デジカメ わいわい村
とれとれ作品集 NO.17

2008年10月・後半

も ど る



HND 布施 森川 m.m SS S.T TN NSKT SKI HN ゆうさん


も ど る
■HND

■着信:2008.10.03
■里の秋:近江富士花緑公園・里の家の周辺の落ち葉の樹が秋を感じさせてくれます。
◆わらぶき屋根がテーマらしい。あれこれ考えながら、かなり苦労して絵をまとめたあとが見受けられる。たとえば、上下2本の枝の間に屋根を持ってきた。偶然こうなったのなら仕方ないが、これは下の枝を屋根の下から3分の1ぐらいのところへ持ってきた方が落ち着いただろう。上の枝はなりゆきでよい。撮影時の光の条件だが、左の広い面と、右の狭い面の明るさが同じになってしまった。
■S字カーブ:希望が丘公園からの曲がりくねった道で、正面の三上山目指してまっしぐらといった感じです。
◆道路のS字カーブは奥行き感を出してOK。正面に三上山があって、しっかり絵になっている。問題は空のとび。これはしんどい。この場所は、カメラが南西を向く。午後にカメラを向けると宿命的に空が飛ぶ。
これを飛ばさないためには、午前中に撮る以外手はない。
■風にそよぐ御幣と注連縄:神社の鳥居に飾ってある御幣と注連縄が風に揺れてなんともいえない景色でした。
◆これはもう少しバックして、通りだということが分かる方がよいだろう。上の梁がつまって窮屈。それと、名前は分からないが、てるてる坊主状にぶら下がっているもの。これが2つは森と重なっているが、4つとも、空に浮いた方がいいのではないか。よけいなものを入れないでおこうという気持ちの表れかとも思うが、ちょっと窮屈だった。




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■布施 誠

■着信:2008.10.11
赤そば
■撮影場所:長野県
■野麦街道
■野麦峠頂上からの乗鞍岳:昭和36年に初めて登った山が眼前に。
◆昭和36年の乗鞍岳か。懐かしいな。布施君は中学1年生。かく申す私は26歳だった。乗鞍、よく見えてるね。野麦峠から乗鞍が見えるということで、何回かいってみたが、4回目か、5回目かで初めて見えた。何やこんなに近かったのかと思った。遠くから訪ねる場合、時間を選べないからしんどい。真っ昼間はどうしてもべた光線になるんだなー。というて、夜中に家出るわけにもいかんしねー。
■ああ野麦峠:映画上映後立てられた石像、あえて乗鞍を眺めているように写しました。
◆「ああ、飛騨が見える」という悲しい場面だが、なるほど、こんな撮り方があったか。確かに乗鞍を眺めてる。あと少しカメラを下げたら、白い屋根は消せた。乗鞍は、一番下、山型の枝の下へ持ってくるとよい。
■峠道のヘアーピンカーブ:左右対称になっているヘアーピンカーブ、その中心に一本の木が真っ赤に色づいていました。
◆これは面白いヘアピンカーブだ。車は当然ブレーキを踏んで安全運転するだろうから、それをスローシャッターで流して、むちゃくちゃぶっ飛ばしているように見せたら面白いゾー。


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■森川邦昭

■着信:2008.10.14
■滋賀県高月町・湖北町:北国脇往還
映える強風に激しく揺れるコスモス
◆ 風が強い。カメラの位置が風上だったのか。コスモスがみんな裏向いている。いまのデジカメは、ほとんどISO400ぐらいに設定しているから、こんな強風の中でも花を止めてしまう。強風の中で、花が流れているのも面白いのだが。現場ではなかなか思いつかないが、感度を自分のカメラの最低まで下げて、絞りをいっぱいまで絞り込んで、シャッターを遅くすると流れてくれるかな。
 私のカメラの場合を例にとれば、絞りはF2.8〜F8.0のたった3段階しか変化しない。昔の35mm判カメラだと2.8から16、場合によってはF22まで使えた。これがいまのデジカメのしんどいところ。
 それをカバーするには、NDフィルターといって、感度を下げる目的で使う灰色のフィルターがある。しかし、よほどの目的がないと、そんなもの持っているはずないしね。
なびく強風に激しく揺れるススキ
◆これも上と同じことがいえる。ほとんどのススキが流れて、その中のこれといったのが、止まっていてくれるのがいちばんいい。自然の現象は不思議なもので、この全部のススキが完全に同じ揺れ方をするわけではない。シャッタースピードを試行錯誤して、うまくいけばその中の何枚かは、上の状態に写っているかも知れないというところ。もちろん全部アウトの場合もある。
整列:直線が効いてすっきりした蕎麦畑
◆これは気持ちがいいソバ畑。向こうの森がきいている。道路から離れて、畑に近づけたら、さらにいいアングルが得られただろうが、実際にはそうも行かないしね。


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■m.m

■着信:2008.10.12
■日の出前:夜明けから,太陽が、チラッと見えるまでを写してみました。同じ場所で同じ風景ですが、場所が違うように変化のある写真が写せたらと思いおります。
■滋賀県大津港沖  
◆日の出前の空の美しさもさることながら、手前の波の美しさ、これがよかった。漁船でも通ったのだろうか、それとも風が運んできたのだろうか。
 と、考えながら2枚目を見ると、これは不思議。どうしてこんな波ができるのか。左側のヨットは動いていないはずだから関係なし。考えられるのは、右側の小さい漁船かな。これが作った波としか考えられないのだが、これがどんな動きをしたのか。普通、船は走ると左右対称にV字型の波を造る。ところがその痕跡はどこにもない。Uターンしたのかとも考えたが、それでも納得できないことばかり。これは波の手品。写真の善し悪しより、この波が気になってしかたがない。
 3枚目は撮影後かなりなぶったのかな。露出がオーバーになった。右端の四角い構造物も邪魔だし、画面を斜めに横切る電線もしんどい。中央の桟橋のところまで進んで、そこで絵を作り直した方がよかっただろう。そうすれば四角い構造物も避けられた。




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■SS

■着信:2008.10.15
■雨上がり
■昨日の雨の名残で水滴に屋根が映り、朝日が反射していました。
 以前、水滴の中に何かが映っているところを撮るようにアドバイスをいただいていたので、チャンス到来とばかり写してみました。
◆SSさん得意のアップもの。朝日に輝く水滴と、それの中に写る像を狙った。3枚とも、条件も目的も同じ。水滴の一箇所から太陽の光の光跡が出ている。見事である。水滴の中の像は家らしいが、場所によってはいろいろなものが写るはず。私はこれを自分でやったわけではなしに、人が撮ったのを見た記憶でいうているわけで、無責任きわまりない。このように太陽の光をきらりと出そうとすれば、必然的に逆光になる。家のようなものだと、その像がはっきりしないが、たとえば人物などだと、逆光でもはっきりその存在を見分けられる。
 太陽の光にこだわらなければ、水滴の中の像を順光線で捕らえることもできる。光跡が出ないだけで、像はむしろしっかりするのではないか。当たり前のことだが、水滴はできるだけ大きい方がいいわけで、表面張力ぎりぎりのところで捕らえるのが勝負。あっと思ったときには後の祭り。スプレーを準備しておくか。
 水滴の中の第2次の像も大事だが、本来は第1次の画面がもっと大事。そういう意味で見ると、いちばん上の写真がもっともよい。




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■S.T

■着信:2008.10.16
■総理の姓にちなんで飛騨川の岐阜県七宗町「上麻生」の飛水峡の天然記念物である甌穴(ポットホール)群です、現在の水面より30b?ほど高い所の平場に何百の丸く凹んだ穴がどうして?切り立ったV字型の渓谷がどうして?と不思議です。
 20億年前の礫岩の中にある小さな石は探せず雨が降り出し早々に引き上げました。
■撮影場所:岐阜県七宗町上麻生
■飛水峡:平場の甌穴群
■岩肌:板状の美肌
■熱心:古い石を求める素人
◆高山線沿いの飛騨川、懐かしいなー。高山線は、その昔、山へ行くのによくお世話になった。たしか、「中山七里」というのもあった。中央線だと「寝覚ノ床」。 ところで、中山七里あたりで聞いた話だけれど、このあたりの川は、下へ下へと浸食していくらしい。何故かという理由は忘れてしまった。たしか、「下刻作用」なんて、言葉があったはず。
 上の甌穴は、岩のくぼんだところへ落ちこんだ石が、そこから出られず、水流でぐるぐる回っている間にくぼみを大きくしていくというメカニズム。これだけ集まってできるということは、一定の条件がそろっているのだろうな。
 当日は雨になったとのことだが、その曇り空が幸いした。たとえば、中の写真。晴天だったら、光と影で細かいニュアンスは出せなかっただろう。こういう描写は、曇天に限る。たとえば建造物なども同じこと。
下の写真も、晴天だったらしんどかった。
 目的によって天気を選ぶのも写真の仕事の一つ。




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■TN

■着信:2008.10.21
■なびく
■撮影場所:滋賀県湖北町 カメラウォークで
■風が強く同じ向きに吹かれている様子が面白いと撮りました。
◆小さい画像で見たとき、ユリカモメが飛んでいるのかと見間違えた。ネコジャラシが風になびいて同じ方向を向いている。光も上から来てヒゲがきっちり見える。一応の線はクリアーしているのだが、下半分の茎が光を受けて騒がしかった。これが目障り。


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■NSKT(根体チャ)

■着信:2008.10.21
■撮影場所:栗東市
■(1)止まる
◆特設舞台に止まって、つんとすましている。もう少し右から撮れば、バックの石からも離れるし、背中のライトブルーの線もきっちりとれたのになー。
■(2)食事中
◆獲物をくわえてシメシメというところ。一日どれくらいの量を食べるのだろう。こんな小さなものでは原は持たないわな。これも特設舞台らしいが、鳥の好みが分かって初めて作れるものだろう。日々の精進が生きています。
■(3)水中浮上
◆水から飛び出して来たところ。当たり前のことだとはいえ、水に残った波の形が鳥の形と相似形なのが面白い(拡大すると見えます)。根気・体力・チャンスだというけれども、それにプラスして集中力だろうな。カメラのセット一つ間違ってもアウトだろうし、一瞬の動きを見逃してもダメだろうし。ボケ防止にはいちばんかも知れない。オット失礼。





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■SKI

■着信:2008.10.22
■撮影場所:大津市
■(1)休日(公園の朝の風景)
◆子どもが子犬と走ってくる。いい風景。あともう一瞬近づいてからでもよかったか。それと子どもの目が子犬に注がれていると、効果があっただろうな。 子犬が前を走り、後の子どもの目が子犬に向いているという設定。
 送られていた画像が、若干ピントが甘い。相手が走っているから、一瞬それにつられて振ったかな。
■(2) ジョギング(陸橋からの風景)
はじめからジョギングしている人を撮る目的だったのか、陸橋から撮ったら、たまたまジョギングさんが写っていたのか。多分後者だろう。この場所からと限定して、ジョギングさんを撮ろうとすれば、もっと手前の目立つところでシャッターを押すはず。ということで、最初の狙いが中途半端だった。
■(3) 里の秋(柿)
見事な柿の実。光もいいし、気持ちよく写っているのだが、この5つの実の配置は難儀やなー。2:2:1でいうてみれば三箇所に散らばっていることになる。こうして、1つの画面に収めようとすると、真ん中がスコンと抜けてしまう。どまんなかにドカンと実があるよりはいいかも知れないが、このままでは何となく落ち着かない。これをどう切り取ったらいいのか、私もよく分からない。やっぱり難儀やなー。




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■HN

■着信:2008.10.23
■撮影場所:野洲市永原
■1・突込み
◆突入する瞬間。くちばしの尖端が水に触れている。つっこむときはすでにくちばしが開いているんだな。水がのどに入らないのかな?。よけいな心配せんでもエエか。相手はプロやから。
 この写真のもう一つの見所は、水の波。特に奥の方から手前に向かって平行に並ぶ波、これがいい。手前までこれが乱れなかったらいうことなしだった。
■2・失敗
◆魚を捕りそこなって、飛び上がってきたところ。なるほど失敗か。しかし考えてみれば、人生これの繰り返し。シャッター切っても失敗の方が遙かに多い。ストーリーとしては面白いのだが、写真としては、明暗が2つに分かれてしまって、ちょっとしんどい。
■3・日当たり
◆あーまた失敗してしもた。今度エサはいつあたるやろ。カワセミも反省中。今度失敗したら監督交代かもしれん。
 写真としてはこれまたいちばん普通。しかし、上と比べて陽の当たっている面積が多い。そのため露出も当たり前になって、穏やかな画面になった。少々画面がしんどくなっても、変化がある画面がやっぱり面白いな。




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■ゆーさん

■着信:2008.10.27
■撮影場所:高島市
■そば畑三題
◆ソバの花のそばのソバの花にハチが来た。そのソバの花を撮ったのだが、そばにあるソバの花が邪魔をして、訳が分からなくなった。
 ということで、みんなが好き勝手なことをしゃべっている中で、演説をしているようなもの。ピントが来ている花を探すのに苦労をする。どの花をねらったのかわかりにくい。特に上の写真はレンズが長かったため、狙った花とバックの花がほとんど同じ大きさになった。よけい区別がつきにくい。
 中の写真は、レンズを短くした分、まだ助かっているが、それでもメインの花が浮き上がってこない。広いソバ畑の中で条件のいいバックを探せというのが無理な話。別の狙いにすべきだろうな。畝の筋がある場合は、その筋の影のところへ花を持ってくるとか。
 下の写真は、露のついた大きな葉っぱをどーんと持ってきた。写真としてはこの方が安心してみられる。それでも花とハチはわかりにくい。ハチがいるところはよほどしっかり見ないとわかりにくい。ということは、こういう写真ではハチを意識しても大した意味がないことが分かる。
 ハチよりも葉っぱの上に出ている赤い茎と右下のぼけた白い花のほうが目につく。これは邪魔になるから、上と右、比例してカットしておいたほうがいい。





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