デジカメ わいわい村
とれとれ作品集 NO.27

2009年03月・後半

も ど る



SS 森川 S.T MED HN MRT MEGW TNK m.m SKI

も ど る
■SS

■着信:2009.03.13
■撮影場所:希望ヶ丘
■朝日1:前回、太陽がまぶしい時は、(木に)近づいて広角で写すとよいとアドバイスしていただきました。それを実行してみました。
◆太陽が昇ってから若干時間がたっている。昇ったときの東の空は赤くなるが時間がたつとこのように青く(普通の空の色)に変化していく。この場合も空の青さによって朝の爽快な感じがうまく出ている。
 この場合、太陽の明るさで、空が白く飛ぶ大きさは、空気の透明度と、木から覗いている太陽の大きさによってきまる。透明度が高く、太陽が大きく覗くと飛ぶ面積は大きくなる。
 木の大きさは、木とカメラの距離で決まる。いまの場合、個人の好みだが、ぼくは木がもう少し大きくてもいい様な気がする。その木の大きさに対して、飛ぶ範囲をどのくらいにするか。その比率で写真が決まる。いまの場合だと、飛んだ範囲と、木の枝の大きさとがほぼ一致した。ちょっと木が負けているように感じられる。木を大きくしたら・・・という理由はそこにある。
■朝日2と3は、Mさんにいただいたお手製のフイルターを使って遊びました。2は太陽をフイルターで隠し、3は太陽を出して写したものです。
◆どんなフィルターか分からないが、トレーシングペーパーの類に孔を開けたものか。いずれにしても、太陽光線を直接受けているために、フィルターの影響がフルに出てしまった。特に3の写真は、放射状に線が出ている。多分これは切り口の凹凸が光線を受けて、強く反射したものだろう。写真というのは何でも挑戦すればいいわけで、このフィルターもその挑戦の一つ。しかし結果は、この条件の時にはうまくはまったとは言い難い。
 この場合だと、アクリル板に細い引っかけ傷の筋を何本の並行に引いたものを使うと、太陽光線がその線と直角方向に筋を引く。その平行線をお互いに直角に交わらせておくと、光の筋も直角方向に広がる。いつもいつもそれをつかうと鼻についてくるが、ここ一発というときは、パンチが効く。使ったか使わないかぎりぎりのところが一番効果的。分かりすぎると面白くない。このフィルターはメーカー製のものがあるらしいが、わざわざ買うほどのことでもない。網戸などのネットを使ってもある程度の効果は出る。




も ど る
■森川邦昭

■着信:2009.03.16.
■撮影場所:横手山スキー場(志賀高原)
■氷点下の風景1:リフトから見た進入禁止の斜面に出来たシュープール跡。
◆広大な斜面にスキーヤーが一人と思ってよく見ると、どうもそうではないらしい。右の木の枝も細い小さなものだし、スキーヤーに見えたのも、小さな杭状のもの。どうもそう広くない範囲を切り取ったものらしい。そういうことが分かって見直おしてみると、前衛書道の一筆書き。えいッと振り下ろした筆さばきの冴え、そんなものが感じられる。狭い範囲を大きく見せる不思議な写真である。大きく伸ばせば力の強い絵になろう。いい写真である。
■氷点下の風景2:リフトから見た新雪が凍ついた樹木。モンスターには少し届かなかった。
◆うらやましいくらいの快晴、サングラスがなければ目を開けられないぐらいの明るさだ。光も横から来て、いい条件。しかし、1に比べるとこれは常識的な写真。ちょっと手前の木が多すぎたか。とくに一番手前の小さな木。これが邪魔だった。リフトの上からだから、やって来る風景を撮る以外に手はないわけで、細かい注文は出す方が無理というもの。旅の記録としてはこれでいいのだろう。
■氷点下の風景3:旅館の窓に出来た結晶。その朝は氷点下14度でした。
◆ガラスについた結晶。撮影は外側からか内側からか、よく分からないが、ガラスの反射があるから、難しいところ。それを避けてうまく撮れている。残念ながら、コントラストが低く力が弱い。撮影の時点ではなかなか思うようにはいかないから、事後処理でコントラストを調整したらどうだろう。
 コントラスト調整見本。多少無理をしたので、画質の荒れた感じになった。ここまで無理をしてやる必要はないかも知れないが・・・。




も ど る
■S.T

■着信:2009.03.17
■撮影場所:清須市枇杷島貝塚資料館
■愛知県清須市枇杷島の旧美濃路(熱田〜垂井)沿いに有る貝殻山へ(こんな尾張平野の真中に?)行ってきました。「火起し」体験を楽しむ多くの子供さんと家族が頑張っていました。
■1.頑張って かっこよく見本と頑張るお父さん
■2.まかして僕がやる
■3.まだ着火しない!頑張る親子
◆雑誌か機関誌かの3枚セットと考えてみると、1と2が対象の人物も同じだし、写真としてよく似ている。3枚セットとした場合、これはマイナスだ。
 1の写真は、3人が、何かをやっているというところまでは分かるのだが、何をやっているかははっきりしない。1と2は重複しているから、この場合1は不要である。となると、1に変わるものとして、何が必要か。火おこしは下の2枚で分かるのだから、この上あえて火おこしを持ってくる必要はない。とすると、会場全体の風景か。それとも何組かの様子。ようするに会場の雰囲気を伝えるものと言うことになろう。
 2は火おこし、これは分かりやすい。後に人物がいて、それと重なったことが若干うっとうしいとも感じられる。出来ればもう少し整理したかった。子供の手のブレがもっとあってもよかっただろう。
 3はちょっと嫌気がさしてきているところが面白い。手が動いているものよく分かる。少しシャッターが遅めだともっと振れただろう。カメラブレのこともあるから無理に長くは出来ないだろうが、もうちょっとブレが出たほうが臨場感は表現できただろう。もし粘れるならば、下から煙が上がりかけのところがいいのだが。写真としては、左の人物の背中は必要ないのだから、これは子供を中心にもっとアップしてもよかっただろう。
 いずれにしても他人を撮るのだから、自由にというわけにはいかない。これがしんどいところ。




も ど る
■MED

■着信:2009.03.18
■1.庭の梅(守山市):背景になる物を探しましたがとても好い天気でしたので、カメラを低くして逆光狙いで撮ってみました。
◆梅の花が2輪逆光の中で。枝やつぼみに当たる光がきれいな輪郭を示して非常にいい。もちろん花びらを透す光、その影、清潔な感じがして、気持ちがいい。春を待つ早春の気配が感じられる。ピントもしかっりしていて、いい写真である。左上、枝の先が旧にぼけているように見えるのだが、別の枝が手前にあったのだろうか。
■2.石山寺(大津市):隣の梅の木が少し邪魔なのでトリミングしてみましたが、・・・
◆お堂を前にした梅の木。状況説明のために、バックにお堂を入れたのだろうが、この場合のお堂は結構自己主張する。結果的に花とお堂が喧嘩をしている。もしどうしても状況説明が必要なのなら、隅のほうにそっと入れる。いずれにしてもこれは強すぎた。


も ど る
■HN

■着信:2009.03.19
■逆光の川蝉。
■撮影場所:野洲市永原
◆身近なところで、こうして1つの対象を追い続けておられることに敬意を表します。おそらく私などには、想像も出来ないことが見えていることでしょう。
 逆光の川蝉と言うことだが、1.2とも確かに鳥の輪郭線のハイライトがきれいだ。ともにHNさんとすれば手慣れたものというところ。とくに1はスタンダード。とことが2になると表情が面白い。「申し訳ございません、私が悪うございました」というところ。川蝉も反省するんやな。
 そこへいくと3は動きがある。これは飛び立つ瞬間だろうか。HNさんの説明では、エサを見つけて水中へ突入しようとするとき、止まっていた場所で、いったん浮き上がり、そこで瞬間ホバリングしてから、さっと動き出すらしい。その動きのうちのどれかなのだろう。私など一度も目にしたこともない。凄い瞬間だ。
 写真的には、レンズが短くなったのか、画面が広くなってバックがはっきりしてきた。それはしかたないのだが、この画面だけで言えば、左端の石の白飛びと、右上端の強い光をカットするとかなり変わるはずだ。杭の右側の白飛びも気になるが、これは処理のしようがないな。




も ど る
■MRT

■着信:2009.
■撮影場所:大津市 三井寺
■光と影をテーマに撮りました。
◆MRTさん、メール開通。おめでとうございます。今までは紙焼きできていたのだが、今回からはメール。さあ、元気で行こう。
 写真の題がなかったのが残念だが、わりに狙いが
分かりやすいので、まあエエか。
◆1.シダか何かの葉っぱだが、暗い場所をバックに逆光で狙った。主役の葉っぱはきれいに狙いどうりに行った。しかし手前の別の葉っぱと重なったのが残念。このお互いの位置関係が整理されていたら、いい写真だった。
◆2.竹薮を狙ったのだが、これら3枚のうちでは一番狙いがあいまいだった。これだとただ単に「竹薮を撮りました。とてもきれいでした」と言うところで止まってしまう。竹薮の中のどの「竹」を狙ったのか、これがもう一つはっきりしない。一応考えられるのは、左の方にある一番太い竹、太さで言えばこれが一番強いのだが、場所がちょっと端に行きすぎた。次に考えられるのが、右から3分の1ぐらいの所にある2番目に太い竹。これはいい場所にあって、他の竹との組み合わせもいい。しかし、左の横綱に比べるとパワー不足だ。ということで、「竹薮を撮りました」で終わってしまった。竹に当たる光がよかっただけに惜しかった。
◆3.道路に映る影2本。それをずばっと撮った。木と木の間の路面が、白飛び直前のところで持ちこたえた。それが結構強い。それを左下に置いて、木の影を道路を横切るように置いた。なかなか面白い。道の向こうに木の下部がちらちら見えるのも、うまく状況を説明している。それを通り越した上端の白い地面。これはカットしておいた方がよかったか。




も ど る
■MEGW

■着信:2009.03.22
■1.暮れ行く浜辺:守山美崎公園の浜辺にて。
◆暮れ行く浜辺の雰囲気がよく出ている。直接日光が当たっているのはごく一部。ほとんどが陰なのだが、空の光を受ける波をうまく捉えた。レンズはどちらかいうと長目らしいが、裸木を左上に置いて、そこから波が伸びてくる。遠近感がうまく出た、いい写真である。
 難点を探せばポイントになるその木。浜に独立して生えているらしいのだが、遠景の森と重なって黒くつぶれてしまった。これだけが残念。これが解決できていたら、もっといい写真になった。
■2.噴水:京都府立植物園にて噴水を撮る。
◆噴水を狙ったものらしいが、水面に映った木の影がいい。水面にごくわずかな段差があって、その向こうに踏み石が見えるが、それもうまくまとまっている。問題は右側に見えるドラム缶のお化けのようなもの。のっぺらぼうな顔に口だけが見えるという不思議なヤツ。焼却炉でもなさそうだし、何でこんなものがこんな所にあるのかな。ワカラン。どうして避ければいいかを考えてみたが、やっぱりワカラン。
■3.釣り船が行く:衣川台かざみ公園にて、山ノ下から釣り船が多く出てゆく。対岸の山並みは春霞漂う様子アップで撮る。
◆MEGW公園と別名がつくほど手慣れたところだが、これはちょっとしんどかった。「釣り船」と「春霞」がねらいということだが、どちらも説明されなければ、気がつかないぐらいのもの。春霞はいわれれば、うん、なるほどとかろうじて合点できるが、釣り船は、大部分の人は”どこに船が写っているの”というところではないか。
 自分が意識したものは大きく見える。現場に立って、意識して見たときには春霞も船も大きく見えた。しかしカメラにはそんな感情はない。あくまで冷めた目で見ているから、小さい船は小さいままにしか写さない。霞も船もこの絵の中では脇役でしかない。それを主役にしようとしたところに無理があった。




も ど る
■TNK

■着信:2009.03.24
■撮影場所:
■1.見張り番
◆雪深いわらぶき屋根の民家に、アルミサッシ1枚ガラスのウインドウ。そう、これは窓じゃない。そのウインドウにクマかな?、大きな人形。右側の消火栓も対照的で面白い。
 ということで、題は「見張り番」。要するにこのウインドウが主役。真正面から撮ったのは正解。これを斜めから撮ったのではこの味は出なかっただろう。しかしこの画面を見る限り、窓に対して下の雪が大きすぎた。一番下の雪は不要だろう。そうすると窓が強くなる。トリミング見本を2点作ってみた。自分ならどちらを選ぶか考えて。 
 トリミング1  トリミング2
 私は1を選ぶ。2のように下の雪をすべてカットする手もあるが、この場合は下の手前も雪ですよという表現があった方がいい。 石の上の雪も捨てがたい。
■2.背比べ
◆可愛らしいツクシ。ローアングルで苦労した。直ぐ後に見える落ち葉のハイライト。これは除けておきたかった。しかし撮っているときはそこまでは見えないわなー。


も ど る
■m.m

■着信:2009
■まだ外出「時間をかけて」する気力がなく、まわりの物を写しました。庭の八重椿をすかして、美しい色の表現を試みたのですが、花一輪のせいかなにか物足りなく思いおります。
◆1.八重椿の花びらを透過する光が狙いだったらしいが、思惑通りには行かなかった。花びらに反射する光が強すぎて難しかった。こういうときは、自分の体を動かしながら、きれいに透けてみる場所を探す。その後そこへカメラを持っていけばいい。この花がどんな場所にあったのか分からないが、無理して撮ろうとしたのではないだろうか。もうちょっと上からねらえたらよかっただろう。このままでも上の白抜けをカットするとイメージが変わる。
 トリミング見本
◆2.湖に面したベランダに花瓶を置いて・・・。 面白い狙いだ。太陽が右上にある。もう少しゴーストを大きくしても面白かったか。構図の上で問題点が一箇所。花瓶の向こうの支柱は花瓶で隠すとよい。送られてきた中に、全体を明るく補正したものがあったが、写真に力がなくなってむしろマイナスだった。この場合、花瓶の暗さが気になるのなら、フラッシュを強制発光した方がいい。それによって花瓶が明るくなりすぎるなら、ストロボの光量調節をする。(カメラのマニュアルを勉強やな)。
■3.新芽
◆今年の新芽がもうこんなに伸びているのか。もう1枚バックに花が入ったのがあったが、色彩統一という意味でこちらを選んだ。葉っぱに水滴がついてなかなかいい雰囲気である。右側のごちゃごちゃをカットしたらいい写真になる。
 トリミング見本




も ど る
■SKI

■着信:2009.
■さえぎられた光:大津市 三井寺
◆哲学的な題がついた。光が遮られて陰になったのだが、この場合、陰が主役ではないと思う。やはり主役は遮られなかった光だろう。レンブラントの絵のように、室内が暗いから、小さな窓から差し込む光が明るく感じられる。この場合木陰を材題にするにしても、光あっての木陰である、と書いてきて気になりだしたのだが、SKIさんが主役にしようとしたのは、左下のほわーんとした光なのだろうか。もしそうだとしたら、もうちょっとしっかりしたところへ持っていかなければならないだろう。
 ということで、結局これは、ひねくり回しすぎたかな。もっと単純にストレートに撮ればよかったのだろう。
 トリミング(ストレートの見本)。 なーんやこれなら誰でも撮れるといわんように。
■天まで届け:大津市 滋賀県立図書館前
◆雲がいいな。まっすぐに伸びた裸の木をど真ん中にドーンと持ってきた。これはちょっとどちらかへ傾けた方が落ち着くのではないか。(いつもいっていることと矛盾するようだけど)。それと右下のちょろっと見えている森。これをもう少し入れて、それと木との組み合わせでバランスをとるとよかった。木を見ると、太陽がカメラの真後ろにあることが分かる。もう少しどちらかへ回って、幹に陰をつけたかった。雲がきれいでいい条件だっただけにもったいなかった。



このページのトップへ も ど る