021.霧に浮かぶ峰
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撮影日:1991.01.20
場所:栗東町(現栗東市)荒張
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撮影:2002.08.22・1 |
日の出を撮ろうと堅田へ行くが、濃霧で何も見えない。早々に引き返し方向転換、金勝山・植樹祭記念公園へ行く。
狙ったとおりに、霧の上に峰が浮き出ている。遠く幻のごとく浮かぶのは湖北の山々、箱館山あたりだろうか。
■CD版コメント いわゆるこんぜの坂・県道12号を登って、もう少しで峠ということろに道の駅「こんぜの里りっとう」がある。この県民の森自体標高が高いので、見通しさえよければ楽々と見えるはずなのだが、まわりの木が伸びてきて、 残念ながら期待どおりには行かない。見えるのは駐車場のすぐ横にある小山の一角と、芝生ランドの向こうにある旗の掲揚台の横からだけである。 霧に浮かぶこの写真を撮ったのは、掲揚台横だったが、写真のように、ここもあと少しで絵にならなくなってしまうだろう。
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022.残月・近江富士
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撮影日:1993.01.29
場所:守山市川田町
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撮影:2002年ごろ・1 |
未明に起きて外へ出ると、快晴の空に残月が鮮やか。日の出より先にこれを撮ろう。野洲川の堤防を走って、月を動かしながら構図を探す。 東の空がぐんぐん明るくなってくる。まさに分秒の争い。
画面左下に細く光るのが野洲川の水面。
■CD版コメント 上で述べたように、月を動かしながら構図を作った。 こういう場合、撮影した時点では周囲がまだ薄暗く、自分の位置はあまり意識しない。今回、山の重なり方をもとに、あらためてその位置を探してみた。
結果は、意外と川田橋に近い位置だった。いま、川田橋から左岸(琵琶湖に向かって左)を上流に向かうと、最初の300mほどは右側が竹藪になっている。その竹藪がとぎれる少し手前が撮影位置だった。
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023.午後の入江
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撮影日:1979.01.28
場所:大津市雄琴四丁目
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撮影:2002年ごろ・1 |
雄琴の町はずれ、雄琴川が琵琶湖へ突き出るように流れ込む。これはその堆積州によって囲まれるようにしてできた入江。 近くにはヨット基地、会社の寮などが建ち並ぶが、この堆積州だけは、エアポケットのように取り残された自然の姿を見せている。
■CD版コメント これも撮影位置を限定することは不可能に近い。 山の重なりから、検証しようとしても、周辺は建物で埋め尽くされ自由に動くことができないからである。上の写真はおよその見当だけつけて、 アートロイヤルボートクラブという施設の中庭から撮ったものだが、山の重なりが新旧よく似ているので、案外ここらが正しい撮影位置だったのかともしれない。
新の写真の岬の厚さが旧に比べて厚いのは、新たに付け替えられた雄琴川の堤防の高さによるものである。
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024.入江の朝
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撮影日:1993.01.31
場所:大津市衣川一丁目
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撮影:2003.01.07・1 |
堅田から雄琴にかけての国道161号沿い。雄琴川と天神川が造った三角州で囲まれた小さな入江が点在する。これはその入江の一角からの撮影。
東のほうは低い雲に覆われていたが、その雲の切れ間から太陽が昇る。
■CD版コメント 国道沿いにいろんな建物が建ち並び、湖岸に立つこと自体困難な場所である。 この写真も今となっては場所の特定が難しい。上の写真は、アートロイアルボートクラブから100mほど南寄りにあるT建設の敷地内から撮ったものである。 三上山の右裾に続く山の重なりは意外と一致しているので、案外ここらが正確な位置なのかもしれない。
昔の写真で、右側の遠くに琵琶湖が見えているのが、いまの写真と比べて不思議に思えるが、改修前の雄琴川の堤防が低かったためであろう。
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025.冬の池面
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撮影日:1982.01.31
場所:野洲町(現野洲市)入町
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撮影:2002.08.26・1 |
前日の雪を残したまま、放射冷却で明けた。厳しい冷え込みで、昼近くになっても池の面は凍結したまま。
この写真を撮ってから10年以上がたち、対岸の竹や木が大きくなった。今、ここに立っても三上山の姿はほとんど見えない。
■CD版コメント 今回、行ってみて驚いた。池をなくしてしまうのかと思うぐらいの大規模な工事が行われている。訊けば、旧の池の漏水が激しく、新たに作り替えているところだという。かつて池であったところを見ると、随分草が生えていたりして、かなり前から水は抜いてあったことが伺える。
かつての撮影位置は完全に工事現場になってしまっている。ということで、 今回は工事中の写真を掲載することとする。工事完成が何時かは聞かなかったが、完成すれば、おそらく撮影位置は特定できるだろうから、それまで待つしか仕方がない。
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026. 小屋ひとつ
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撮影日:1987.01.31
場所:野洲町(現野洲市)北桜
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撮影:2002.08.05・1 |
雪晴れの日。真っ白になった田圃の向こう、山裾近くに小屋がひとつ。
以前この小屋の横に、柿の木が一本生えていたが、いつの間にか伐り取られてしまった。 そして今、この画面の右端が駐車場になった。
■CD版コメント 上の文章にもあるように、ここは「近江富士百景」を編集した時点でもはや撮影ポイントではなくなっていた。この写真では分かりにくいが、画面の右外、フェンスの右側はこの倉庫風の建物に伴う 駐車場になっている。 野洲駅から北山台に向かうバスの、北桜口バス停裏手の土手の上が撮影場所だが、夏草が繁って簡単には入り込めない状態だった。
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