三上山物語・U

毎月1日、11日、21日発行


2014 年 10 月/011121


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■094  発行:20141001


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■ヨシ原
撮影場所: 野洲市三上
撮 影 日:2014.09.26
 左が雄山(主峰)で、右が雌山の2つコブ。間違いなく三上である。でもこんなにヨシが生い茂っている。さーてどこやろなー。野洲川の河川敷が考えられるが、だとすると山はもっと遠くなるし、堤防も見えるはず。細かいことを言えば、標題の写真は雌山の2つコブは右が少し高く見える。普通はこれは左の方が高い。右が高く見えるのは三上山に近いほんのわずかな範囲だけ。さーてこんな湿地帯、三上にあったかなー。この写真を仮に5年、10年後に見たら私自身答えに窮するはず。それもそのはず野洲の住人になって44年、今まで見たこともない風景である。
 このままでは撮影位置不明になること間違いなしだから、最近は種明かしの1枚を添えることにしている。ここまで広く撮ればこの欄を見てくださっている方なら、誰でもわかる。左に三上の集落。右に御上神社の森。株式会社ダイアナの社屋の少し国道(御上神社)寄り、県道504号沿いの農地である。今は豆畑になっているが、どういう事情があったのか、その山に近い側の半分ぐらいがこのような状態になっている。突然変異的に急に変化するとも思えないから、このあたりは私が知らない以前に湿地だったのだろうか。





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■095  発行:20141011


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■映る
撮影場所:野洲市市三宅
撮 影 日:2014.10.04
 ガラスに三上山が映っているのをご覧いただけるだろうか。三上山展望道路ともいうべき例の地蔵さん道路。その道路がJR琵琶湖線を山側から琵琶湖側へくぐって初めての交差点が行畑跨道西。交わる道路が県道2号。その西角にプティドールという店がある。ケーキ屋さんだという。
 ところがその隣に最近、とんがり屋根のしゃれた建物が建った。最初教会かなと思った。しかしそれにしては何か一つ足りない。一番最後につけるのかとみていたがそんな気配はない。ちょっとした回廊風の建物が続いてそこに「Petit PLACE」との銘が入った。なんや、ケーキ屋さんの続きか。見れば正面に大きなガラスがはめ込まれている。ひょっとしたらこれに三上山が写るのではないか。ということで行ってきたのが標題の写真である。
 手前の道路は県道2号である。道路と建物の微妙な角度をご覧いただけるだろうか。私は漠然とこの建物は正面が道路と平行に建っていると考えていた。三上山に対して多少のずれはあるはずで、その分だけ反対側に立てば三上山は映るだろうと想定していたのである。ところが現場へ行って驚いた。建物を真正面から撮ればちゃんと三上山が入るように建っていたのである。もう1枚(県道2号を基準として建物を見たところ)。
 私はまだこの建物の中に入ったことはない。しかし想像はできる。部屋の中心に立てば、正面のガラス窓に三上山が大きく見えるはずである。そして部屋の隅にいても多少のずれをいとわなければ、その美しい姿は見えるはずである。すくなくともこの建物について、計画の段階から三上山に強い関心を持つ誰かがイニシアティブをとっていたであろう。そうでなければこういう演出は不可能である。前に邪魔な建造物が建たないことを願っている。






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■096  発行:20141021


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■皆既月食
撮影場所: 野洲市三上
撮 影 日:2014.10.08
 10月8日のの皆既月食。80年も人間をやってくると月食の1回や2回は見ているはずだが、写真に撮るのは初めて。野洲市三上の農地、県道504号沿いに多分オリベストのものだと思うが、ライトをつけた駐車場がある。そのそばの農道にカメラをセット。月の出前後はちょうど東の方にに雲が出てくる。日食と違ってかけ始めがはっきりしているわけではないから、まあ適当でいいだろうと薄暮の状態で何枚か。どうせ学術写真を撮るわけではないから、初めから合成を前提の上で長いレンズに替えて2分おきで連続撮影。標題の写真は4分間隔のデータ(2分おきでは串団子のように並ぶので)をKikuchiMagickで合成したもの。
 当然ながら部分食で欠けていく途中の月は暗くなっていく。月を同じ明るさに撮るためには適当に露出を増していかなければならないが、インターバルタイマーで2分ごとにシャッターを切っている間を見て、さらに調整することは可能かどうか自信もなかったので、部分食の間は一定の露出(ISO=400,F=8.0,1/50秒)で行くことにした。部分食の最初ではオーバーになり、最後の方ではアンダーになるという値である。結果部分食の間は月の暗い面は一切写らないということになった。
 皆既に入ると月は赤黒い気球が天空に浮くようなイメージで、今回の場合は上面が明るく照らされているように見えた。露出はISO=400,F=4.0, 2秒。部分食の間にこの値ぐらいまで露出を順次増していけばこの不連続感はなかったわけだが、今回の場合はそれはできていない。皆既の1つ目と2つ目の間が狭い。テストのため手動で切ったデータが迷い込んだらしい。プロパティの撮影時刻が「秒」まで記録されると判断できるのだが。私のカメラの場合は、「分」までしか残らない。





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