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ラフォーレ琵琶湖デジカメ教室
第3期作品集   NO.04
2009.04.13

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 凍える朝   MTI
★厳寒の朝、ランプの明かりが寒さに耐え忍んで照らしている姿が印象的だったので撮りました。
◆ホテルの玄関だろうか。霧氷が出来るくらいに寒い霧の朝。ほとんど色彩のない中で、オレンジ色の2つのランプが印象的。こういう小さなものでも写真のポイントになる。これはいい勉強だ。手前に霧氷の木を置いたのも、寒さの表現には効果的だった。



 水 墨  MTKW
★皇子山公園にて、3日前に写したのが物足りなくて再度でかけたのですが、同じ条件で自然はまつてくれませんでした。あきらめて写した一枚ですが、気になる白の斑点が2個写りました。時間は4時半ごろで日陰でした。
◆水面に波がなければ水面に木の影がそのまま映るだけだが、周期的な波があったため、木の影がルールを持って崩れた。これがうまくいった。もし手前の水面に余裕があったなら、カメラを下げて、手前まで木の影を入れるともっと効果が上がった。面白い写真だ。



 早春の散歩道  MTST
 公園内か。並木道のベンチで休む人。画面内では左下隅に置かれているのだが、それでも矢張り存在感はある。反対に並木は右側が見えて、それが奥へとつながっている。そういう意味で、見る人の意識が両側へ分かれるような気がする。画面の左外がどうなっているのか分からないが、カメラが右へ寄って、並木の左側と人物とを連ねた方がよかったのではないか。



 梅香り  MYST
梅林の中で梅の小枝をアップした。花に当たる光も悪くないし、ピントもしっかりしている。バックもぼけている。にもかかわらず花が浮き上がってこない。バックに埋没してしまっている。理由はいくつか挙げられると思うが、最大の理由は、バックがぼけてはいるが枝や花が像として見分けられることだろう。そしてその流れが主体の枝の向きと一致していることなど。枝との距離、カメラの絞りがどうなっていたか。チェックしておくとよい。



 ハーイ、並んで  MRKW
★快晴に恵まれました。それだけ寒い朝になりました。頂上で出会った自然が創りだす奇妙な光景を朝日を取り込んで撮ってみました。先生が幼い生徒を懸命に整列させようとしているようでした。
◆これは面白い。どうしてこんな像が出来たのか。これは写真のいい悪いの問題でなしに、この像を見つけたことで勝負は決まりだ。雪が赤みがかって見えるのだが、私のコンピュータのせいだろうか。



 水と雪の遊び   MRT
 これは面白い。といってもMさんのようなユーモア賞的な面白さとは違う。白と黒二色が作る模様の味。何気なく撮られているようだが、白と黒とのバランスが実にいい。たとえばこれを白黒逆にしたら妙な写真になる。この感性はこの後も生かしたい。



 影 絵   SKI
★子供が手放したボールに動きが出せれば良かったのですが…この場合、シャッター優先で撮った方が良いのでしょうか? 私は、プログラムPで撮っていますが。
◆シャッター優先でもプログラムでも結局は同じ。要するにボールが流れるにはシャッターがどれくらいであればいいかということ。ボールはそれほど速くないだろうから、それを流そうとするとかなり遅いシャッターになるだろう。それはまた改めて教室で。 それより、この写真の題名が「影絵」となっていたのが瞬間分からなかった。ゆっくり見て、ああそうかと思ったが。この写真は、その影絵の部分をカットすると、子供とボールの別の写真になる。不思議な写真だ。



 曙 光  SSK
 緩やかな斜面にすっくと立つ1本の木。朝日が昇ったところらしい。こういう写真は太陽と雲の様子、木に対する太陽の出し入れによって、露出が変わる。なかなか一発でしとめることは難しい。露出を変えながら何枚か撮る。太陽の出し入れは、カメラを動かさなくても、太陽自体が動いてくれるから、それに従えばよい。雲と太陽の関係も日によって違うから本気でやろうと思えば大変だ。この写真でいえばうしろの白く飛んだ部分が大きすぎるような気がする。若干露出オーバーだったのか。



 XXXX  TKMY
★”雨が写っている“という驚き。光の加減でしょうか、雨が写っていて、その静けさを引き立ててくれています。天上から差し込んできた樹間の光が映し出しているのでしょうか。
◆山深い山門ににわか雨。風情がある。右上の白飛びがなかったら、いい写真だった。山門の傾きが気になる。縦位置で撮る場合、カメラが傾く場合が多い。意識してまっすぐ撮ったつもりでも、傾いてしまうことがある。仕上げの時に修正するしか手はない。



 夜店の風車   TNK
 シュロを下から見上げた。曇り空をバックにしたのが正解だった。これが青空だったら具合が悪かっただろう。シュロの葉と直線の枝の按配が勝負だろう。この場合、枝を少し上げて、葉と葉の間に持って行く絵を作ってみて比較してみるとよい。もう少しコントラストを上げてみるのも選択肢の一つだ。



 格子の向こうを   TN
★格子の隙間から覗いた景色を撮ってみました。
◆宿場町の写真などではよく使われる手だが、普通はもう少し格子そのものが細く、間隔も狭い。写真で見ると最近作られたもののようだがどういうものなのだろう。通りにしかるべき人がいるとか、犬が歩くとかすれば生きてくるのだが。



 一呼吸  TD
★鳴き声する方向で暫く追いかけるも激しく移動しながら櫻花の蜜を威勢良くついばんだ後のチョット一息ついたところ。
◆桜の枝をわたるヒヨ。動きが激しくなかなか思うような絵は作れないだろう。それは分かるのだが、鳥を真後ろから撮った形になり、一目で鳥と分かりにくい絵になってしまった。常識的すぎるかも知れないが、もう少し鳥の形に見えるタイミングを計りたかった。バックのぼけはOKだ。



 夕 日  YMD
場所は琵琶湖だろうか。今まさに沈み行こうとする夕日。これも肉眼で見ると美しい光景だが、写真にすると平凡なものになってしまう。この場合、特に空と水面とが、よく似たウエートになった。やはり、まずそのどちらかかということをはっきりさせること。これが第一。今の場合水面は大して魅力がないから、カメラを下げて、空を大きく取り入れた方がよかっただろう。もし可能なら、草の枯れ枝に近づいて、それを大きく空まで入れる。そうするとかなりイメージが変わる。



 風に揺れる 雪柳  FNHS
★近くの公園で満開の雪柳をタテ画面で右上より左下にしだれる枝先を撮りました。込み入った枝の中から絵になりそうなところを選びましたが、風にゆられやっと撮れた一枚です。
◆右上より左下にというのが、ちょっと意味が分かりにくいが、この画面がトリミングの結果ということだろうか。この場合、主役はいうまでもないことだが、それに対するボケ。右下のボケはOKだ。とくにユキヤナギのボケと重なったもう一つ手前のボケ。これは生きた。しかし上から来る像のはっきりしたボケ、これは邪魔だった。



◆上の文章で、「右上より左下にというのが、ちょっと意味が分かりにくいが・・・」と書いた。4月13日の教室当日FNHSさんは休みで、その間の事情が分からないままだった。 
 その後、このページを見たFNHSさんからメールが来て、あの写真はタテ位置だったとのこと。おかしいなとは思っていたのだが、送られてきたデータが横位置だったので、まさかそれがタテだとは疑っても見なかった。タテにしてみると例の気になるボケは不思議と邪魔にならない。ボケの入れ方の勉強をさせてもらった。



 花一枝   HND
★先日御所に出かけました。枝垂桜が満開でした。地面に向かって伸びている枝の花とバックの桃の花のピンクが対照的な風景を撮ってみました。
◆手前の白いサクラが主役だが、バックのボケも色が強く、結構自己主張する。その上に枝振りなどが具体的で、裏役に徹しきれない。ことがあれば主役の座を狙ってやろうという脂っこさがある。この場合はもう少し淡い色か、暗い色か。とにかくバックに負けた。



 美味しい物見っけた  HR
 前回だったか、もう少し動きがほしいと書いたら、早速出てきた。これは参った。いろいろとストックがあるらしい。ピントは目の所にきっちり来ている。目の右下にヒゲか毛か分からないが、3本ほど細かく見える所などぴっしと来ている。私個人的には、画面に対して鳥がもう少し小さい方がバランスがとれるような気がする。



 新幹線  KTMR
 何か撮るものがないかなーと探しているときに、新幹線がやってきた。あまり深くも考えずに撮ったということろ。もし撮るならば場所探しをして、条件を整えて待つ。少なくとも、手前の駐車場、その境界の柵などは整理しておく必要がある。スピードを表現するために、三脚を使って、車両を流すのも一つの手。



 月光つばき  KUC
★我が家の庭で、この時期になると咲き始めてくれます。「卜伴つばき」とも呼ばれますが関西では、月光(がっこう)つばきの名前が通っています。京都の大徳寺や大仙院、宝鏡寺などにあります。雨上がりは特に、葉っぱの色も花の色も鮮やかに、端正な姿を見せてくれます。
◆ということで、これは雨上がりか。水滴が葉っぱについている。しかし、それが余り目立たない。光が鈍いせいだろう。もう少し強い光が当たるときらりと光るものが出てくる。花自体派手なところはないから、水滴で持ち上げられるとよかったのだが。



 冬晴れ   MED
★前回撮った写真と実景とを見比べながら撮りました。雲が有る無しで雰囲気が違う写真になってしまう。3,4度行って撮り直しをしました。場所は湖岸道路沿いの草津志那の駐車場辺りです。
◆信州安曇野を思わす水辺の風景。同じ場所へ何度も通いながら、絵を作り直していくことはいいことだ。それを繰り返していくことで、カメラの目が身についてくる。私なども一回で納得した写真はない。 この絵については、右上の枯れ枝がちょっとうるさいかな。それと無い物ねだりだが、どこかに建物が小さくあるとポイントになるのだが。



 朝日輝く   MEGW
★かざみ公園から晴天の朝、雲がなく木立を大きく入れて撮る。
◆気持ちのいい木だ。M川公園にこんな木あったかな。それも大小セットで。この木がなかったら絵にならない。水平線を低く、空に伸びる木を入れたのが成功。太陽近くに少し雲があった方がよかったが、こればかりは相手次第だから。



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