三上山物語・U

毎月1日、11日、21日発行
 

◆4/011121

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■004  発行:20120401


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■旧南流堤防跡から
撮影場所:守山市川田町
撮 影 日:2012.03.29
 三上山物語としては邪道である。なにが邪道かということはちょっと後回しにして、とりあえず舞台説明から。
 場所は野洲川放水路川田大橋畔。川田大橋は三上山の風景としては定番の場所である。しかしここでは「畔」が曲者。橋の上からではない。竹生側から守山に向かって橋を渡りきったところ、左側すなわち上流側に森がある。旧野洲川南流跡である。この写真はその森を放水路と反対側へ回ったところから見た三上山である。堤防上の道は舗装されているが、ちょっとした盲腸線の状態で人も車も滅多に通らない。そこにアオサギが巣を作っている。後半にアオサギの巣作り物語り・写真数枚のリンクあり。
 旧堤防上の道路側から見て何本かの木に巣があるが、三上山と合わせて絵になるのはこの木の上に見えるものである。と、ここまでが三上山物語で、話はここで終わってしまう。誰に命令されて書いているだけでもなし、字数が決まっているわけでもないので、ここで終わってもいっこうにかまわないのだが、ついでだからアオサギは怠け者か一刻者かかという論説をひとくさり。ロンセツですぞ。

 川岸などでじーっと身じろぎもせずに立ちつくすアオサギをよく見る。いつになったら飛び立つのだろう。いつも思うのだが、気の短い私なんかはすぐに根負けしてしまう。あれほどのんびりした鳥はいない。どうして餌を調達しているのか。人ごと(とりゴト?)ながら気になっていた。
 さて、きょうの研究発表のモデルを紹介しよう。実は今回の写真、木の上の巣は空き家である。その左下に何かあるのがおわかりいただけるだろうか。実はこれアオサギのつがい、今回のモデルである。三上山と合わせるためのワイド版ではこれ以上は無理で、邪道ながら、山は無視して鳥に専念する。とまあこういう分け。
 すぐ近くに空き家があるのだから、それを使えばいいものをこのカップルは新しい巣を作っている最中・・・なのだが、例によってこのカップルは微動だにしない。何分この姿勢でいたか。やっと動きがあった。といって、すぐに何かが起こることもあるまいと、ちょっとよそ見をして目を戻したら、1羽がいない。だしぬかれたか。残った1羽は、またじーっとそのまま。
 留守番が急に動いたので、カメラを向けたら、やーっと帰ってきた。なにやらややこしいものをくわえている。お前なに拾ってきたん。とくにくちばしの先から細い針がね様のものにぶら下がった金属棒。これがこのカップルにとって後々苦労の種になるのだが、それはあとの話。とにかく一休み。だが、例のややこしいものはくわえたまま。口も開けられへんのやから大変だ。
 さー、始めようか。このときしげしげと見たのだが、鳥の巣作りも大変だ。何せ道具はくちばしだけなんだから。風の強い木の上で、太い木の枝に最初の1本をどうしておくのか。くちばし1本で。
 エエかげん見飽きたので、川田大橋の方へ別の写真を撮って回り、最後に三上山と巣の木とを合わそう(今回のメインの写真)とワイドだけを持って近寄った。とよく見るとまだやっている。ファインダーでは見えないが、肉眼で見ると木の枝にぶら下がった例のややこしい金属棒を引きちぎろうとしているらしい。何回やってもくちばしから逃げ出すらしく、そのたびに長い首を伸ばす(この写真はワイド版、上の写真を目一杯トリミングしたのでピントが怪しい)。なるほど長い首も武器の一つだ。
 アオサギという鳥は、のんびり屋の典型のようなヤツだと思っていたが、何の何の。どこの世界にも苦労はあります、というお粗末でした。


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■005  発行:20120411


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■春の日に
撮影場所:野洲市比留田
撮 影 日:2010.04.25
 4月になってからいろいろなことがあって、気がつけば明日が発行日。もう間に合わない。2年前のファイルから引っ張り出してきた。実はこの場所、あいあい滋賀に出した霧の写真の撮影場所である。霧ではっきりしないが、錦織寺の森と三上山との関係を見ていただくと分かるはず。霧の中の、稲妻型の木はその後切り取られて今はない。そんな曰く付きの場所だから、一応確認だけはしておかなければならないと出かけてきた。それなら新しいのを撮ってくればいいじゃないか。ごもっとも。撮れなくはないのだが、昨日はあいにくの天気、靄がかかって空は真っ白。しかし、間違いなく柿の木は残っていた。
 場所は木部・虫生などを通る県道32号。それと直交する形で木部と西河原の境で新しい道が工事中である。それが一部開通して比留田にぶつかるところ。
 余談だが、32号は両側にしっかり歩道のついた新しい道である。旧中主町から野洲市北に向かって走ると長閑な田園の中に錦織寺が建つのが見える。そこを走っておやっと思った。車の量が増えている。背の高いトラックなども走っている。以前はJR線の下をくぐるのに、車の中で頭を下げたくなるような高さ制限があって、国道8号へのアクセスが不便だった。それがこの3月JR線を越える高架橋が開通した。道1本で環境が変わる。このあたりの変化がこわい。


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■006  発行:20120421


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■金勝山桜日
撮影場所:栗東市荒張
撮 影 日:2012.04.18
 金勝山の桜は、野洲市街地の花がほとんど散り終わりのころ満開になる。 例年、満開の時期でいえば10日ほど差があったように思う。だから、ちょっと早いかなとの思いでいってみたら、すでに満開になっていた。ちなみに野洲・花緑公園の満開が15日頃だったか。それからすると3日しかたっていない。今年の桜は待たすだけ待たしておいて、一旦咲きだせば忙しかった。
 県道12号が有名な金勝の急坂を登り切って一息つくところに、道の駅こんぜの里りっとうがある。以前この道の駅がなかったころ、その前の植樹祭公園の周囲から三上山が見えた。が、いまは樹木が伸びてほとんど見えなくなった。
 道の駅に車をおいて、県道を右にとり、金勝寺のほうへ林道を登る。道端に「金勝寺」という大きな石標が立っている。その手前に左へ入る遊歩道が2本ある。どちらを撮ってもすぐ同じところへ行き着く。それを登ると左手に三上山が見え出す。道の駅近くで花見をやっていても、ここまでは誰も来ない。全山貸し切りである。あたり全体の地形が三上山(道の駅・植樹祭公園)に向かって下りになっていて、前景の桜の頭越しに三上山を見ることになる。なお、撮影地の標高は約420m。三上山の頂上とほぼ同じ高さである。
 三上山のすぐ右にくっつくように小さな峰が2つ。左の丸いのがハタフリ山、右の尖ったのがカブト山。2つを総称して地元では田中山と呼ばれている。その右、遠く霞んでいるのが津田山。その右近いのが菩提寺山。




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