■左へ動く
撮影場所:高島市四津川町 (地図)
撮 影 日:2013.12.13
本欄の維持に苦しんでいる。今回も遅れは12月の2回だと思っていたら、ページを開けてみたら11月21日号もぬけていた。都合3回。1か月分も遅れていたことになる。要因はいろいろある。雑用に追われて撮影に出られないことが主たる原因だが、この欄にふさわしいテーマが見つからないことがそれを上回る理由である。
今回も何度か見てもらった写真である。高島市四津川町といってもわかりにくいが、湖岸道路の新金丸橋である。ちょっとした入り江を橋でまたぐ形で、湖面からはかなり高みから見た構図になる。対岸はかなり複雑に絡み合っており、一番手前が沖島。腹の膨れた仏さんが右を頭に横たわっているように見える。ここで取り上げたいのは三上山と沖島だけであとは大して意味がないので深入りはしないが、その奥が湖岸道路の岡山、左に田中山、一番奥の山並みが金勝山系、三上山の左にみえる大きな下りに注目しておいてほしい。
さて今日のテーマは、ここから湖岸道路を北上する(画面左へ動く)とき、三上山は沖島に対して左動くということである。当たり前の話である。遠くにあるものは自分と同じ向きに動く。早い話が月や太陽はどちらも遠くにある。自分が動くと同じ向きに動く。どこまでもついてくる。いま三上山と月や太陽を同じとするわけにはいかないが、すくなくとも沖島は手前にあり三上山は奥にある。自分が動くと、遠くにあるものが自分と同じ向きに動く。
ちなみに新金丸橋より南にある萩の浜、その南のはずれ高島市勝野で撮ったこの写真Aは、沖島に対して三上山は結構右へ離れている。それに対して左へ動いて撮ったこの写真Bでは、三上山が沖島に重なるようになっている。
要するに湖岸道路を北上するとき、「三上山は沖島に対して左へ動く」ということを確認して、次回につなぐことにする。
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