k
 
ラフォーレ琵琶湖デジカメ教室
第3期作品集   NO.05
2009.05.11

目 次 へ


 鯉と波がしら  MTKW
◆題と写真が合わない。水面は波一つなく穏やか。ひょっとしてデータが間違って送られてきたのではないかと考えてみたり。で、ふと気がついた。そうか、水面に映っている雲の線が波だったのか。それはそれで解決したのだが、問題は鯉の場所。鯉を空が反射しないところ、(水面がてからないところ)へもっていくとその姿がしっかり見える。しかし鯉はどこへ行くか分からないしね。PLを使って反射を防ぐのも有効。



 悲しい桜  MTST
★日野町を通った時の桜。実はこの写真をとった後、カメラを床に落として壊しました。カードに4枚残っていた写真の一枚です。ただの桜ですが「悲しい桜」になりました。
◆アリャー、それは悲しい。どういえばいいのか。お大事にしてくださいともいえないしね。
 垂れ下がった桜を撮ったのだが、目の前に花があって、わーっと飛びついて撮った感じ。花一つをマークすることは無理だとしても、この中のこのグループを、この枝をと…と、目標を定めると生きてくるのだが



 ボケ  MYST
◆いいバランスで花を取り込んだ。水平の細い枝が、もう少し斜めになっていたらなおよくなるだろう。左の花に当たる光がいい。バックが白一色でなく、右端が暗くなっていくところもうまくいった。ピントも左の花にきっちり来て、これもうまくいった。



 花の点描  MRKW
★日を受けてすだれの様に咲く桜と光の関係で木が黒っぽく見える光景でした。その桜色と黒のコントラストを強めるため、少し露出をアンダーに調整して撮ってみました。
◆いい光だ。その明るい光を受けて暗めのバックにすだれ状の花がキラキラしている。最初の狙いは成功した。ただしそれが画面いっぱいに広がっているため、逆にポイントにはなりにくい。この画面の軸は矢張り黒い幹だろう。そういう見方をすると、その幹に細い枝が重なっているのがちょっとつらかった。



 桜   MRT
◆あでやかな花の色。右下から伸び上がる黒い幹の形がいい。枝分かれしたあとの下に向かう枝など、何ともいえない形だ。その様に見てみると、左右に横たわる2本の直線上の枝と、右端の斜めの細い枝が邪魔だった。これらがなかったらもっとすかっとしただろう。いい写真だ。



 宇宙基地から見た月?   OOSK
★知り合いの望遠鏡に安物のカメラをオートでセットして写したのですがシャッターが落ちませんでした。暗闇でシャッターが落ちるモードで写しましたが・・・。
◆ヘー、そんなモードがあるのですか。私のカメラでレンズキャップをしたままシャッターを切ったら、2台のうち1台は切れたが他は駄目でした。望遠鏡ではそれ自体のF値は大きいだろうし・・・。



 雨にけむる   SKI
★空は入れたくなかったのですが、手前のガードレールを避けようとすると無理でした。主役の木の脇から出ている棒のような枝が気になって、隠れるよう右に左にと動きましたが無理でした。幻想的な雰囲気が気に入りました。
◆空はこの場合は仕方ないだろう。真っ白ではないし、何本かの枝も見えるし、これはこれで仕方ない。それよりも手前の草むらがなかったらよかったな。しかしこれも手の打ちようがないか。木の股から出ている棒の様な枝は気になるな。しかし、そういう細かいことをいわなければいい雰囲気だ。雨の中で頑張った値打ちはあった



 高千穂峡  SSK
◆有名な場所で、風景写真の定番になっているところ。滝の途中で虹も出ているのかな。シャッタースピードがうまくいって、滝の水がかたまりになって落ちていくさまがうまく表現されている。水は最初かたまって落ちだすが、途中いくつかのかたまりに分かれ、最後は飛沫になって飛び散ってしまう。その感じがよく出ている。
 細かいことだが、左下の細い白い三角形、これはカットしておきたい。額の場合は、マットでカバーされてしまうが。



 日の出  TKMY
★暫くの間、ベランダに昇る太陽にこだわってみようかと思います。色々と三上山と太陽の位置を変化させてみましたが、やはり、ど真ん中のこの配置が一番安定するかな、とこの写真を提出をする事にしました。
◆三上山の頂上から昇る朝日。これも立派なダイヤモンド富士だ。絵がこれだけ単純だと、山は真ん中にもってくるしか手はないだろう。右に左に動かすとかえっておかしくなる。もう少し何か他のモノがあれば別だけど。



 昼下がりの桜   TNK
◆何気なしに見ていると、取り立てて何も感じないが、屋根と対比して見ると、ものすごく大きな木に見える。屋根を越して空高く聳えるという感じ。屋根があることの心理的なものかと思う。この手法は木の高さを表現したいときには役立ちそう。



 御所のしだれに出会う   TN
★前回の教室で焼いて持参した中の1枚です(多少修正いたしました)。バックに御所の雰囲気をとねらってみました。
◆確か紙焼きで見たときは、人物と桜が少し重なっていた。何か手があったのか。いい光だ。花がキラキラしている。バックの森と花が重なっているが、その上の空の抜けているあたりをカットして、トリミングし直したらさらによくなるだろう。



 桃介橋2  TD
第一期終了記念に提出した写真に対して先生の指摘事項を試みました。
1)望遠で支柱をくっつける。
2)橋の反りを表現する
3)支柱に光が欲しい
◆成功。橋が波打つのが表現できている。縦位置の写真が何枚かあったが、これは唯一の横位置のもの。これを選んだ理由は、これが撮影位置が一番高かった。その分橋脚のつぎのスパンの勾配感が強く出ている。
 支柱に光がほしいと書いたらしいが、これは取り消し。この場合、支柱が目立たなかったのも成功の理由。



 高原の春  YG
◆ビーナスラインか、戸隠高原道路か。そこへ黄色の車。旅のスナップだろうからとやかくいう必要はないわけだが、もしここで本気で写真を狙うなら、坂の途中の日の照っているところあたりから向こうを望遠で狙う。道路は急な下り坂、そこへつっこんでくるスポーツカー。スローシャッターでちょっと流す。F1レース並みの迫力が出れば拍手ご喝采。
 トリミング見本



 春の琵琶湖  YMD
◆琵琶湖にモヤがたなびいて、ヨットが一艘。なんとも絵を見るような風景だ。がしかし、これは桜がなくても絵になっていた。というよりも桜が邪魔をしている。というのは、対岸の山並みを含めた水平線、手前の岬、これらがいってみれば横一線ということになる。それを救っているのが、右端の斜めの木。そこへ桜が出てきたため、斜めの木の存在感が薄くなった。桜に喰われてしまった。その桜がまた水平で二の字構図になった。この桜は邪魔だった。



 姫路城   HND
★多少観光写真めいたところがありますが、先生がおっしゃるようにコントラストで強弱をつけてみました。
◆これもYMDさんの桜とよく似た面がある。ここも極端なことをいえば、桜がなくても絵になった。そこへ水平方向ににょきっと桜が出てきた。ここは太い枝は出さずに、先の部分を少し出すだけでよかった。



 マムシグサ  HR
◆なるほど面白い花だ。こんな花は町にいてはめったに見られない。これは横から見ると3本線が光っているところで、ほぼ90度曲がっているのだが、この方向からだとそれが少し分かりづらい。多分アングル的に自由がきかない場所だったのだろう。暗い場所だったのか、絞りも浅かったらしく、軽いカメラブレも感じられる。これ誰かが手で支えているの?。



 原子力空母ジョージ・ワシントン  KTMR
◆相手が航空母艦だから仕方がないが、べたっとした船を横から撮ると、長い電車を横から撮るのと同じことで遠近感がでてこない。この場合クレーンも、白い屋根も船の向こうのものだろう。自由がきかない場所だろうから無理は言えないが、出来ればもっと近くから、人物などを対比させて、大きさを表現したかった。



 花を描く  KUC
★八幡掘の桜を真剣に描いている画家。終日、いやそれ以上に時間をかけているのかも知れません。二時間ほど周辺を撮り歩いた中の一枚ですが、画家に比べればまだまだ粘りが不足のようです。
◆一つ一つを見れば、どこにもけちをつける所はない。なのに絵を描く人物が見えてこない。「真剣に描いている画家」が風景に埋没してしまっている。人物を大きく撮ろうとすれば、風景が入らないし、ワイドで近づいて撮るのが一番手っ取り早いのだが、そうもいかないし。



 さざ波   MED
★風が強く吹いていて、田んぼに張ってある水が波打っているところに太陽が当たって波紋がきれいに見えた。
◆水を張られたばかりの田圃。よく見る風景だ。対岸が森か、林か、それとも民家があるのか、陰になっている。田植え前の田圃を忠実に撮ったわけだが、これだけではちょっと単純すぎた。もう少しストーリーを感じさせる何かがあればよかった。



 桜川面に舞う   MEGW
★山科琵琶湖疎水から川にせり出した桜枝を川面をバックに、流水に漂う花びらをセットにして撮りました。
◆川の上にせり出した桜の枝、川岸のカーブが気持ちよく奥行き感を出している。時期が早かったのか、「流水に漂う花びら」がやや淋しいが、それはそれで仕方がない。気持ちのいい写真である。



目 次 へ このページのトップへ