書籍版 あとがき

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 1976年(昭和51年)、三上山を撮り始めて以来、今年の秋で満30年になります。そんな節目の年に、4冊目の写真集をまとめることができました。いただきましたすべてのご縁に感謝の気持ちでいっぱいです。特に今回は、「さんさん会」の仲間との合作ということで、前三冊とは別の感慨を感じております。メンバー各自が、勝手に撮り集めた何の脈絡もない写真を、方位順に集めることによって、一つの輪にすることができました。「輪」は「和」につながり、これによって一枚一枚の写真が使命を得た思いです。
 本の題が最後まで決まらず、悩んでおりましたが、最終的に上のような思いで、「まんだら」に決めた次第です。

 さんさん会とは別に、道本裕忠氏には、展望図のトレースでご苦労をおかけしました。私が撮った原写真を元に、カシミール3Dの描画を参照し、さらに遠近場所を変えて肉眼で山を観察しての労作です。写真とは一味違ったイメージを感じ取ってくだされば幸いです。もう一人池谷百々代さんには、出稿ぎりぎりの時点で、無理を言って俳句を添えていただきました。感謝申し上げます。
 今回も前二作同様、サンライズ出版にご縁をいただきました。岩根淳子社長を初め皆様方にお世話になりました。末筆になりましたが、感謝申し上げます。ありがとうございました。

 1999年「写真ステージ近江富士」開設以来、さんさん会活動もその一環としておこなってきました。本書が「写真ステージ」の記念碑になってくれれば幸いです。

   2006年初秋、三上山撮影30年を目前にして。

                                 八 田 正 文



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