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ラフォーレ琵琶湖デジカメ教室
第3期作品集   NO.10
2009.10.19

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 女 樹 SSK  
★木には、一見して男性的なものと、女性的なもの、中性的なものがあるように思います。この木は女性を感じました。
◆SSKさんは左の葉っぱに意識があったのかも知れない。しかし、それより右の光を受けた幹の方が強い。そこをメインにしてトリミングすると生きてくる。左と上をカットする。トリミング見本



 菩提寺山よ”こんにちは”  TKMY  
★菩提寺山と太陽を主体にした上で、撮影場所を特定するためのベランダの壁に映る光を入れて、できるだけ画像が単純になるようにトリミングをしてみました。
◆原画と両方送られてきたが、大胆なトリミングで面白く感じた。すなわち、原画ではきっちり写っている太陽をカットし、右側の壁に反射する光でそれを暗示させた。画面が正方形に近く、その昔の6×6判を思い出した。



 紅燃ゆる  TNK
◆ケイトウの花か。赤一色でまとめた発想は面白かったが、光が単調で、陰影に乏しくなったのがおしかった。と同時に画面の構成上メインになるポイントが見あたらないのも、絵として力を欠くことになってしまった。



 朝日昇るころ  TN
★太陽が右手方向から昇ったところで撮りました。目では空がもう少し紅く染まって見えたのですが・・・。
◆矢橋帰帆島への橋だと思う。独特のポールが面白い。しかし、左の建物が大きく邪魔をしている。これを何とかしない限り絵にならない。このタイミングだとカメラをうんと下げるしか手はないだろう。夕方対岸側から撮れば、建物の件は解消するだろう。



 職人(技能工)  TD  
★以前ガラス越しで撮りましたが反射して失敗。今回は声をかけ「ほんまはあかんのや」とぼやかれながらの1枚です。気に入ったのは目先とタガ用の竹が細く削られることによって手先で震えて見えている事です。
◆「竹が細く削られて手先で震えて見える」のがポイントだという。なるほど拡大して見ると確かに竹が震えている。説明されずにいやがおうにもそこへ目が吸い寄せられるのが理想。といって無理矢理接近するのも気が引けるし、レンズを長くしてのアップか。距離が近くてそれも無理か。



 梓川支流  YG   
◆梓川の支流だとか。要するに山間の渓流。山の影を映した暗い水面が水の透明感を感じさせる。それに反して、左下の空を映したところは、あまり魅力がない。右端に見える白樺の幹を前景に右半分の縦位置でもよかったかも知れない。バックの木立と黄葉は生きている。



 初 秋  HND  
★先月教室時に隣の公園で撮影したものです。
◆これは黄葉しかけた葉っぱと白雲がポイントだろう。葉っぱの中では、意識したのは、雲の右の枝の先か。そう考えると左端から出てくる木は余分だった。それをカットした方がスカッとする。トリミング見本



 飛 ぶ  HR
◆連写のうちの1枚だろうか。すばやい鳥を真横から捉えた。足をこんなに縮めて飛ぶんや。頭部の白い点が目玉のように見えるが、本当の目玉はその後(白点の右)の黒く見えるところ。これにキャッチライトが入っていたら、もっとよかった。どれぐらいのレンズで撮っているのか知れないが、トリミングしているのかも知れない。それにしても見事なものだ。



 寄り添うダリヤ  HTTR
◆大きな2つの花が寄り添っている。しかしこの題は写真ができてからのものだろう。撮るときは、花も気になったが、白雲の空にも意識がいった。そんな感じを受ける。結果的に、花も空も中途半端になった。撮る前にどちらかに決めてから撮ることが大事。



 並木道静寂  KTMR
◆多分夕方だと思うが、いい光だ。道路と街路樹で遠近感はきれいに出ている。しかし教科書的というんだろうか、それ以上のものが出てこない。1本1本の木を見ると左にきれいなハイライトの線が出ている。ところが2本目以降は遠くなるためにその効果が弱くなっている。もし場所的に後退できるならば、レンズを長くして、これらの木を圧縮する。奥行き感はなくなるが、ハイライトの線が連続して並んでくる。またの機会に試してほしい。



 ホバーリング  KUC  
★全身が赤いので「ナツアカネ」とは思いますがきれいな赤トンボでした。望遠レンズを持たないので、かなり無理をしたトレミングで画質が低下しています。
◆トンボが乱舞しているのはよく見るが、このように1匹がいかにもホバリングしているように写っているのを見たのは初めてだ。もう一度撮れといわれてもおいそれとは撮れるものではない。暗部をバックに羽が光っていたら文句なしだった。



 きらきらと  MED  
★夏の終わりのヨットハーバーで停留しているボートと桟橋の間の静な波がきらきらと光る、とても穏やかに感じた。
◆水面のキラキラが目玉だった。とかく目立ちやすいボートも半分に押さえて、それなりの配慮はした。あと一つ、下端と平行のロープ、この処理が出来ていたらOKだった。このロープを外に出すことは出来ないから、せめて斜めにしたかった。



 彼岸花  MEGW  
★彼岸花のシルエットと景色の組み合わせです。
◆彼岸花と景色の”組み合わせ”ですという言葉。何気ない言葉だけれども、彼岸花と稲架と太陽の三者を要素として絵を作る(構成する)という意識が明確に出ている。いわゆるコンポジション。その意識がはっきり読みとれるいい写真である。細かいことで気になる点は、左から3本目の根元と小さい草の重なり。



 詣でる秋   MTKW
◆どこか分からないけれども大きなお寺である。それにしてもひと気のないこと。静寂そのものという感じがする。広角を上向けに使ったから、画面の歪みは仕方ない。これはまたこれでヨシとしなければならない。向こうが明るかったから、門の内側はシルエットになる。これも仕方ない。門が大きいから、どこまで効果があるか分からないが、ストロボを飛ばして、金具の一箇所でもピカッと光ってくれると変化が出るのだが。



 油日神社  MTST  
★その昔、油問屋が商売繁盛にとお参りした神社。柱の整列がとても綺麗でした。
◆いわゆる建築写真である。柱、梁、それらがきっちり撮れている。画面全体がややオーバー気味なのは、暗い室内で、カメラがオーバー気味に露出をかけたためだろう。一箇所気になるところ、いちばん手前の横桟。これが下辺と完全に平行になった。MEDさんのロープと同じことが言える。



 空  MYST  
◆公園の駐車場らしい。木が並んで立っていて、遠近感を作っている。しかしこの場合は、バックの白い雲がポイントだったらしい。それはそれでいいのだが、いちばん手前の木にもっと近づいてカメラをもっと上に向けてもよかっただろう。



 初 秋  MRKW  
★クモの巣に引っかかり宙に浮いた虫食いの葉っぱを見つけました。風に揺れておりましたので連写で撮りました。連写は初めてですが、このような動く被写体での効果を実感しました。ソフトで露出を若干プラスに。また葉っぱを左に位置するようにトリミングしました。
◆葉っぱを左に持っていったのは、右に光る蜘蛛の糸を意識してのことだろうか。それともこの葉の方向性を右向きと解釈したのだろうか。蜘蛛の巣を意識してのことなら、それはそれで正解。それでないとしたら、私にはこの葉っぱは左向きのベクトルを持っているように感じられるのだが。ということは蜘蛛の糸がなかったら、この葉っぱは右へ持っていきたい。



 浜 辺  MRT  
★太陽の光が水と波を使い美しい模様を見せてくれていました、9月の美しい浜辺でした。
◆波が作る光の線がポイントである。水面を正直に上から写した。その結果、波の遠近感が乏しくなり、面全体が画一的になってしまった。右上に藻が見えたり、色の違う部分もあるにはあるが、大きな変化にはなり得なかった。ちょっとおとなしすぎた。



 浮き雲  SKI
★秋の空を一筋の雲がのんびりと浮かんでいる光景に、とてもさわやかな気持ちになれました。芝生でも円盤を飛ばすイベントが行われていて、円盤が飛んでくるのを気にしながら、皆で芝生に寝転がり撮影しました。
◆これは悩むなー、雲の位置が。今のままだと、雲が画面を2分して横に並んでいる。もう少し高い位置に持ってきたい。そのためには、レンズを伸ばすしか手はない。そうすると、ワイドで折角広く撮った空、とくに上端部の深いブルーを捨てることになる。どうしたらいいの。悩むなー。



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