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初夏のブナ林 MRKW
◆第一印象で、何となく落ち着きの悪さを感じた。なぜだろうと考えた。ブナ林がテーマだが、主役は中央の「し」の字形の木だ。私は、この木は、右向きの方向性をもっていると感じる。この絵の中でこの木の位置は前が狭く後が広い。何となく落ち着かないのはこのせいだと思う。たとえば、この位置に右向きのアヒルがいたら、矢張りバランスが悪い。左の木までの距離の3分の2あたりでカットするとバランスがよくなる。
トリミング見本
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日差しと陰 MRT
★梅雨の中休みの暑い日中で日差しがきつくて汗を拭きながら見上げるとブンブンが陰の所で一休みをしていました。
◆葉っぱがどういう関係になっているのかよくわからんが、それはまあどうでもエエ。要するにブンブンが日陰で一休みしていた。おしかった。これがひなたぼっこしていてくれたら、これは目立つ。このままでは注意しなければ見えない。
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夕闇迫る稜線 SKI
★R161を自宅に向かって走行中、白鬚神社辺りから見る稜線が幻想的で素晴らしく、車を降りて撮りました。
◆いい写真だ。かなり長いレンズで切り取った。山の面が濃い色から薄い色へ重なって行く。望遠を使うと、山の遠近感がなくなる。それを面の濃淡で表現する。空気遠近感と言われる。大きく伸ばすと迫力が出る写真だ。
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夏 空 SSK
◆悠久の大地に立つ一本の木。地面のなんともいえない曲線がいい。夏空にしてはやや暗かったか。全体のもう少し明るくしたらよかった。夏のぎらぎら照りつける太陽。これを表現するのに、わざと画面に太陽を入れて、ゴーストを作る。太陽が全部顔を見せる状態ではなしに、半分ぐらい雲に隠れているぐらいが撮りやすい。ファインダーの上部ぎりぎりに太陽を置く手もある。
明るさ調整見本
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ある日のベランダの夕景 TKMY
★ふと見た夕景の激しさに感動をしました。雲から漏れた光が比叡山を隠し、琵琶湖にするどく落下して映える風景が素晴らしいです。先生が言われる写真を撮る立ち位置を示すために左側にベランダの影を入れてみましたが。
◆雲間からの光芒。夕方によく見る光景だ。左にベランダの影を入れたのはOK。ただし遠慮しすぎ。もっと堂々と入れた方がいいだろう。下も琵琶湖が光るところ、これももっとしっかり入れたい。そのためには、おそらくそれ以外の雑物が入り込んでくるのだろうが、それからあとは撮影時の工夫。 |
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春風香る TNK
◆緑から黄色へ、同系色で画面を作った。これは正解。左から右へ、濃から淡への変化もよかった。あとはどこか一箇所、目がいくポイントを設定したい。小さな花があったり、光っている葉っぱがあったりはするのだが、ちょっと弱い。この場合だったら蝶々か。
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初夏の日差しを受けて TN
◆いい光を捉えた。茎、実、葉っぱすべてがひかりの中で生きている。ぼけ具合もOK。これだけで十分だが、あえて気になるところを上げれば、実から下の茎がピントの外にあることか。もっともこっれも致命的なものではない。ぼけている方がいいという人もいるはずだ。
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流 れ TD
★太陽が無かった事、流れの動きが静止画では表現が難しい。段の上面は白い玉石が貼りつめてあります。これだ!!!で撮りましたが見たほどでないのでガッカリ。
◆私自身は、この階段を見たことはない。TDさんからは、階段の写真が全部で4枚送られてきた。それらを見て、この写真がいちばん分かりやすかった。たとえば水が流れるこの階段だけをアップしたものもあったが、知らないものにとってはスケールが伝わってこない。その意味で、この写真は、右上に人物もいて、スケール感が伝わってきた。流れを静止画で表現することの難しさ。これはいかんともしがたい。それは仕方ないとして、それぞれの段で、水が流れる位置までコントロールしている芸の細かさが見えて、(階段の水平線、それに水が流れ落ちる線が斜めにクロスして、別の模様を作っている)私には面白かった。
撮影位置の問題だが、もし後退可能ならば、うんとバックして望遠で撮ると、階段が起きあがってきて、面白かっただろう。
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憩 い YG
◆どこかの遊園地か公園か。花があり、その向こうに人物がいて、右には北極星を目指すコンパスあり、バックはホテルだろうか。結果として「ワーきれい」の飛びつき写真ということになってしまった。いま自分は何を撮ろうとしているのか、それを明確にすることが第一。
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水 車 YMD
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回転している速さを写すのにシャッタースピードの調整が難しいです。
◆多分観光用水車だろうが、不思議に日陰の光線状態の悪いところにある。これもご多分に漏れずと言うところだが、そこのところでシャッタースピードの調整は比較的うまくいった。うっかりシャッターを遅くすると高速回転になってしまう。これがぎりぎりのところだろう。
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植物園にて HND
★噴水をバックに洋花(アリウムギガンチューム〕を撮りました。
◆夏の太陽は高い。紫色の坊主を見ると、ほとんど真上からきている様だ。これは行った時がそうだったのだから仕方ないのだが、出来ればもう少し斜めからの時に行ってほしかった。構図としては、もう少し左へ回って、花のいくつかを噴水と重ねてもよかっただろう。
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アオサギ HR
◆怪鳥アオサギというところ。注意深い鳥で、近づくとすぐに逃げてしまう。望遠とは言え、これだけしっかり捉えられたのはラッキーだった。相手があっての写真で、簡単にいかないことは百も承知だが、バックがもう少し整理できていたらね。
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クレソンおいしーい! HTTR
◆相手が動くものだから簡単ではない。まだチョウを追いかけている段階だと思う。やっている間にチョウの習性が分かってくる。そうするとチョウを待てるようになる。そうなったらしめたもの。ただしそこまで行くには時間がかかる。
データは撮ったときのままだろうか。若干飛び気味なのが気になる。
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クジャクサボテン KTMR
◆原版は凄い色だった。この色がプリントで出るかどうか。ピントも花の中心部にきっちり来ている。「クジャクサボテンの花が咲きました」という写真としては、一応の線はクリアーしている。あとはこれをいかに料理するか。ここが勝負所。結局アップということになるのかな。
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マリリン.モンロー KUC
★額縁店の経営者でバラ愛好家のS氏に「マリリン.モンロー」という名のバラの撮影を依頼された。素人写真家としては、何とか額に入れてもらえる写真が撮りたかった。
モンローの胸のふくらみ薔薇香る(徹)
◆素人写真家の執念が実った。光線がいい。右側の窓から差し込んでくるほのかな光の感じがよく出ている。額縁のサイズのこともあろうが、写真としては、上下を少しずつカットして、marilyn
monroeの字を少し上げたほうが落ち着くのではないか。
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新緑に映えて MED
★柏葉あじさいの花が円錐状に咲いているのを少し見上げるように、近づいて広角で撮りました。光を求めて花のロケットが発射しそうな花盛りです。
◆銀河のような方向性がいい。アジサイがこういう並びで見えることもあるのか。新しい見方を教えられた気がする。花の元の色が分からないので何ともいえないが、写真だけ見る範囲では、もう少し明るく、黄ばんでいるのが除かれた方が清楚な感じが出るのではないか。 色調整見本
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紅に輝く MEGW
★夏至前後の日の出を撮りたいと思い、久しぶりにかざみ公園へ行く。ここは色々な人たちの出会いがあり、今朝は新聞配達のおじさんの会話で、「今日の朝日は紅に輝き綺麗だ!」の一言、夏場の一時の楽しみにしているようです。
◆夏至前後というと、家を出たのは半端な時刻じゃない。XXは朝早く目が覚める。この場合、絵のポイントとなるのは、東屋、木、太陽の3つだ。これをどう組み合わすか。いまの場合は、東屋と木が少し離れ過ぎ、太陽が木に寄り過ぎというところか。ここは普通に撮ると東屋が傾いて写るという不思議なところ。要注意。 傾き調整見本
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湿原への清流 MTI
◆水源の森へ踏み込んだという感じが表れている。深い緑もさることながら、この写真のポイントは木の根っこの水の光。ところがこれがど真ん中に来た。MTIさんはその手前の水の流れにも意識が行ったのだろうが、これはよほど注意してみないと見えない。ということで、左と下を少しずつカットするといい写真になる。
トリミング見本
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湖の波 MTKW
★柳が崎公園で撮りました。夕日と帰帆するヨツトをイメージしてでかけたのですが、絵になりませんでした。
◆「夕日と帰帆するヨツト」をイメージして出かけたとか。写真を撮る場合、これがいちばん大事なことだ。イメージ通りの写真が撮れるか撮れないかは別問題。イメージを持って行くということが出発点。確かに「帰帆」はイメージ通りだったかも知れないが、夕日はアウトだった。しかし別の収穫があった。この波のよさ。いちばん手前の波があと少し沖にあったら、見事に決まっていただろう。
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雨にも負けず MTST
★雨の中、田植えの様子を見に行ったとき畦道に咲いていた花です。
◆雨にけぶる田圃。あぜ道の白い花。6月というイメージが感じられる。いい写真だ。とくに左上のガスがかかった山あい、これがいい。これで十分だとは思うが、白い花という立場に立てば、あと少しコントラストが強くなってもいいか。細かいことだが、右上の細い抜けはカットしておきたい。
コントラスト調整見本
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三上山のぞむ MYST
◆観光用民家から見た三上山。こんな天気だったのだろうが、画面全体がもう少し明るくてもよかったか。とくに障子の白さはほしかった。縁側で話しをするお婆ちゃんか、日向ぼっこをするネコあたりがいたらもっとよかったのにね。
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