■まっすぐな道
撮影場所:野洲市三上 (地図)
撮 影 日:2012.11.04
我が家の横から新幹線をくぐって三上の集落へ向かう農道である。新幹線から集落の手前まで400mあまり全くの一直線。
その日、起きたとき、東の空一面に雲が広がり、その下面が赤みがかっていた。日の出10数分前に起こる朝焼け(雲の下面がまだ地平線下にある太陽の光に照らされる)の始まりだ。と思ったのが間違いのもと、実はそれが下面焼けの終わりだった。それはすぐに終わり、現場へ着いたときにはただの日の出前の空だった。いい加減な判断で出てきたのが間違いのもと。しかし、せっかく出てきたのだから日の出を待とう。
太陽は三上山の向こう側にあってなかなか姿を現さない。ずいぶん待たされた結果、三上山の中腹から日が昇ったのは、家を出てからゆうに1時間は経過していた。分かり切ったことなのに、馬鹿さかげんにあきれながらとにかく撮るだけは撮ろうと・・・。
右下向きの光芒が雌山へ向かう。雌山の色が薄くなり、若干遠ざかった感じ。主峰が独立して、それがまた見事な三角形を示す。そのすそにいま立っている農道と直角に交わる道が水平に横たわる。雌山以外は、すべてが定規で線を引いたような不思議な風景であった。
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