三上山日乗・2017年06月上 旬 ・ 中 旬 ・ 下 旬 |
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■2017年06月01日 |
■御呂戸川河口 |
大津市衣川1丁目 |
![]() 衣川1丁目で国道161号が「御呂戸川」という不思議な名の川とクロスする。川の南側がスギ薬局の駐車場になっている。その駐車場の裏、川の右岸に小道が湖岸まで通している。その道が草深くなってさてここからどうしようかと思案するところで、三上山が見える。沖には例の浮き漁礁が続いている。そこまではいい。この写真を見て誰でもがこれは何かと不思議に思うのが河口を斜めに塞ぐように見える細い堤防。地図で測ってみると300m余り。これは長い。素人考えだが御呂戸川の水が直接山下湾に流れ込むのを防いでいるのだろう。事情は分からない。 | ||
02 | ||
■2017年06月02日 |
■ポプラ立つ |
大津市衣川1丁目 |
![]() いよいよネタがなくなって、きょうはポプラの写真か・・・。まあまあ、そういわないで。ここは衣川緑地、かつての御呂戸川河口跡に位置する公園である。公園内から見て、旧河口の岬が三上山の方を向き、それが大きな木々に覆われているため、どう見ても山は見えない。いや、琵琶湖すら見えない。湖のすぐそばにありながらほとんどそれを感じさせない、それが衣川緑地である。 | ||
03 | ||
■2017年06月03日 |
■北流跡 |
野洲市竹生 |
![]() 旧野洲川北流跡の竹生橋上流付近。その流れのあとにビニールハウスが続いている。いま写っている正面の道は、かつての北流左岸に当たるところである。上流側でリバーサイドタウンの開発が行われていたころは、その変化の記録のためによく通ったが、住宅が建ちだしてからは足が遠のいていた。もう少し進むとハウスと新たに建った住宅とが道を挟むようになるが、ここではまだそれも目立たず、開発直前の風景と大差のない風景だった。 | ||
04 | ||
■2017年06月04日 |
■竹生口交差点 |
野洲市市三宅 |
![]() リバーサイドタウン・竹ヶ丘、造成中はときどきその過程を撮っていたが、住宅が建ってから歩くのは初めてだった。ふと見ると竹藪の中を階段が上っていく。いつも竹生口交差点を撮っていたところだ。これまでは交差点側から入っていたが、竹生側から入ってもこんなに近かったのか。なるほどやっと全体の距離感覚がわいてきた。せっかく来たのだから1枚撮っておこうか。これが標題写真。交差点が移動してからはさしたる変化はない。 | ||
05 | ||
■2017年06月05日 |
■玉ねぎ畑 |
守山市新庄町 |
![]() 久しぶりに野洲川北流跡道路を歩いた。新庄町あたりで陸上競技のトラックのような不思議なカーブを示す畑にネギ坊主が並んでいた。道路の反対側では収穫のあと始末?が行われていた。女性が菅笠をかぶってちょっとした風情である。もう1枚。あたり全体に玉ねぎの臭いが漂う。 | ||
06 | ||
■2017年06月06日 |
■麦畑 |
野洲市乙窪 |
![]() 麦が色づいてきた。各地で刈り取りが始まっている。この写真も早く使わないと賞味期限が切れる。昨日の玉ねぎ畑から細い農道を挟んですぐ隣、逆「く」の字型に農道が折れ曲がる。その奥の麦の色が秀逸。何色というのだろうか、的確な色の名前が浮かばないのがもどかしい。 | ||
07 | ||
■2017年06月07日 |
■枯草色の堤防 |
守山市立田町 |
![]() 野洲川放水路・服部大橋を守山側へ渡り切って勾配を下る途中である。画面右側の電柱の向こう、わずかに見えている白い線が新庄大橋。緑一色の中で堤防だけが枯草のように見える。一見、除草剤が散布されたかのように見える。実際には除草機で刈り取られているはずだから、薬剤の散布はないはず。一部緑が見えるから、これから生えそろっていくのだろうか。 | ||
08 | ||
■2017年06月08日 |
■仏願寺 |
守山市服部町 |
![]() 撮影した場所が守山市服部町。写っているのが同じく新庄町の仏願寺という構図である。新庄町は野洲川放水路の右岸にあって、その北西側を県道48号が走り新庄大橋につながっている。この道路は周辺の幹線道路でよく利用する。走るたびに集落内になる仏願寺の本堂が気になっていた。写真でクルマが走っているのがその48号で集落に近い。そこから撮ったのでは寺ばかりが大きく写り山は小さくなる。 | ||
09 | ||
■2017年06月09日 |
■下校時 |
守山市立田町 |
![]() 国道477号、いわゆる浜街道の幸津川町と立田町の境あたり。いま1本琵琶湖側にバイパスの工事が行われているが、集落内を通る道は狭い。そんな中で両集落間の数10mほどの間だけ、道路に余裕があってクルマを置くことができる。道のすぐそばは農地である。今年は水田か麦畑かと行ってみた。と、遠くの田んぼの中の道を小学生が下校してくるところ。 | ||
10 | ||
■2017年06月10日 |
■遮音壁 |
大津市八屋戸 |
![]() 県道558号(旧国道161号)を堅田から北上する。蓬莱駅前を過ぎて勾配を登りきったあたり、びわ湖バレイ口の少し手前で、湖西線の線路に重なって湖岸に何本かの木が生えているのが以前から気になっていた。県道沿いにちょっとしたレストランがあり、その店の敷地にに生えている木が陰を作っていた。その下で待つことにした。遮音壁が気になったが、いまさらそれを言っても仕方がない。やって来たのが青大将。これはどうにもならなかった。 | ||
上 旬 ・ 中 旬 ・ 下 旬 | ||
11 | ||
■2017年06月11日 |
■おじさんが来た |
大津市八屋戸 |
![]() もともと気になったのは電車ではない。線路の向こうに生えている木である。それでいながら電車にこだわって訳の分からない絵になった。難儀なところだと首を傾げているところへ麦わら帽をかぶったおじさんがやってきた。さっき下の方から登ってきたおじさんだ。まだこの方が絵になる。きのうの写真は、木を気にしながら電車でその木を隠していたわけ。これは矛盾だった。電車はいない方がいい。 | ||
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■2017年06月12日 |
■棚田から |
大津市八屋戸 |
![]() ふと思いついて八屋戸の棚田へ上ってみた。蓬莱駅前の信号を山手の方へ折れ、少し上った所で右折、集落の中の道を登る。こんなに細かったかなと思う。クルマ1台分、対向車が来れば絶対アウト。集落のはずれで何か動くものがいる。サルかと思ったが少し大きい。シカだ。そっと止める。きょとんとこちらを見ている。じっと動かないのでカメラへ手を伸ばしたところで、ひょこひょこと立ち去った。それも森へではなしに逆に民家の方へ。いかにも慣れ切っている感じである。 | ||
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■2017年06月13日 |
■和邇漁港の怪 |
大津市和邇中浜 |
![]() 標題写真を見る前にまずこの写真を見ていただきたい。撮影は1980年1月1日。船にしめ飾りがついている。いまから37年前。1982年6月出版の『四季近江富士』に「岬の向こうに」と題して収録している。撮影場所は志賀町(現大津市)中浜。この時点では撮影から2年半、記憶もはっきりしていたはず。しかしこれ以上の記述はない。その後、定年退職をした1994年に『近江富士百景』と、2000年に『近江富士遊々』の2冊をまとめた。2003年に現在のHPを開設。既刊3冊の写真集のデジタル化を始めた。撮影場所を再確認して歩くうちに、現地の変化とともに、基本的な思い違いがいくつかあることに気がついた。その中でいちばん不思議なのがこの写真である。 | ||
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■2017年06月14日 |
■喜撰川河口 |
大津市和邇中浜 |
![]() 1980年のしめ飾りの写真では、山は岬の先端に立っている。しかし和邇漁港からは間違いなく岬の中ほどに見える。それは厳然たる事実である。で、この周辺(和邇川デルタが見える範囲)で、一番沖へ突き出た場所を探してみると、喜撰川河口ということになる。比良山系南部の山中から流れ出る川で、和邇漁港の北で小さなデルタを作っている。県道558号(旧161号)を越えてからはまっすぐ琵琶湖へ注いでいる。河口のすぐ近くに喜撰川浜橋という遊歩道の橋がかかっている。この写真の対岸が一番沖へ出ている場所である。 | ||
15 | ||
■2017年06月15日 |
■和邇川堤防 |
大津市和邇南浜 |
![]() 和邇川デルタと三上山の関係、一言でいうと訳がわからないということになるのだが、デルタそのものの様子も必ずしも一定不変ということではなさそう。和邇川沿いの道路を走って岬まで行ったことは何度もある。しかしゆっくり歩いてというとことはなかった。ラフォーレのびわ湖WKのときに歩いているはずだけど、あの時は三上山を背にして歩いた。天気もいいことだし歩いてみようか。何かが見えてくるかもしれない。 | ||
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■2017年06月16日 |
■和邇川堤防 |
大津市和邇南浜 |
![]() その道を進んで和邇川左岸堤防へ上る。遠くヨシの葉陰に麦藁帽が動く。草刈り中かなと思っが、近づいてみると魚釣りの男性だった。そうだわなこんな川の草刈りを一人でできるはずはない。川は下流に向かってちょっと右へ振る。その先に三上山。ここも堤防の上を岬に向かう途中で見ているはずだが、いつもいつも来る場所ではない。 何となく初めての風景を見る思いだった。 | ||
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■2017年06月17日 |
■その気で見ると |
大津市和邇南浜 |
![]() 和邇川デルタの先端である。左岸から右岸を見たところ。ここへきてやっとはっきり全貌が見える。今回の場合、道を間違えて途中から堤防上へ上ったから昨日のような絵が作れたが、予定通り湖岸線を歩いていたら、ここまで三上山は見えなかったはず。これも当然の理だった。さらに先端の方へ進むと松の木が消えて、ラフォーレ琵琶湖が見えてくる。左へ眼を転じると右岸の砂嘴が張り出し、その遠浅で釣りを楽しむ人が。沖島が見えその左には伊吹山が見える。 | ||
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■2017年06月18日 |
■大木の夏 |
大津市雄琴6丁目 |
![]() 雄琴港の琵琶湖グランドホテル駐車場である。その湖畔に生えている大木の夏姿を撮ろうと出かけていった。が、なんとなく雰囲気が違う。幹に蔓が巻き付いており姿そのものに生気がない。このまま衰えていくのだろうか。こういう姿を見るといつも蔓を切ってやればいいのにと思うのだが、そういうわけにもいかないのか。一時的なトラブルで終わればよいが。雄琴港のシンボル的な存在だっただけに気になる。 | ||
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■2017年06月19日 |
■風景のアリバイ |
大津市唐崎1丁目 |
![]() 唐崎園地、唐崎神社の少し北に当たる。国道161号からいったん唐崎神社への進入路へ入り、そこから駐車場へ入る。それはいいのだが、園地そのもの周囲に樹木が多く、琵琶湖岸にありながら琵琶湖が見えにくいというもったいない場所である。たとえばこの写真、湖岸から少し離れて撮ったものだが、三上山は見えるが、どこで撮ったのかおそらく自分自身でも10年もすればわからなくなる。あと10年も生きられないのだから、余計のこと、誰でもがその風景を探し出せるように、写真の中に”風景のアリバイ”を写し込むことが必要だと考えている。 | ||
20 | ||
■2017年06月20日 |
■出舟入舟 |
大津市下阪本1丁目 |
![]() 比叡山中から四ツ谷川という小さな川が流れだし、湖岸に建つ日吉神社の大鳥居の少し南で小さな岬を作る。右岸に建つホテル井筒の船着場に船が出入りする。フィルムで撮っていたころ、よく通ったところだったが、対岸の浜街道沿いにゴルフ練習場のでかいネットが建った。これが何とも邪魔になっていつの間にか足が遠のいた。いまもこの画面、三上山の左下に長方形のネットが写っているが、光の状態で見え方が変わる。いまとなってはこの程度なら我慢する以外どうしようもない。 | ||
上 旬 ・ 中 旬 ・ 下 旬 | ||
21 | ||
■2017年06月21日 |
■似てますやろ |
大津市下阪本1丁目 |
![]() 浜街道沿いのゴルフ練習場。これでこのあたりから足が遠のいた。多分、建ってから10数年になるはず。いま改めて撮ってみると、これが風景のアリバイになるのだから皮肉なものである。たとえば日吉神社の大鳥居の左足から。長方形のネットは右裾と重なる。標題写真の場所は、鳥居より少し右へ寄ったところということになる。 | ||
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■2017年06月22日 |
■30数年ぶり |
大津市下阪本1丁目 |
![]() 日吉大社大鳥居の南に「石川町」という信号があって湖岸へ向かって100mほど細い道が伸びている。バイクで走っていたころは定番のように入り込んだ場所だった。車になってからは置きにくいのと返しにくいのとでいつの間にか足が遠のいていた。先日、30数年ぶりで歩いてみた。突き当りに面白い木が生えていたが、何とも視界が狭い。右へ折れて波打ちぎわへ下りてみて、そういえばこんなところだったかなとかすかな記憶がよみがえってきた。 | ||
23 | ||
■2017年06月23日 |
■風景二色 |
野洲市三上 |
![]() イネが伸び緑の風景が広がる。県道504号、株式会社ダイアナ社屋前のいつもの風景である。それでいて何人かの人が、”今年のアジサイはアカン”という。日差しが強く雨が降らないからだろうと。そういえば少し北の用水路沿いのアジサイも生気がない。いつもいつも注意して見ていることではないが、例年はもう少し花が生き生きとしていたような気がする。 | ||
24 | ||
■2017年06月24日 |
■二つ目の煙抜き |
野洲市三上 |
![]() 快晴の日の午前中、三上集落の屋根が光る。実はこの場所、5月1日にレンゲ畑としてレポートしたところである。同じ場所から撮った今の風景がこれ。どちらも標題写真とよく似ているが根本的に違う部分が一か所ある。今日はそのこだわりの話。 | ||
25 | ||
■2017年06月25日 |
■麦刈り後 |
守山市洲本町 |
![]() 守山北高校の南西に広がる農地である。ついこの間までは一面明るいクリーム色の広がの中に木屋が3つ建っているという風景だった。麦刈りが始まったのを見たような気もしたが、そのまま見過ごして通り過ぎ、再度訪れたときはきれいさっぱり野焼きも終わっていた。褐色に焼けた筋芽が水平に並ぶ。麦刈り前には一面のクリーム色でこの筋目は感じられなかった。 | ||
26 | ||
■2017年06月26日 |
■もこもこと |
守山市中町 |
![]() 守山市中町、小さな集落である。地理的関係を文章に書くのは難しい、そんな場所である。その町はずれに遠くから見て格好のいい木が生えている。以前近くまで行ってみたが、何かの事情でうまくいかなかった。しばらく忘れていたが、この冬やっぱり気になりだした。すぐ行けばよかったのだが、いつの間にか緑の季節になってしまっていた。もこもこと葉が茂り過ぎてどうも絵になりにくい。やっぱり冬でないとだめだ。前回行ったとき、何故駄目だったのか、それが思いだせない。今のままだと、冬になればそこそこの絵になりそうな気はするのだが。 | ||
27 | ||
■2017年06月27日 |
■歩いてみて |
守山市今市町 |
![]() 琵琶湖大橋取付道路を浜街道から守山市街地に向かって走る。ずっと正面に三上山が見えている。今市北交差点でゆるく右に折れるところで、建物が迫り三上山は見えなくなる。よほど注意していないと、あれっ、どこへ行ったの?と、訝るところである。 | ||
28 | ||
■2017年06月28日 |
■一本の水路 |
守山市笠原町 |
![]() 田んぼの中を一直線に水路が走り、それと直角方向に何本もの農道が通じている。たとえばこの写真はもう1本三上山に近い農道から撮ったものである。天神社の森が見えて絵の大枠としては遠いか近いかだけで、同じ構図のところを見ていることになる。近くから撮ったものでは、電柱が大きく目立つのでトップへ持ってくるのには躊躇したというところである。 | ||
29 | ||
■2017年06月29日 |
■雲の峰 |
野洲市三上 |
![]() 昨日(28日)、朝から小雨まじりの曇り空だったが、3時半ごろ、外出先から帰ったときには、ひと雨来た後らしく道路が濡れていた。その後しばらくして外へ出てみると、空はきれいに晴れ上がり、三上山の真上に白雲が湧き上がっていた。すぐにカメラをと思ったが、やりかけた仕事に手が外せず、現場に駆け付けたのはそれから10分も経っていただろうか。三上山の真上にまっすぐ立ち上がっていた白雲は早くも崩れかかり、かわって左右の別の場所に立ちあがりかけていた。芭蕉の”雲の峰いくつ崩れて・・・”を思い起こしたことだった。 | ||
30 | ||
■2017年06月30日 |
■ここから堤防が |
守山市川田町 |
![]() 川田大橋を竹生側から川田町側へ渡り、川田町喜多の交差点を越えてそのまま少し直進したところである。以前は左側の家庭菜園にヒマワリが咲いていたりして楽しい絵ができた記憶があったので行ってみたが、いつの間にか大きな球状の木がどーんと鎮座しており、これではちょっとねというところ。そこを敬遠してさらに進むと一面の田んぼになる。それはいいのだけど、今度は妙なところに畦道が1本。それも白く光る。これもやっぱり具合が悪い。 |
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