■森川邦昭 ■着信:2008.06.17
■近江富士花緑公園
■バラの接写(上)
◆バラを少し右に寄せて、左の空いたところへ、同じ色のボケを持ってきた。これがいい。これが別の色だったらしんどかった。花の色は自分で調節することができないから、そういう組み合わせを探すしか仕方がないのだが、この場合はそれがうまくいった。細かいことだけれども、右端の赤いボケは、カットしておいたほうがよかった。
■こもれびを眺めるバラ(中)
木洩れ日を意識してバラを撮りました。
◆バラ自体は可もなく不可もなくというところだが、バックの林の雰囲気が生きている。斜め前からの光が生きている。これを意識して撮ったとすれば狙いは成功。画面左の陽が当たっている緑の部分に、踏み分け道が続いていたらもっとよかっただろう。
バラの向こうのコンクリート枠は、見た瞬間は要らないと思ったが、見ている間に、林との関係を考えるとあっても悪くはないと感じだした。
■バラの接写(下)
◆つぼみの頭は「切った」のか「切れた」のか。多分クローズアップを意識するあまりに、気がついたら切れていたというところだと思うが、惜しかった。3つのつぼみのバランスもいいし、リズム感もある。バックのボケもうまくいった。画面の色の統一もいい。ピントもきっちり来ている。
あえて問題点を挙げれば、明るい葉っぱのバックが明るくなったことぐらいか。返すがえすも上の「切れ」が惜しい。接写の習作としては、手応え十分の作品。
森川さんから4枚目の写真が送られてきた。パソコンのゴミ箱から探し出したとのこと。
■パソコン画面を観てクモの糸が沢山入っているのに気がつき、少しでもなくして見栄えをとの意味で切ってしまいました。くも糸はそのままでも自然であり写真になるのでしょうか、またはない方がいいのでしょうか?
◆あー、これですかっとした。私の画面ではクモの糸は、1本しか見えない。これくらいなら、何の邪魔にもならないし、むしろリアリティーがあっていいと思う。しっかりピントが来ている証明にもなるし、私はいっこうにかまわないと思う。いちばん右の茎の最下部、葉っぱの付け根まで見えているのもいい。
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