三上山物語・U

毎月1日、11日、21日発行
 

201311 月/011121


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■061  発行:20131101


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■浜大津1
 撮影場所:大津市浜大津港 (地図)
 撮 影 日:2013.11.16
 発行日が11月1日、撮影日が11月16日。勘定が合わない話である。実は「三上山日乗」にも書いたが、10月初めにカメラが故障して、なんだかだで1っか月以上不便な思い、その間まともな撮影はできていなかった。そんなことで遅まきながら最近の写真を使って穴埋めをというところ。
 写真の場所は、写真仲間のFさんから教えてもらった。三上山を意識した公園施設で、浜大津港の近くにあるという。「琵琶湖フォーラム」という催しに参加するついでに、始まる前に寄って見た。場所は探すまでもなくすぐに見つかった。三上山を中心として、それに向かって水路があり小さな噴水が並べられてる。写真はその水路に配置された飛び石から撮ったものである。カメラの背後にはちょっとしたあずま屋があって、そこから噴水を通して三上山が見えるという計算である。
 このような設計意図がはっきりした施設は意外と少ない。このほかに私が知っている限りでは守山市の閻魔堂公園が唯一のものである。そういう意味でこの公園の設計者に敬意を表するものだが、惜しいかな通路に立つ街灯の位置。もう少し何とかならなかったものか。おそらくこの水路の設計者と、街灯の設計者は別人だろう。そうでなかったら、こんな位置に街灯を立てるはずがない。街灯は公園全体の通路を勘案し、割り出された位置なのだろうが、たかだか1mか2m右へずらせば解決するはずである。全体を見渡して調整する立場の人はいなかったのだろうか。
 蛇足。付近をうろうろしていて、同じスタイルの水路 がもう1本あることに気が付いた。確かめてはこなかったが、こちらは比叡山を対象としているらしい。   




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■062  発行:20131111


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■浜大津2
 撮影場所:大津市浜大津港 (地図)
 撮 影 日:2013.11.16
 上の写真を撮影後、フォーラムの第1部が終わったのが4時15分。休憩時間に外へ出てみると夕日が逢坂山に落ちるところ。噴水の堤防やブリッジなどが淡いピンク色に染まっていた。山にかかった夕日は早い、あっという間に色は消え薄暮の状態になる。そんな中をミシガンが帰ってきた。
 もう少し全体が暗くなり、対岸の明かりが目立つころだったらな、と思う。ミシガンの帰港行時刻は毎日大差ないとしても、天気の状態、日没の時刻等、出会い頭の一発勝負ではだめだとはよくよくわかってはいるのだが。
 右のビアンカ、ここだけ見ると武装した海賊船に見えるから面白い。




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■063  発行:20131121


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■左へ動く
 撮影場所:高島市四津川町 (地図)
 撮 影 日:2013.12.13
 本欄の維持に苦しんでいる。今回も遅れは12月の2回だと思っていたら、ページを開けてみたら11月21日号もぬけていた。都合3回。1か月分も遅れていたことになる。要因はいろいろある。雑用に追われて撮影に出られないことが主たる原因だが、この欄にふさわしいテーマが見つからないことがそれを上回る理由である。
 今回も何度か見てもらった写真である。高島市四津川町といってもわかりにくいが、湖岸道路の新金丸橋である。ちょっとした入り江を橋でまたぐ形で、湖面からはかなり高みから見た構図になる。対岸はかなり複雑に絡み合っており、一番手前が沖島。腹の膨れた仏さんが右を頭に横たわっているように見える。ここで取り上げたいのは三上山と沖島だけであとは大して意味がないので深入りはしないが、その奥が湖岸道路の岡山、左に田中山、一番奥の山並みが金勝山系、三上山の左にみえる大きな下りに注目しておいてほしい。
 さて今日のテーマは、ここから湖岸道路を北上する(画面左へ動く)とき、三上山は沖島に対して左動くということである。当たり前の話である。遠くにあるものは自分と同じ向きに動く。早い話が月や太陽はどちらも遠くにある。自分が動くと同じ向きに動く。どこまでもついてくる。いま三上山と月や太陽を同じとするわけにはいかないが、すくなくとも沖島は手前にあり三上山は奥にある。自分が動くと、遠くにあるものが自分と同じ向きに動く。
 ちなみに新金丸橋より南にある萩の浜、その南のはずれ高島市勝野で撮ったこの写真Aは、沖島に対して三上山は結構右へ離れている。それに対して左へ動いて撮ったこの写真Bでは、三上山が沖島に重なるようになっている。 要するに湖岸道路を北上するとき、「三上山は沖島に対して左へ動く」ということを確認して、次回につなぐことにする。




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