三上山物語・U

毎月1日、11日、21日発行
 

 三上山物語U「始めます」の弁
 最近、口で写真を撮ることが多くなりました。わいわい村や方々の教室で、皆さんの写真にいちゃもんをつけて楽しんでいます。それはそれでいいのですが自分自身の写真が撮れてないなと思います。祇王井川・野洲川両流跡、最近では季節限定で比良山と三上山、それぞれ面白いのですが、何となく肝心の三上山がお留守になっている感じで。
 自分で自分に強制力をかけないとなかなかやれません。週1回とも思いましたが、ちょっとシンドイので10日に1回。一応100号を目指しますが、どこまでやれるかは神様がお決めになることでして・・・。


◆3/011121

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■001  発行:20120301


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■菩提寺山から
 撮影場所:野洲・湖南市境菩提寺山
 撮 影 日:2012.02.29
 近くにありながら行きそびれていた。別に深い理由があったわけではない。近いからいつでも行けるという思いと、意外と情報が少ないこととが重なった。私の場合、登ったのはいいが何も見えなかった、何しに登ったんやというのがいちばんつらい。
 そんなところへ、2年ほど前に知り合いのNさんから情報が入ってきた。「頂上付近に大きな岩場があってそこから三上山が真正面に見えますよ」とのこと。今回、三上山物語Uの開始に当たってその話を思い出した。4年に1回の2月29日、夜来の雨が止んで午後からは天気が回復するという。よし、きょうや、比良山に雪もあるし。
 滋賀里山ハイキングクラブのOさんがまとめられた『希望が丘周辺の山』というガイドブックがある。ていねいな概念図入りで、素晴らしいものである。しかし、発行が1996年。だいぶ変わっているだろうなと思いつつ登山口へ。と、道に通行止めのロープが張ってあって、ゴミ捨て禁止の張り紙がぶら下がっている。犬をつれた男性に「菩提寺山へは?」ときくと、「菩提寺山てどれですねや」、「アレです」。「あー、あの山かいな、サーどっからいくのやろか」。・・・・オッチャンに頼っていても始まらない。天下の公道だし、通れないという意味でもなさそうだし、ちょっと勇気が要ったがその道を行く。
 市境の尾根へ出てからがきつかった。こちらの気力と体力の減退によるものだろうが。これは下りに難儀するなとは思ったが、ここまで来て引き返すのはもったいない。大きな岩がたくさんあって、三上山はすぐそこに見えるのに木が邪魔をする。Nさんの話からあと、また木が伸びたのと違うやろか。そんなことを考えながらとにかく行くところまで行ってみよう。エエかげん汗をかいたところで行き着いたのがこの展望岩。
 しかし、比良に雪もあるしと考えたのは間違いだった。三上山は近いから長いレンズは使えない。当然比良山は小さくなる。そんなこと当たり前で分かり切っているのに、やっぱり雪があると何とかなるかと思ってしまう。ここはやっぱり田圃に水が入ったころの夕日。しかし、そのころは暑いしなー。


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■002  発行:20120311


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■白い雲が
撮影場所:野洲市妙光寺
撮 影 日:2012.03.03
 3月に入って急に暖かくなってきた。花緑公園ふるさと館の玄関を出ると公園を挟んで山の稜線近くに展望台のあずま屋が見える。それを手前にあしらってとのイメージでいってみた。山道から数mだらだら下ったところにあったとの記憶で、それを手前に置いてと考えていたが、下り坂の両側に木が生えていてアウト。結局、ここへ来たときに誰しもがやるあずま屋の内部からの写真になってしまった。
 ここから見ると三上山は以外とシャープに見える。もっとも南桜からのとんがり富士とは比ぶべくもないが、その頂上から右側にロープを張ったように流れ下る斜面が見事。これを生かしてやろうと考えた。窓を正直に額縁にするのもいやだったし、結局出来たのがこんな絵だった。
 撮っていて、頂上部のシャープさとともに、意外と高さを感じるところでもある。どこからともなく雲が流れてきては消えていく。

     白い雲が 浮いてた
       ふるさとの 高いあの峰

 ご存じ、国民的抒情歌の代表曲、『白い花の咲く頃』(寺尾智沙作詞・田村しげる作曲)、二番の出だしである。
 私としてはこの夫婦コンビの曲では、『白い花・・・』より『リラの花咲く頃』の方が好きだったが、それはさておくとして、この歌が流行っていた高校生のころ、この『ふるさとの高いあの峰』が気になった。私が生まれたのは京都市伏見区、そこが故郷ということになるが、そこには「高いあの峰」と呼ばれるような山はない。イメージが湧かないまま、半世紀以上が過ぎた。きょうこの雲を見て、これが「ふるさとの高いあの峰」だったのかも知れない、そんな思いがふと湧いてきた。


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■003  発行:20120321


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■天山から
撮影場所:野洲・湖南市境天山山頂
撮 影 日:2012.03.4
 迂闊だったの一語に尽きる。前回花緑公園のあずま屋からの撮影をした時点で、次回は天山からと決めていた。前回の撮影が3月3日だったから、日程的にも余裕があったし、そのうちにチャンスはあるはず。事実その日は結構いい天気だった。なにをどう勘違いしたのか、天山は三上山の南にあるから、夕方4時ごろに頂上へ着けば左からの夕日に映えるだろうと勝手に決めてかかってしまった。
 あんまり早くいっても仕方ないからと、他の撮影で時間つぶしをして、花緑公園の駐車場を出たのが3時過ぎ。登りだしてすぐに、太陽が三上山の上にあることに気がついた。おかしいな、もっと左にあるはなのに。自分自身が南にいるつもりだから、太陽の位置が不思議で仕方がない。家へ帰って地図を見て、天山は三上山の東に位置しているのに気がついた。出発前に地図を見れば分かるものをそれを怠っていた。明らかに方位的に90度ずれたいたのだから、何をかいわんやである。
 その上に、よく晴れていた空に雲が出てきた。それも西の方に。止めようかと思ったが、せっかく出てきたのだからとそのまま登ることにする。花緑公園から希望が丘中央道テニスコートあたりへ抜ける尾根道を登る。途中あずま屋があって、そこからが天山への道である。大きな岩が重なっていたりしてとたんに道がきつくなる。
 頂上の岩場へ着いて撮影している間に雲が晴れ出す。左からをイメージしていったのに、太陽は三上山の左肩にある。こうなればもう少し時間待ちして、直接太陽が三上山に沈むのを撮る手もあるとが考え直した。が、しかし待てよ・・・時計を見ると、すでに4時を回っている。これはだめだ。車を花緑公園の駐車場へ置いてきたのが失敗だった。駐車場は5時で閉まる。のんびりもしておれない。ということで適当にお茶をにごしたのがこの写真。遠くに光るのが琵琶湖である。


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