三上山物語・U

毎月1日、11日、21日発行
 

◆8/011121

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■016  発行:20120801


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■屋根光る
 撮影場所:野洲市高木
 撮 影 日:2012.07.31
  野洲市街から県道2号を近江八幡の方へ走る。野洲市域最後の信号が小南。堤防を上がれば日野川仁保橋。最近改修されて走りやすくなった。そこを越えると近江八幡市である。
  さて、きょうの話はそこまで行かない。小南の信号を右折して県道48号を篠原駅方面に向かう。高木集落を抜けて堤防への上りにかかる。上りきると小さな橋があって、手前の堤防上にちょっとした広場がある。そこが今回の撮影場所である。と書くと、ほとんどの人は、ああ、日野川の堤防から…とおっしゃる。
  小南から県道2号を走れば、日野川にぶつかる。ところが県道48号を走ると堤防はひと続きであるにもかかわらずその川が光善寺川だという。最初のころこれが不思議でしかたなかった。どこで川が入れ替わるのか。地図を見ると、光善寺川は仁保橋のすぐ上流で日野川に合流しているのである。だから仁保橋からずーっと、日野川の堤防だと思いこんで見ていた堤防は光善寺川のものだったというわけ。それが証拠に県道48号は橋を越えると下りになり住宅地の中を走って篠原駅。そこを越えてひと走りして日野川を越える。篠原駅も光善寺川と日野川との間ということになる。 以上大して意味のないどうでもエエ話。
  屋根が光っているのが、長島の集落。三上山の右が田中山。田中山は双耳峰(双子山)でカブト山と相場振山(ハタフリ山)の2つの峰から出来ている。これがまた不思議な山で、この双子は見る角度によってお互いに姿を入れ替える。たとえば栗東の安養寺山あたりから見るとハタフリ山が尖りカブト山が円く穏やかに見える。ところが近江八幡市の湖岸あたりから見るとその姿が入れ替わってハタフリ山が円くカブト山が尖って見える。三上山のすぐ左に見えるのが吉祥寺山。銅鐸博物館から道路を挟んで前に見える山である。ずーと左、傾いた台形が城山。夏とは思えない空の色。


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■017  発行:20120811


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■とりあえずの1枚
 撮影場所:高島市安曇川
 撮 影 日:2012.08.08
  10日ほど前、国道161号を今津から南を向いて走っていたとき、安曇川を越えるあたりで、三上山が見えるのに気がついた。今ごろ「気がついた」というのがおかしいが、初めて見る風景だった。安曇川より1本南の鴨川堤防上からは見えることは分かっていたし撮影もしていた。鴨川と安曇川は161号の線上で計っても2.7Kmほどである。考えてみれば見えて当たり前かも知れない。
  何でこの時期にと思う。だいたいこんな遠景は冬のものと相場が決まっている。いままでの経験からすると、立秋前後に1日だけ空気澄明な日があるが、あとはモヤが立ち込める。ところがどうしたことか、今年は意外と遠望が利く。8月8日、いってみれば遠望の特異日だ。野洲から見ると湖西白鬚神社あたりの稜線もくっきりと見えた。これなら安曇川からも見えるだろう。とりあえず下見のつもりでいってみた。
  安曇川の堤防を走るのは初めてである。入り口も分からない。とにかく湖岸道路から左岸を161号まで走ってみた。道は車幅いっぱい。両側の草がボディーに当たる。前から来れば完全にアウトだが、幸い1台も来なかった。でもつぎに行くときには来ないとは限らないし・・・・。
  これはその中の1枚。まあ、安曇川というところは電線の多いところである。町中ならともかく、田圃を見通して電線に泣かされるとは思っても見なかった。ということで、これはとりあえずの1枚。本番は秋から冬にかけてだが、冬になれば電線がなくなるわけでなし、さーてどうしたものかと思案中である。

  ★つけたし 安曇川からの帰り、湖岸道路新金丸橋からの1枚。上の写真の森を取っ払うとこんな風景が出現するという見本。安曇川からの写真、森の奥に岡山の稜線が見える。


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■018  発行:20120821


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■蓮池の里公園
 撮影場所:野洲市須原
 撮 影 日:2012.08.07
 野洲市須原、湖岸道路から近くの田圃の中、城のように盛り上がっている。かつてのゴミ処理場の跡である。中央のグランド部分が一段高く、その回りを一段低くグランドゴルフ場が取りまき、さらにその外を江口川があたかも城の堀のように取りまくという多重構造になっている。大きな木が散在し、夏には格好の日陰を造っている。適当に出かけていっても、よほどのことがない限り、無人ということはない。この日も夕方5時少し前だったが、まだプレーする人たちの声が聞こえていた。
 下流につながる江口川親水公園もまた長閑な場所である。



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