■草刈りトラクター
撮影場所:守山市笠原町野洲川堤防
撮 影
日:2012.05.14
この写真を本項で使うか使うまいか、悩んだ。名称が分からないのである。草刈り機では、オッチャンが肩にかけて、畦道なんかで振り回しているあのスタイルを思い出すし、自動草刈り機だといまの時代無人操縦を思い出すし、とりあえず草刈トラクターとしたが、果たして世間様に通用するのか。念のため検索してみた。なんと凄い世の中だ。YouTubeとやらで動画入りのページが現れて・・・。
エンジンの音まで入ってたぞ。何にも悩むことはなかったわけだ。マイッタ参った。この世で悩まなければならないのは、ワシは何で生きとるのかということだけやな。
野洲川放水路の堤防を見るたんびに不思議だった。いつ見ても草が伸びていることがまずない。季節によって全体の色は変わる。しかし草が生い茂って・・・ということはめったにない。あの旧野洲川の堤防林を知っているから余計のことかもしれないが。
その不思議さを解決してくれるヤツが現れたのである。そうか、こいつがやっとんたんか。草刈りの現場を見たのは初めてだった。機体を斜めに傾けて、器用に進んでいく。オッチャンは後の運転台で仁王立ち。
この写真を撮る少し前、画面の後からやって来て、機械を止めてオッチャンが上の道へ上ってきた。「こいつらよう知っとるわ・・・」と空を見上げる。トンビが数羽、低空を舞っている。「ワシが機械を動かすと、必ず寄ってきよる・・・」。このワシは空を飛ぶワシのことではない。オッチャン自身を示す人称代名詞のことで・・・。「草刈ったあとに飛び出してくる虫を狙ろとるんや」。そういえばさっきからトンビが数羽低空を飛んでいた。そういう意味だったのか。
場所は旧野洲川南流跡、例の笠原の桜の堤防である。右の木がその桜。今年の春、満開の日に新庄大橋を渡った。この堤防にずらっと車が並んでいた。進入できないはずだが、特別に開放しているのだろうか。まあそんなことはどうでもエエ。開放しようとしよまいと、そんなところへ近づく気持ちはさらさらないのだから。
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