■石仏異聞
撮影場所:甲賀市水口町宇田
撮 影 日:2014.12.03
2台のコンバインが農作業中。大豆の刈入れをしているのだろう。左の奥が三雲・烏ガ岳の裾、右がTOTOの丘、私が言う三雲・朝国狭隘部である。そこにきっちり三上山がはまり込んだ構図。以前はもう1つ前の農道から撮っていたが、先日改めて行ってみて、もうひとつうしろの柏貴農道(といっても片側1車線、歩道付きの道路だが)の現在地から撮ったほうが面白い構図になることに気がついた。左手前の竹藪が前景になるし、そこにある石仏がアクセントにもなるからである。
そのときは午後3時を回り石仏が藪の陰に入ってしまっていたので、今回改めて石仏に光が当たる時間帯を読んで撮り直してきた。場所は野洲川と杣川が合流する(突き当りが杣川・左から右へ、手前が野洲川・手前から奥へ)すぐ直前の橋、新柏貴橋の東畔。カメラのすぐ左が野洲川の右岸である。
さて、それはいい。問題はここからである。撮影していてふと思った。手前の畑、畦道のしかるべきところに立てば、前景に大きな石仏、遠景に小さな三上山という絵ができるのではないかと。過去何回もここへきている。そのたびに藪の近くまで行っている。なぜ石仏に気がつかなかったのか。もしそれが成り立つとすれば、今まで何をしていたのかということになる。もう一度現場へ引き返した。行ってみて驚いた。石仏が全部後ろ向きに並んでいたのである。後は畑である。畑をバックに地蔵さんを立てるだろうか。他に何もなければ別だけど、ちゃんとした竹藪があるのにである。それにしてもこれにいままでなんで気づかなかったんだろう。新しく立てたのかもしれない。そういえば右の6体は何となく新しい。しかしよく見るとホンマに新しいのは手前から4体目の一つだけだし。いわく不可解。80歳を過ぎて、いよいよ怪しくなってきたから大きなことは言えないが。
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