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新緑の紅葉公園 HND
池に写る新緑がポイントだったのだろう。普通こういう場合、素直にカメラを向けると、必ず上下対称の絵ができる。この場合もそれに近い。この場合、魅力があるのは、右から出ている木。これをポイントにしてまとめるとよかった。左と下をそれぞれ3分の1までつめ、上は白抜け部分の下までつめる。そうすると絵に力が出る。 |
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おしょくじ HR
作り物のように見えるが、本当の鳥なのだろうな。ミカンをついばんでいるところを見ると偽物ではなさそう。しかし、鳥自身も何の緊張感もないように見える。室内でのセット撮影か。不思議な感じがする写真である。左下のふたばはボケか影か。
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太公望 KUC
向こう側にも池があるらしい。撮影者は現場の状況が分っているから違和感はないかもしれないが、予備知識なしでこの写真を見ると、この人は池を背にして何をしているのかなと思う。多分釣りだろうなとは思うが、はっきりしない。作者の思い入れと、できあがった絵との間にギャップがありすぎた。
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竹 林 MED
正面に2本の竹を持ってきた。それだけなら単純になってしまうところを、もう1本が斜めにバックアップ。これで主役は決まり。竹薮全体の光は右が明るいのだが、部分的にハイライトが左から来ている。この光線状態も変化をつける意味で面白かった。気持ちのいい写真に仕上がった。
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ポピーの舞 MEGW
この場合は、花の並びが勝負だろう。手前の二つがどうも収まりが悪い。この三つの花を見ると、左の白っぽいのが目につく。これが主役である。白が一番手前にくるポジションまでカメラを少し左へ移動させる。右の赤はあくまで白に対して従ですよということをはっきりさせる。そうすると絵が落ち着く。
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神 域 MTKW
鳥居につけられた注連縄の一種だと思うが、それを大きなイチョウをバックにして切り取った。なかなか面白い発想だ。用語が分からずにうまく書けないが、左側の稲妻形の白い紙、これが大きなポイントとなる。この紙とイチョウの白抜けがつながって、形が不明確になったのが惜しかった。 |
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杉 林 MYST
暗い杉林をバックにして咲くシャガの花。杉が幾何学的に植えられているのだろう。左右手前に2本の杉が目立つ。この場合は奥の中央を主役にして対称形にとらえたのだが、その主役がどうも心許ない。少し左へ寄って、対称形をつぶして、手前に太いのを取り入れても面白かった。 |
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夕暮れのうろこ雲 MRKW
見事なうろこ雲。雲の記録としては面白い。空気の層の組み合わせまで読めるような気がする。できればもう少し地平の開けたところで撮りたかったが、こういう自然現象は得てしてそこへ行くまでに変わってしまう。こういう記録写真は、どこから、どちらを向いてということが記録されることが大切。そういう意味で家屋が入ったことは適切だった。
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花二つ MRT
手前の花がぼけて奥の小さい方にピントがあった。多分左の花びらに合わしたのだろうが、カメラがいうことをきかなかった。そういう意味では失敗だが、それを生かす手もある。左の花の半分ぐらいまでをカットすると、右の花が主役に躍り出る。フレーミングの面白さ、一度お試しを。
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ミツバツツジ SKI
遊歩道沿いに咲くミツバツツジ。下り勾配の遊歩道、そのS字が面白い。画面の下半分を捨てるということも考えられるが、そうすると多分、遊歩道が上りか下りか判断が難しくなるだろう。下り坂を表現するためには手前が必要だった。面白い写真である。 |
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ミズバショウ SSK
手前の花に陽が当たって、その後ろは影になっている。なかなか面白い光線状態。こういう場合うっかりすると陽の当たっているところは白く飛ぶものだが、この場合はぎりぎりのところでうまくいった。右下のボケと上部の花が処理されていたらもっとよかった。 |
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花 道 TNK
舗装道路に散りばめられた花吹雪。轍の跡がないのが不思議。タイヤのあとが一台分ぐらいあっても面白かったかとも思うが、それが通れば花びらは乱れるだろう。カーブを示す矢印がもっと大きくてもよかった気もする。もう少し矢印に近づけばいいわけで、両方撮っておいて、比較してみるのも勉強になる。
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新緑を TN
フジの新緑かな。それを画面左3分の1に収めたバランスもいい。普通こういう場合は、バックの細かい抜けが気になるものだが、これが薄いブルーの水玉として散らばった。これが成功した。水玉にならずにまちまちの形で並ぶとしんどかった。多分、長目のレンズで、絞りを浅くしたことによるのだろう。難しい材料だがうまくまとまった。
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夢大吊橋 TD
近代的な立派な吊り橋。例によって津田さんの平衡感覚はすごい。縦の線がピシッと決まっている。気になるのは左の茶色い部分。何か看板のようなものがあるが、それをかくすぐらい(土の茶色がわずかに残るぐらい)までカットしたらどうだろう。全部かくしてしまうと絵が単純になりすぎる。
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