下にユキヤナギがあって、右上に桜がある。気持ちは両方に2分された。両方入れようとすると、結局これしかなかったというところ。見る立場に立ってみても、目は2つに分かれる。「なんとなくいい景色やな」でシャッターを押すと意識が散漫な写真になる。
 手前は右上の桜にして、ユキヤナギは少し奥の第2グループからにした方がよかっただろう。
◆3.これも多分桜を撮ったのだろうが、下に端があったので、アクセントとして入れたのだろう。結果として、橋が画面の奥行きにフタをしてしまった。2の写真ぐらいに遠くにある場合は、邪魔をしないのだが、この場合は大きく立ちはだかって、流れを見えなくしてしまった。




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■HND

■着信:2009.04.02
■撮影場所:和歌山
■1.根来寺山門:手前の桜と山門の向こうにいる大勢の人を意識して撮りました。
◆これはちょっと手が込みすぎた。一番手前に桜のアップがあり、それと重なって奥の桜。その向こうに山門があるという三重構造。ということで、もう少し整理する必要がある。
 まず第1点は、桜と山門のバランス。今のままだと、見る人が勝手に判断すればいいという状態になっている。「桜と山門」じゃなしに、「桜か山門か」をしっかりさせる。向こうにいる大勢の人はこの場合大きな意味はないだろう。
■2.紀三井寺の階段:百数十段ある急な階段が有名ですが、それと両脇にある桜とお参りしている人を入れてみました。
◆これはHNDさんがいうとおり人物を入れて成功した。普通、階段の方向にカメラを向けて撮ると、上りか下りかが分かりにくくなる。それが人物がいることによって、下りだよということがはっきりしてくる。石段の下に、お堂か何かの屋根が真上から見えるのもよかった。その屋根の下のノボリ2本。これが結構きいている。ずーっとしたにいる人物も、この階段の長さをうまく表現してくれた。いい写真だ。
■3.和歌山城の石垣:石垣と石垣の間にある桜の花と出店の組み合わせが目に付いたので撮りました。手前の道路に買い物をした子供でも歩いてきたらと待ちましたが残念ながら現れませんでした。
◆これは人物がいる。鈷泥だけじゃなしに、大人も含めて複数の人物が必要。普通出店は人通りが多いところへ出るものだが、これは不思議な写真になった。
 




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■MRT

■着信:2009.04.04
■1.3月の座禅草:今津町。
見て、覗いてと言っている見たいだったのでシャータを押しました。 
◆「3月の」という枕詞の意味がよく分からないが、咲いてからだいぶ日にちがたっているという意味だろうか。外側の色も変色している感じだし、中のホトケさんも普通に見るのと違っている。
 それはいいのだけれど、花の内部に露出があって、外側がからからに飛んでしまった。写真としてはこれがしんどかった。内部と外部の明るさが極端すぎた。もう少し方向を変えて、内部を小さく写すと、カメラが露出を調節してくれる。
■2、さる:朽木。
車から猿が見えたので止めてもらい土手にいるところを撮りました。
◆車で走っていて、猿がいるとまずらしい。対カメラを向けたくなる。気持ちは分かる。しかしそれでいい写真が撮れたためしはない。当然相手は逃げるし、瞬間的なことだから、構図も何も考える時間はない。結局「猿がいました」というだけの写真になる。 
■3、里:大津市南庄。私がホットした場所です。
◆さあ問題はこれや。まず飛んだ空。これはきついからカットする。縦横比を無視して上を詰める。トリミング見本・・・と、下の道が大きくなってくる。ほんの少しのことだけれども、これが意外と大きい。だから、撮影時に、空を入れない絵を作っておくことが必要。
 ということで、問題はこの道の処理。右側が見えないが、常識的に考えて、この道は棚田にそって、向こうの小屋の横につながっているのだろう。だとすると、棚田のカーブから判断して、そのカーブの所まで行けば、いい絵が作れそう。SKIさんに頼んでもう一回行く価値はありそう。空が青い日にね。




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■S.T

■着信:2009.04.04
■撮影場所:愛知県佐奈川堤、豊川公園
■この時期は桜だと思い、お天気を待ち豊川まで出かけましたが、花は冷たい風で震えていて揺れ(ブレ)止まりませんでしたので堤の桜並木になりました。
■1.桜・咲いてるわ・・・!
◆低いカメラをあおりかげんにして、花を広くとった。右に大きな木を入れて、セオリー通りで奥行き感もでた。そういう意味で安心してみられる。参道を歩かずに一人離れて歩いている女の子がきいているから、もうちょっと大きく近づくまで待ちたかった。
 これも結局入ったと故障部の写真だと思うが、光線状態がよかった。あんどんの手前の面(百人一首の面)に正面から光が当たると、おそらく絵にならなかった。
■2.並木堤の延長は?
◆もう1枚「ボケた菜の花、さくらを食いました?」というのがあったがこちらをとった。こうしてみると、黄色という色も結構強い。「ボケた菜の花」よりはかなり小さいのだが、これでも桜が食われ気味。菜の花場立てと桜を組み合わせた写真ををよく見るが、余り感心下記憶はない。結局は色の組み合わせの問題なのかも知れない。
■3.手のひらで咲かせた?
◆タイトルの意味が分かりにくいが、写真の狙いは分かりやすい。文句なしの青空で、さぞや満開の時はと思わせる。紅葉の場合も同じなのだが、桜の場合も結局は花よりは幹だ。黒い幹でいかに絵を作るか。これがポイントになる。今の場合も、左下に七分咲の所がある。細い幹がその花を締めている。




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■MEGW

■着信:2009.04.05
 春爛漫、庭に咲いた花をおくります。いずれもクローズアップレンズを使用し、バックの景色と朝の光線を意識して撮ってみました。
■@「イカリソウ」
■A「雪柳」
■B「サクラソウ」
◆私自身こういうクローズアップをやったことがないので、一般的なことしかいえないが、2.ユキヤナギが一番いい。ユキヤナギといえば、花全体は見ても、このような一輪一輪を子細に見ることはない。それをクローズアップするとこのように見えるのか。まずその驚き。
 色彩の統一感。バックの処理これがうまくいった。
それと、左下から右上への花の流れ、これがいい。
こういう群像ものは、この流れの中で、どれかに主役の役割を持たせなければならないのだが、これが中央付近にある花がその働きをしている。きっちりピントが来て、光の具合もいい。そして従が左上の花。光はうまく当たっているが、ピントがそれほどでないのが、如何にも従らしい。
 花の並びが右上がり、主従の線が左上がりというのもバランスがいい。うまくいった。
 それに比べると、あとの2枚は色彩の統一という面からも、絵のバランスの上からも、2に比べると見劣りがする。そしてどちらも画面に強い光が入り込んでいる。1は右上の花の横にある白い強い線。3は鼻の下に見られる強い白斑点。撮影中にどこまで処理できるのか、経験がないから判断できないが、おそらくディスプレーを見ていては無理な話だろう。祖jの場で肉眼で子細に見るしか仕方がないのだろう。




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■HN

■着信:2009.04.05
■撮影場所:野洲市永原
■1.モズの睨み
■2.3.雀の楽園
◆モズといわれても、私などは「フーン、これがモズか」というぐらいの知識しかないので、目の両側は毛そのものが黒いのか、それともそこが上からの光で影になっているのか、それすらよく分からない。目にはほとんど真上からの光によるキャッチライトがあたっているところまでは分かるのだが。
 下2枚は、レンズがちょっと短くなった。しかし、鳥がとまっているのは同じ木だから、HNさんちの特設舞台なのだろう。ちょっと舞台が後の草むらに近すぎたかな。それにも陽が当たって、葉っぱがスズメとどうかしてしまって、よほど意識してみなければ、スズメの存在がわかりにくい。
 近くてもそれらが陰っていると、スズメに陽が当たるという条件だと、引き立つのだろうが。この場合どちらも光が当たってしんどかった。飛んでいる鳥などは羽がぶれて、動きも感じられる。シャッターの速さも的札だったのだろう。そこらは手慣れたものである。いずれにしてもバックの煩雑さが絵を苦しくした。

 




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■JIJITKS

■着信:2009.04.07
◆JIJITKSさん、今回初めての参加くださいました。よろしくお願いいたします。
■1.射光と噴水:白鳥の飛び立つ様を連想して撮りました。
◆大津港の噴水。これはよく見る風景だが、それに天上からの光芒が重なったことで、いい写真になった。右下の、競艇場かな?、これがちょっと煩わしいので、そこをカットした方がいいだろう。画面のコントラストをもう少し上げたほうがいいように思われる。
 トリミング・コントラスト調整見本
■2.航跡:“春はあけぼの ようようしろうなりたる・・”の直後。滋賀県の子供たちが研修に出かける「うみのこ」の航跡を撮りました。この子らにどんな歴史が刻まれるやら・・・。
◆「うみのこ」の航跡。日の出前後らしいが、空がこのように円く焼けていたのだろうか。航跡を境に明と暗が分かれる面白さ。牛論歩黒い線は対岸かと思われるが、この絵としてはない方がいいだろう。と、口では言うが、実際にこれをカットしようとすると、絵そのものを変えなければならないだろう。わかりにくいかも知れないが、この絵の上をカットすればいいという話しではない。カメラを下へ向ければすむ話しでもない。レンズを長くするのがベストだと思うが、そうすると航跡が短くなるし・・。また何かの機会に。
■3.霧氷の彼方:八ヶ岳と富士の姿、寒い。
◆これはどこからかな。霧ヶ峰あたりでもなさそうだし。曇り空だけれども視界がきいたというところ。こういうときは画面のコントラストが下がる。若干コントラストを上げた方がいい。コントラスト調整見本




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■SS

■着信:2009.04.08
■撮影場所:希望が丘
■2月に撮影した時よりも、太陽の上がる位置が木に向かって左にかなり移動しました。木の形、背景も変わってきました。
◆日の出の方向と木とを合わそうとすると、カメラの位置は右へ右へと移動していく。どちらもまだ太陽が昇らない前だろう。暗いうちから家を出ていくのは大変だ。しかしそれをやってこそ日中では見られない光景が見えてくる。
 この2点は、ほとんど同じ大きさに撮っている。いわゆる定点撮影ということになる。この場合は、バックを変えることで変化を出す。それを四季を透して撮ってみると組写真になる。
 しかし別の手もある。今は木を画面いっぱいに収めているが、周囲をかなり自由に歩けるから、木の大きさを変えてみても面白い。たとえば木と太陽を離す。カメラを横位置にして、右の方に木を小さく入れ、左の方に太陽(この逆もなりたつ)。それをワイドで撮ると当然上空まで写る。空が晴れていたらそこは青い。日の出のオレンジから、上空のブルーまでが一画面に入ってくる。
 夕日もねらい目だろう。カラスが群がって飛ばないだろうか。これは行ってみなければ分からない。写真というのは何と時間がかかることよ。


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■SKI

■着信:2009.04.09
■撮影場所:大津市仰木の里、自宅裏の緑地帯で撮った写真です。
■1.北国の春:別名:田打桜(たうちざくら)。昔は、コブシが咲くと田植えを始めたそうです。
◆いい光だ。白い花はその質感が出しにくいのだが、これはうまくいった。花が生きている。花の描写としては文句なし。
 これをさらにいい写真にするには、第1点、枝がほとんど水平を向いている。この場合少々カメラが傾いてもほとんど何の関係もないから、枝を適当に傾ける。第2点、右上の花びらを処理する。カメラを傾けることで一挙に解決できそうだ。
■わがままな川:人工の川で、田植えの頃になると田んぼに水を取られて水無し川になる。生き物にとっては恐怖の川。
◆これは写真を撮ってから題をつけた。川をテーマに撮ろうとすれば、もっと川に近づいて、カメラを下へ向けて、川を大きく取り入れる。今の場合だと、風景の一構成要素として見ているだけになる。もっと簡単にいえば、「公園に川がありました。木も生えていました。空もきれいでした」ということになっている。川が主題なら、空は出来るだけ少なく。今の場合、空がきれいで、捨てるに忍びなかった。迷いが出た。
■香りの道:満開のゆきやなぎが良い香り(?)を放ってくれます。石鹸の香りがします。
◆ユキヤナギを広角でアップした。カメラの使い方はOK。ユキヤナギについては、群がっている中で、何か特徴を持った形を探し出して、それを主役にすればいい。最後の仕上げはバックの処理。この場合、画面の右外がどうなっているのか分からないが、もし住宅等がなければ、それをバックにした方がよかったか。このままだと左上の住宅の白壁が目立つ。




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■m.m

■着信:2009.04.09
■時期的に桜のほうへ足がむきました。柳が崎公園、皇子山公園、三井寺で写しました。4月5日6日通いましたが、なにを写したいのか定まらないのでくたびれただけです。
◆どれが三井寺か、皇子山か。見ただけでは分からないが、それは今の場合、大した問題ではない。上から順に、@桜並木の全景。Aサクラの木のアップ。B花のアップと並んだことになる。
◆1.桜並木を撮った一般的なで、可もなく不可もなしというところ。空がきれいなのが助けだった。これで空が白いとシンドイ。
◆2.木そのものを狙った。写真としては、こういう絵が一番面白い。しかし、この場合に限っていえば、いろいろ問題点がある。まず左の木の左側。うしろの黄色の葉っぱと重なって、ごちゃごちゃとわかりにくい。それと大木2本で絵を作ろうとしたところに無理があった。と同時に、光線がカメラの真後ろから来ている。そのため幹に陰影がなくなった。これは反対側から撮るとよかった。サクラの幹は黒い方が強い。花は結局白い面と考えるのが一番手っ取り早い。その中に黒い幹をどう取り入れるか、これで勝負が決まる。せっかくの材料だったのに、大魚を逸した感あり。
◆3.花のクローズアップ。花そのものはきれいに撮れている。光もいい。絵としては、花が中央に集まりすぎたのと、バックの枝が交錯して、ちょっと煩雑になってしまったのが惜しかった。




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■FNHS

■着信:2009.04.12
■写真テーマ:幼な子と桜見物ー3枚共通。
■撮影場所;
  1.2.仰木の一本桜、
  3.仰木の里西公園。
■撮影に意識した点;愛らしさを表現したかったのですが。
◆1.素朴な砂利道が土手の横をカーブしていく。左側には何か建物があるのだろうか。サクラの木が道路側へ大きく覆い被さってきている。蒼い空も美しく、日本の原風景とでもいえそうな風景である。絵としてのバランスもいい。ただし、子供の愛らしさは、遠すぎてちょっと無理だった。
◆2.同じ場所を反対側から撮ったらしい。光のかげんで、花の写り具合が変わると同時に、バックの山も変わった。同じ場所でもカメラの向きで絵が変わる見本といえる。こちらにも人物がいるのだが、小さく主役にはなりにくい。
◆3.ここにも親子らしい人物が配されているが、矢張り小さくわかりにくい。
◆肉眼ではそこそこの距離にいても、広角ではどうしても小さくなってしまう。相手が見知らぬ人の場合、至近距離まで近づくことはためらわれる。となると望遠で引きつけるしか仕方がない。仮にそれをやろうとした場合、1と2は人物だけのアップになってしまう。3はトリミング見本のように花と含めたアップになるだろう。このように絵が作れる場合と作れない場合とに分かれてくる。仮に作れたとしても、子供の表情などは矢張り広角に越したことはない。風景の中に主役としての人物を入れようとするときの難しさがここにある。一つの添景として入れる場合は楽なのだが。


◆ここまでをUPしようとしたときに、FNHSさんから次のようなメールが来た。「3.の写真について、親子の姿が遠景過ぎ情感表現されていないように感じ、アップ写真を作成しました。アップによって桜木立の影部分が多くなり、木立の枝のうるささが出てしまったかと思いますがいかがでしょうか」。
 3の写真と入れ替えてほしいとして、4の写真が送られてきた。いい勉強材料だと思うので、あえて差し替えずに両方を見ていただこう。
 この親子?は、大人が黒い服で写真の上では目立たないのだが、きっちり見ると左向きのベクトルが強い。それに対して赤ちゃんの方向性は弱い。そういうことで大人の後は余りスペースをおきたくなかった。私が縦にトリミングしたのはその理由による。
 いずれにしても、3の親子は小さすぎると解釈しなおしたFNHSさんの感覚は正解だった。しかし、トリミングは次善の策。写真の基本はノートリミング。撮影の時点で、トリミング不要の画像を作ることを心がけること、これが大事。
 






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■布施 誠

■着信:2009.04.13
■撮影場所:長野県高遠城址公園
■1.夜明け
 2.お勧めのお土産は
 3.古門の桜
■今年もやってきました。高遠のさくら、開花から満開まで数日の早さ。昨年指摘された点を考慮しつつ挑みました。
■高遠来訪ミニガイド
1 到着は、朝5時を目標に、公園入り口近くの駐車場は7時には満車になります。早めに無料の河川敷駐車場に停めて有料空きまちの渋滞の横を歩くこと10分です。
2 桜の期間中は入場料500円ですが6時前一箇所ゲートがあいていますので入ることが可能です。但し再入場はできません。通常券があれば当日に限り何度でも出入り自由です。
3 この季節日の出は5時20分ですが、公園に日が当たるのは6時20分頃で、この一時間は非常に寒い。かなりの防寒着を用意して、シャッターチャンスを。当然手袋も。
◆そうか、わいわい村ももう1年がたったのか。しかし去年どんな指摘だったのか、忘れてしまったぞ。
1.は、夜明け。中央アルプスに陽が当たっている。しかし高遠は陰の中。もう1枚桜に陽が当たったのがあったが、構図としてはこちらの方がいい。左の幹がいい。もう少しカメラを下げると、山と葉っぱの重なりが解消できた。
2.3とも日が昇るのを待ちかまえて撮ったものだろう。寒いのにご苦労さんでした。寒いから早く勝負したい。気持ちは分かるが、あと30分待ったら、もっといい光になっただろう。車で待てないからつらいわな。




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■MYST

■着信:2009.04.13
■1.ボケの花
◆紅白のボケの花。白を主役にして、赤をバックに回した。背景を白にしたのもこの場合は成功した。スプレーで水滴をつけて、それなりの演出もあったらしい。光が穏やかで、若干物足りない。どこかにこの水滴がきらりと光るところを作りたかった。構図としては枝が水平になってしまった。この場合は、カメラの傾きは気にならないから、もっと自由なカメラアングルが作れただろう。水滴の演出があったのだから、傾きの演出があってもよかった。
■2.水上のウォーク
◆川か池か、水たまりか、事情はよく分からないが、歩く2人を足首から下を入れた。普通だったら、2人の全身を入れてしまうのだが、面白い撮り方だ。木の影も面白い。ただし、その影と人物の反射像とが、妙な絡まりかたをしたのが気にはなるが。
■3.のれん
◆のれんが風に揺れるのを待ってシャッターを切ったとのこと。かなり歴史のありそうな店で、これだけ道具がそろってくると、すぐにはのれんに目が行かない。もし風に揺れるのれんが目玉なら、手前の壺などは捨てて、もっとのれんに近づき、出来ればスローシャッターで動きを作りたかった。とはいうもののこれだけ明るいと、スローシャッターは切れないかな。仮に切れたとしてものれんの動きはさほど速く早くはないだろうから、カメラブレの原因になったかな。いずれにしてものれんを主役にするには、もう少しのれんに近づくべきだった。
 





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