k
 
ラフォーレ琵琶湖デジカメ教室
第2期作品集   NO. 11
2008.11.10

目 次 へ


 雄大飛行  HR
 航空ショーの一コマらしい。私は、肉眼で見た経験がないからよく分からないが、かなりのスピードだろう。それを長いレンズでこれだけアップしようとすると、スポーツカメラマン並みの緊張度が必要だ。4機に対してごくわずかなずれがあるが、それがこの場面の緊迫度を示している。



 鳴戸大橋  KTMR
 船の上からなのか、展望台からなのかこれだけではよく分からないが、鳴戸大橋がきっちりとらえられている。馴れない人が撮ると、橋が画面を2分割するように、上下の中央に来てしまうものだが、この場合は上を広く撮って、雲を配したのがよかった。手前のシルエットが気にはなる。



 秋の暮  KUC
★秋の暮老犬と行く散歩道(徹)
 守山、市民運動公園だとか。夕日を背に散歩する人と犬のシルエット。惜しかったなー。木の左側が一段高くなっている。これが右側と同じ高さだったら、見事な写真になった。左側は奥にある建物が写っているらしい。あるものは仕方ないじゃないか、ということだが、何とかして消せないか。手前の道は同じ高さで続いているのだから、カメラを下げてみてはどうだろう。日中にテストしておいて、夕方この人物を待つ。こういう人は割に規則正しい時間に通る。



 収穫終わりて  MED
★稲の刈り取りが終わった後の切り藁を集めた固まりが、箱型だったので珍しくて撮ってみました。
 夕方の光がいい。これをとらえたのが大きなポイント。切り株の線が遠近感をうまく表現している。問題は三上山と重なったクリーム色の建物。これが折角整った手前の風景をぶちこわしている。この場合、無理をして三上山を撮る必要がないのだから、思い切って画面からはずす手もあった。



 スポットライト  MEGW
★一条の木漏れ日があたり、光輝いて見える穂先をアップにて撮りました。
 穂の真ん中あたりに木漏れ日が…ということらしいが、この画面からはちょっとわかりにくい。そういうことは別にして、いい写真である。左上のボケも上品だし、右側に曲線を描く葉っぱもきいている。細いヒゲの一本一本まで見事なピント。ていねいに撮られていることが伝わってくる。



 ロッキーの神秘   MTI
 ロッキーの峡谷、遠くに見えるのは氷河だろうか。この場に立って肉眼で見た人は大感激をするのだが、写真を見る人には、一つの風景としてしか感じられない。写真の難しいところである。こういう写真は行ったときに撮るしかない。たとえば、湖面の横一直線の強い線。これがもう少し崩れてくれるといいのだが、撮り直しはできない。旅写真の苦しさである。



 水舞う  MTKW
 激しい水の流れをアップした。かなりの高速シャッターらしく、水が止まっている。特に右上の部分、バックが暗く波が鮮やかに見える。波の白い部分もかき氷をばらまいたように見える。この部分だけをアップしようとした勇気に脱帽。左上の岩を見ると、何となくピントがはっきりしない。振れたのかな。



 題不詳  MTST
 花が2つ。スポットライト風の光を右上から受けている。手前の花のこちら側が影になっているのも変化があっていい。また手前の花はやや上から、奥の花は横から見る形になっているのも面白い。ピントの来方が微妙で、手前の花と奥の花との中間点あたりに来ているようだ。これが手前の花の花弁にきっちり来ていたら、もっといい写真になった。左上と、左下のバックの明点は注意したい。



 秋の舞  MRKW
 若干露出がアンダー気味だが、これは事後処理で解決できる範囲。彼岸花と土手の草(名前が分からない)で画面のほとんどをカバーしてしまった。ちょっと息苦しい。もしこの場所でどうしてもというなら、下の草が密集している部分は避けたい。ということは花のやや下あたりから上での絵づくりということになる。カメラをもっと上げて、山はその上へ持って行くことになる。カメラをこれ以上あげられたかどうかは不明だが。



  乱 波  MRT
 初めての人がこういう写真を撮ると、水平線が上下ま半分のところに来るのだが、ここでは、それを上へ持ってきた。OK。第1段階はクリアー。岩に当たる白い波も豪快に写っている。これも凄いぞ。波音が聞こえてきそうである。最後のつめとして、右下のしぶきを大きく、その上の白ろい部分あたりまで持って行けたら最高。広角でしぶきがかかるくらいまで波に近寄る。下手すると、カメラに海水がかかる。滑ったら危ない。命がけやね。やらんほうがよろしい。



  夕 陽  MRYM
 夕日をバックにススキの穂。画面の下に何か街のシルエットが見えるが、それを最小限にとどめてうまくまとめた。ススキも太陽も左に寄っていて、偏りがあるように感じられるが、穂先が右向きのベクトルを持っているから、これで正解。いい写真である。ススキに対して右下から出てくる草は気になる。 



 時 雨  NSMR
 時雨があがって淡い虹。秋口から冬にかけて、湖西の風物詩である。低く抑えた水平線にエリの杭が並び、手前は白い波。これはこれで十分。あとは広い空の部分、雲がはっきりせず空自体は単調だった。虹が出ているのだが、それでもちょっと力不足。それを救ってくれたのが鳥の集団。これも一羽や二羽ではどうにもならなかった。うまくいった。



 落ち葉  SKI
★仰木の里に住み始めた頃は、紅葉も綺麗でしたが、年々色あせて、近頃では、紅葉するまでに葉が枯れ落ちる状態で、とても残念です。
 ということで、この写真は上半分はしんどい。空も抜けているし、葉っぱも魅力がない。しかし下半分はいい。斜めに伸びる木の影に詩がある。それと手前の赤い落ち葉、今のままでも目を引く。広角でこれに近寄って、カメラを下へ向けて空は撮らない。これはまだやり直しがきく。とびきりきれいな葉っぱを前に置いて、いい写真になるぞー。



 雨上がり  SSK
 いやー、カマキリもここまでアップすると迫力がある。これは怪獣だな。しかし、カマキリはのどのところから腕が出てるんやね。雨上がりで、光が若干乏しかったらしい。きっちりした光の中で撮りたかった。そうすれば、もう少し絞れただろうし、皮膚の質感まで出ただろう。



 天高く  TNK
 題名の通りの秋の空。刷毛ではいたような白雲がいい。しかし全体の絵を考えるとススキも山も下に偏りすぎたか。空高くを表現するために山を低く抑えたのは正解。しかしそのまま空を広く撮っても、必ずしも空高くにはならないのではないか。山より上にススキの穂が出ることによって、空高くが表現できるのではないか(カメラが空を向いている)。



 青空に映え  TN
 コスモスに陽が当たって、後の山は陰。フラッシュをたいたような効果が出た。花だけでなしに茎や葉っぱもきっちり存在感がある。上半身も青空の中でしっかり捉えられた。伊吹山を含めて、画面の右半分の山波にもう少し変化があれば、よかったなー。 



 一仕事  TD
★太陽の柱と籠一杯を運び出す波紋。
★TDさんのコメント、「朽ちた煙突の影の様ですが少しずれています?ハイ 隣の煙突(頂部)の影です」。
 これはまず、露出アンダーかな。おそらく現場では目も開いておれないほどの明るさだったはず。カメラはそれに反応するから露出を切りつめる。これはかなり思い切ったプラス補正が必要(太陽の反射光が真っ白になっては困るが、多分そこまでは行かないだろう)。
 写真としては、太陽の光が左に寄りすぎかな。もう少し右によって太陽光と人物を近づけた方がよかっただろう。



 次、ホールへの道  FNHS
 右側からの光を受けて、木の葉っぱや幹が魅力的。それに対して、右側の屋根は邪魔。この場合、左半分だけでしっかりした絵になっている。レンズがいうことをきくならば、左半分縦位置で行きたい。



 僕(幼児)と鯉   HND
 子どもが持っているのはエサの袋だろうか。だとすると、エサを投げる仕草がどこかであるはず。当然大人がそばにいるはずだから、投げたあと、大人を振り返ったりもするはず。そのチャンスを狙いたかった。粘り不足かな。左下の水面の広い反射、これはできるだけ少なく。波を表現するのに少しは必要だが、大きなテカリは邪魔になる。 



目 次 へ このページのトップへ