三上山を中心として山が動きます

ぐるっと一周・5度きざみ


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 ぐるっと一周へ  

 山が動く
 かつての社会党女性党首の言葉ではありません。ここでご覧いただくのは、三上山を中心として、その周囲を一周し、周辺の山の動きを見ようというものです。電車や自動車など動くものから風景を見ると、近くのものは後ろへ動き、遠くのものは自分についてくるように見えます。それと同じことで、自分と三上山の間にある山は自分と逆に動き、三上山より遠くの山は、自分と同じ向きに動きます。この山の並びを見ることで、自分の位置を確認することができます。別項の「谷文晁が見た三上山」や「昭和3年大嘗祭大祓会場を探す」などは、この手法を利用したものです。
 本稿では便宜上三上山の真北の方位を0度として、時計回りに進むように設定しました。もちろんどこからご覧いただいても同じです。方位を指定しそのページへへのジャンプも可能です。

 撮影位置選定方法について
 5度刻みのポイント選定については、ハンディGPSを用いた。撮影に至るまでのプロセスは次の通り。
 @カシミール3Dで三上山から目的の方位に向けて線を引く。
 Aその線上で撮影可能な点を見定める。(実際には見える場所、見えない場所がある。この段階では過去の経験がものをいった)。
 B撮影候補地を2〜3箇所をきめ、それそれの緯度・経度をGPSにインプットする。
 C私が使用したGPSはGARMIN製の画面に地図がでないものだが、それでも間違いなく行ける。もちろんその場所の真の緯度・経度がわれわれ素人に分かるはずはない。しかしカシミールで求めた目的地までは間違いなく行ける。
 D実際に現地へ行ってみると予想に反して、障害物があったりすることは多々ある。その場合は別の場所を求め直す。この繰り返しである。
 E「ぐるっと一周画面」で左上に掲げた方位は建前のものである。実際の撮影地は、Google Mapのマーカーの位置で表示される。

 地図のないGPSでどうして現地へ行けるのか
 私が使っているGPSは画面に地図が出ない。大きな矢印が出るだけである。その矢印の向きに走る。もちろんほとんどの場合、矢印の向きと道路の向きは一致しない。前方左斜めを示していたら、どこかで左へ曲がる。とたんに矢印の向きが変わる。それを繰り返して近づいていく。カシミールでの位置選定のとき、方位線と道路との交点を目的地とするから、その道路上に出たら矢印は道路の方向と一致する。目的地までの距離が示されるからそれを読む。その距離が0になった点が目的地である。そこで矢印がくるりと反転する。目的地は車の後へ回ったということである。あとは車から降りて歩けばいい。
 もちろん撮影場所は道路上とは限らない。田圃のあぜ道の場合、その場所で緯度経度を測る。帰ってカシミールで地図に落とし、方位を読む。目的の方位に一致しておればそれでOKだが、大きく食い違う場合は再度やり直しである。
 以上、初稿UP・2010年5月。