デジカメ わいわい村
とれとれ作品集 NO.23

2009年01月・後半

も ど る



森川 HN S.T TN HND MEGW MRT KUC NSKT TNK SKI まさーき

も ど る
■森川邦昭

■着信:2008.01.14
■撮影場所:野洲市内
■課題:うっすらと雪化粧した被写体のそのままをどうすれば表現できるか。
■状況:
1.日差しには恵まれておりましたが、撮影場所の三上山周辺は薄い霧に覆われておりました。
2.その場所で、三上山にしっかりと日がななめから当たるのは9時30分頃と知りました。従い1時間半強待つことになりました。
■寒空の散歩:条件を待っている時に教室で学んだ情景が訪れ、とっさに撮りました。
◆犬をつれて農道を散歩する人、この人物がいなかったら、この写真は成り立たなかった。まさに神さまからの授かり物。それともう一つ、右の斜めの境界線。これに助けられた。もしこれがなかったら、画面は農道を境に上下に分かれてどうにもならなかった。左の田圃が大きいので、何か前景があってもいいかなとは思うが、なかなか思うようにはねー。
■薄化粧の畝:畝が干し柿の白い粉のように見えました。
◆竹薮に向かってまっすぐにうねが伸びる。結果的に左右対称の構図になった。問題は手前の横軸。画面に入り込む目の流れをストップしているように感じられる。向こう側の横線がわずかに残るぐらいのところまで、詰めたらどうだろう。運動会のスタートラインぐらいの感じまで。
■薄化粧の田畑:こんな風景のところに住める有り難さを感じました。
◆三上山の取り入れ方が中途半端で、向こうに見える森が残るぐらいまでカットした方がよかっただろう(カット例)。それと手前から2番目の畝の右端、カーブは全部見せた方がよかっただろう。                       


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■HN

■着信:2009.01.15
雪中の川蝉
■撮影場所:野洲市永原
◆雪の中での撮影。鳥も寒いが人間様も寒いぞ。上段も中断も、止まり木は自家製のものとか。タテの杭はともかく、盆梅展から出てきたような、梅の木風の止まり木はいいね。鳥も幸せだ。
 写真の立場から見ると、中断の鳥のほうがバックのぼけもいいし、鳥の姿もきっちり見える。鳥にあたる光線の状態の差かな。
 下段。鳥の顔を真正面から見たのは初めて。考えてみれば当たり前の話しだが、目と目の間隔はこんなに狭いのか。飛行機なども真正面から見るとこんな顔だ。スズメなどを真正面から見ているはずだが、まじまじと見るのはこれが初めて。それをこうして見せてくれるのは、写真の大きな力。おそらく凡人の目には、一生かかっても見ることはできないだろう。
 自家製の止まり木の先かとも思うが、それに止まるためのホバリングに入ったところだろう。ある程度狙っていてのワンショットかと思うが、見事。
 ひょっとして、これがすでにトリミングされているのかも知れないが、もし可能なら、もうちょっと右と下をカットして、鳥を大きくできたなら、より意味があろう。




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■S.T

■着信:2009.01.15
■撮影場所:岐阜県垂井町
◆S.Tさんの写真は新聞写真、ルポルタージュ的な立場で撮られているので、その観点から見てみる。
■コンクリート製の梵鐘
 岐阜県垂井の阿弥陀寺で保存されていたコンクリート製の梵鐘です。慌てて文字にピントあわせが出来ず読み辛いですが平成7年に再建されたようです。戦時中の金属供出の為、梵鐘の無い鐘楼は不恰好でも有り、お粗末な考えでは鐘楼中央に集中荷重が無くてはバランスが悪いのが理由かもと?但し代替鐘の内部は空洞か無垢かはわかりませんでした。
◆板で作ったバケツなど、いわゆる代用品は数多く見てきたが、コンクリートの梵鐘は初めてきいた。なるほど四本足の鐘楼は荷重がなければ不安定だわな。平成7年の再建というのは鐘楼のことだろうか。記事で説明を付ければいいわけだろうが、手前の瓦の意味がもう一つはっきりしない。コンクリート製梵鐘をアピールするには、向こう側から撮るのも手だった。
■新幹線 融雪材散布
 新幹線路の融雪材散布。報道でしか見ませんでしたが歩いてみて。
◆手前の田圃が大きく、融雪剤散布の現場がもう一つはっきりしない。もしそれをアピールするのなら、その部分をアップする必要があろう。しかし、そうすると全体が見えないし、苦労するところ。これは橋の上あたりから、線路方向に望遠で狙う。近づいてくる電車の前に飛び散る薬剤を重ねる。
 しかし、新幹線や高速道路にかかる橋は、投げ捨て対策のフェンスがあって、撮りにくいんだなー。
■絵馬
 重なり盛りあがるほどの多い願ひ。
◆受験生の合格祈願か。ローアングルで辛いところだけれど、天下分目は捨てて、「難関突破」の字に近づいたら・・・・。




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■TN

■着信:2009.01.16
■撮影場所:高島市
 雪深い里を訪れました。屋根に積もった雪とツララが目に止まり撮らせて頂きました。
◆うまい具合につららが軒下の暗いバックに収まった。これが眼目だろうから、これはOK。写真を見る立場からすれば、手前の状況も知りたいところ。屋根の雪を意識したらしいが、それよりも手間に積もった雪のほうが、雪深さを感じさせるのではないか。


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■HND

■着信:2009.01.16
雪の御在所
■撮影場所:三重県御在所岳
 当日は風が強く何時ロープウエイが止まるか判らない状態で、短時間の間に足元が悪い中撮影に苦労しました。幸い天候がよく青空だったので救われました。
■(1)頂上近くで雪原に伸びた木の影を主体に撮りました。
◆この3枚のうちでは一番安定している。右側の木が強くしっかり絵を支えている。「雪原の木の影」が眼目とのこと、狙い通りにうまくいっている。左端の岩かな?雪をかぶった茶色のかたまり、これは不要だった。事前にカットしておきたい。これですかっとするはず。
■(2)木の枝の樹氷をアップで撮ろうと思いましたが、足元が悪く思うように近寄れずこのような写真になりました。
◆樹氷のアップということだが、これは仮にうまくいったとしても、そこまでのものだろう。右下の枝あたりで、バックを雪の上の影を使って何とかなりそうな気もするが、都会では珍しいものというだけで終わるかな。
■(3)北側の遠景で遠くに琵琶湖が見えました。
◆空のきれいさに気をとられて、結果的に画面が半々に分かれてしまった。この場合、画面下の状況が分からないから、何ともいえないが、もし事情が許すなら、カメラを下へ向けて、空をもう少しすくな目にしたかった。
 もし、この画面上で収めるとするならば、左下の山を中心に、上と右をカットしてまとめる。その場合、左上の浮き雲はカットするしかない。
 




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■MEGW

■着信:2009.01.20
■日の出三景。
■最近日の出を中心に撮りまくっております。朝の天候をみて、浮御堂、なぎさグランド、かざみ公園、雄琴川河口など自転車で転々と1月に撮りました三景をおくります。
■1月8日雄琴川河口付近で葦の穂先を前面に撮る。
■1月12日雄琴北かざみ公園で雪景色の中で撮る。
■1月16日堅田なぎさグランドでよく晴れたまぶしい中、立木を前面に撮る。
◆冬の朝、寒いのにご苦労さんです。でも湖西からの日の出は、やり出すとやみつきになりますね。冬至のころはほとんど動かなかった太陽が、ぐんぐん動き出す。一週間も行かないと、場所が動いている。先回りして、撮影場所を読んでおかないと、追いつかない。
 上の雄琴川河口。改修工事が行われて、風景が単純になってしまった。でもヨシを入れたりして、うまく絵が作れている。薄い雲が太陽の光を和らげて、うまくいった。
 雪の日の出。これは地の利だな。私もこのチャンスには出くわしていない。行けばいいのだろうけど、雪の朝は二の足を踏んでしまう。太陽の光のところに岬が二つ。旧雄琴川のデルタだけれども、これがうまく収まった。
 下、木が立ち並んでいる写真も、大胆な発想で面白い。これは冬場限定の写真で、成功するか否かは木の形にかかっている。この場合どこに太陽を持ってくるかということだが、いまの場合はこれでうまくいっている。もし余裕があれば、もう一つ右へ持ってくる手もあるか。
 左の図は、かざみ公園から見たカシミールの絵である。1月25日の日の出。
 1月21日だと、ちょうど三上山の頂上から昇ることになる。4日間で太陽2個分移動していることになる。1日では太陽の直径の半分だけ左へ移動していく勘定。
 日の出を撮るのは、事前に撮影場所を探しておいて、何月何日にそこへ行く。特に前景などを下見しておくとよい。




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■MRT

■着信:2009.01.20
■撮影場所:守山市美崎公園
◆題名がないのだが、狙いはこの椅子だろう。斜面の下から見上げるスタンスで、なかなかしゃれた雰囲気である。椅子の前方の葉をつけた木がじゃまだが、これはちょっと簡単には料理できないだろう。空がとんでしまったのが辛いところだが、じゃ青空だったらいいのかというと、そうでもなさそう。
 むしろモノクロームでハイコントラストに仕上げてみたらどうだろう。もちろんそのときは、広角で椅子に近寄って、別のアングルでということになるのだろうが。
 左がその例だが、これは上の写真の椅子だけを切り取ってハイコントラストにしたものだから、絵に無理がある。最初からこういうイメージを持って、木の写り込みなども考えながら撮り直す。葉っぱのある木がが写り込むとシンドイが、枝だけの木なら、しゃれた雰囲気が作れるだろう。暖かくなって、腰が治ったらいってみよう。寒い間は、無理したらよけいに悪なるよ。




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■KUC

■着信:2009.01.20
■撮影場所:草津市烏丸半島
■風景や草花などと違って芸術作品を撮ることに戸惑いを感じています。作品それぞれのタイトルと説明のプレートがありましたので、そのまま写真の説明として添付しました。
■「語愛」
この二人の像は広場が生まれた時から語り合って、石になってしまいました。
■「悩み」
だれでも皆、悩みを持って生きています。両足を抱え悩んでいる姿を表わしています。
■「愛」
子供から大人まで、母親の愛の中で育まれる姿を表わしています。
◆1,「ごあい」と読むのかと思ったら、「かたらい」なんだな。石像が右向きのベクトルを持っていて、右側を少し広めにとった。これは成功。左の像に、もう少し立体感が感じられるといいのだが、像そのものがこういうものだから仕方がないのだろう。
◆2,これはいい光線だ。悩みにしては光線がすかっとしすぎているともいえるが、まあエエわね。後の柱?と像が重なったのが、ちょっとしんどかったか。上から見下ろす構図も面白かったかも知れない。
◆3,これが一番難しい。くりぬきの向こうに見えているのを意識してのことだろうが、これをセットで表現しようとすると、向こうの像が小さすぎる。これを大きくするには、うーんとバックして、レンズを長くする。うまくいけば面白い絵ができそう。一度お試しを。




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■NSKT

■着信:2009.01.22
■チョウゲンボウとカラスの戦い
■撮影場所:野洲町永原
◆晴れた日の、頭上での出来事。これは写真としてはともかく、目で見たら面白かっただろうな。どれぐらいの高さで起こった「事件」か分からないし、動きの速さがどれぐらいなのか、現場の状況がよく分からないので何ともいえないが、普通の望遠で追ったと考えよう。
 鳥の格好などから、カメラはほとんど真上を向いているのだろう。雲があれば別だけれども、それ以外のものは一切入ってこない。超広角で撮れば、地上の風物が入ることもあろうが、そうすると鳥は米粒ぐらいになってしまう。望遠で撮るとこのように鳥以外はなにも入らない。難しいところである。
 私などのように、動かないものばかりを撮っていると、動くものをねらえる人は、神様に見えてくる。望遠で鳥を狙うとしたら、トンビがゆっくり飛んでいるところぐらい、それでも結構難しい。これはNSKTさんが白鳥で鍛えた腕だろう。
 鳥と飛行機の大きな違いは、対直尾翼の有無。鳥は垂直尾翼がないのに、どうして器用に回転できるのか。トンビを見ていてよく分かる。広げたしっぽを器用にひねるのだ。このときもチョウゲンボウはしっぽを大きく開いている。とくに3枚目などそれがよく分かる。お互い闘っているわけだから、急旋回は当たり前。それがよく分かる。
 チョウゲンボウという鳥の名すら知らなかった。珍しいものを見せてもらった。これがカラス同士だったら大して面白くなかっただろう。




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■TNK

■着信:2009.01.xx
■雪の雫
■撮影場所:
◆何かの葉っぱに雪が積もって、溶けだした水が雫として垂れ下がってきている。いわゆるアップもので、ピントもしっかりしているし、光の採り方も悪くはない。そういう意味で、基礎的なことはすべてクリアしている。あとはこれをさらにどう展開するかだろう。
 一つは光をさらにシビアに見てみる。たとえば、水滴が垂れ下がっている茎に当たる光。これにさらにシャープな光が見られたら、印象はかなりアップしただろう。もう一つは、これだけではなしにいわゆる脇役にあたるものをさりげなく取り入れる。
 


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■SKI

■着信:2009.
■雪景色3景
■撮影場所:大津市
◆公園の雪景色。光という点では、1枚目と3枚目がいいようだ。3枚目に関しては、別の観点から、あとで述べる。
 1枚目は左からの光で、風景がきっちり捉えられている。左にスズカケかな?大きな木を置いて、奥の木立と対比させ、低い木立の上はきれいな青空。しっかりした絵ができている。
 構図という点から見ると、2枚目が一番しっかりしている。白い雪に黒い遊歩道のコントラスト。これで雪の白さが生きた。遊歩道のS字カーブもいい。奥行きが出た。左の木もよかった。雪の上の自転車のあとも。これにしっかりした光が当たっていたらもっとよかった。分かっていても待てないんだなー。ついまあエエかでシャッターを切ってしまう。
 3枚目。光は左から来ているのだが、画面の中心部が日陰になっているため、もう一つそれが生きてこない。と同時に、ポイントがはっきりしない。右の人物かなとも思うが、これは添えもの。空ももう一つぱっとしない。
 と、ここまで書いてきて、ひょっとして狙いは、木の枝の雪かなと思った。SKIさんの思いがよく分からないから何ともいえないが、仮にそうだとして話を進めよう。
 何でこんな面倒くさい話になるのかというと、結局、画面全体がべたっとして、狙いが相手に伝わらないから。地面の雪の白さと、枝の雪の白さが同じなのが最大の理由。
 もしレンズが伸びるなら、うーんと伸ばして、左上の陽が当たっている斜面を中心に絵を作る。志賀高原レベルの風景になっただろう。




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■まさーき

■着信:2009.01.28
■たいへん、ご無沙汰しております。 1月25日に、浜大津の県警本部新庁舎で行われたイベントの模様です。人物が多いので、トリミングしてあります。
 庁舎前面ガラスには、ソーラー発電パネルが設置してあります。屋上には、ヘリポート、10階レストランからの、眺めはナカナカ良いとのこと。 警察犬の訓練デモでは、見事なジャンプを披露してくれました。匂い当て訓練もばっちりでした。 パトカー、白バイのパレードがあり。婦警さんの、白バイ隊員ツーショットです。
■撮影場所:滋賀県大津市
◆報道写真として見てみよう。新聞や雑誌の記事に添える写真として考えてみると、本文を側面から支える、文章をリードしていく、いずれにしても文章とタイアップということになる。ここではその文章が、「まさーき」さんの文章ということになる。
 1の県警本部新庁舎。まず第1点は、「こんなにたくさんの人でした」という情報が必要だろう。人混みの間からこの建物を狙う。それと、建物として見ると、この写真は面にしか見えない。立体として見えないので不思議な感じがする。
 2の警察犬のジャンプ。真正面から捉えられているが、犬と奥の人とが重なってしまった。このままだと、障害物のベニヤだけがドーント大きく見えてしまう。手前にも人がいたかだろうから、その人の頭越しに、ワイドレンズ、ノーファインダーで狙ったら面白かった。
 3枚目、婦警さんだとか、しかし、いわれなければ分からないし、左の警官は何してるのかな、後の建物も不思議だし。やっぱりイベントの中での一こまだということが分かる方が面白いだろう。
 もしチャンスがあれば、報道写真とは別の観点から、望遠で、二人の横顔を並べてアップしたら面白かっただろうな。しかしうっかり発表できないかな。





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