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ラフォーレ琵琶湖デジカメ教室
第2期作品集   NO. 4
2008.04.14

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  琵琶湖の荒天  MRKW
 雪見船からの荒れる琵琶湖。船が作る波と風波とが重なって迫力のある波になった。船の上からの手持ち撮影で瞬間的に切り取った。特に手前の白い大きな波とその上の小さな波頭、左上のちょっと小さめの波のバランスがいい。寒い甲板上で頑張った甲斐があった。
 これにプラスして、湖上に雪が舞ってたらもっと迫力だ出ただろう。しかしこれは欲というもの。



 春 光  KUC
 <春光や曙杉の影走る>。ご存じマキノ町の写真の名所、メタセコイヤ並木。これだけの落ち葉をどう処理しているのかとよけいな心配をしたくなる。その影を突っ切って赤いスポーツカー。一つの絵にはなった。当然これはポイントとして、目を引きつけることになるのだが、一つ注意したいのが、右端の白線。これがスポーツカーを喰っている。さあこれをどう処理するか。



 沢の氷結   TD
 岩にツララが下がってこれは寒い。適度に水が流れて、シャッタースピードはうまくいった。これは成功。ここまでで一つの作品として完成している。
 これはいいとして、次の問題。TDさんは中央の枝に着いている氷滴をポイントとして狙ったのだろうか。それとも気がついていたら入っていたのだろうか。この氷滴の有無については賛否が分かれると思う。私自身はこれが結構強くて、他を喰っているのでない方がいいと思う。



 近江大鳥橋  TN
 新名神の名所、大鳥居大橋。下の一般道から見ても迫力があるが、こうしてトンネルの額縁構図にするとなかなか面白い。美人が寝転がって両足を上げているようにも見える。格好のいい足(hashiと打ったはずだが、最初のhが抜けた)だ。雪空らしくて、山もはっきりしていないし、白飛びも気になる。青空に白雲の時に狙いたい。 トンネルに対して橋柱があと少し大きい方が迫力が出る。しかしこれは難しい。



 馬酔木の花  SKI
 これは下から狙ったのかな。花にちょっとでも近づいてということで、こうなったのだとは思う。気持ちはわかる。しかし結果がしんどかった。白い雲が入ってきて、それが構図の上からも、露出の上からも花を喰ってしまった。とにかく白雲が目について花が浮き上がってこない。
 まずこれは空をできるだけ入れないように、ということはできるだけ横から。とすると花が小さくなる。望遠の出番である。 



 落 差  MTKW
 これは前回の撮り直しだったかな。向こう岸の枯れ枝がきいている。もうちょっと手前にあったら、主役にできたところだが、この場所ではこれ以上は仕方がない。
 絵としては、左の暗い部分がちょっと間延びしているので、カメラをもう少し右へ振りたいところ・・・なんだが、それをしなかったのは、多分右下の飛びかげんの枯れ草が邪魔だったのだろう。対岸が暗いのだから、手前に日が当たらないときに取り直すしか手はないだろう。



瀬見の小川  HND
 小川が流れていて、木があって、多分誰でもここへ行けばこういう撮り方になるだろう。にもかかわらず、強い写真にならないのは光だろう。しっかりした光が当たっていたら、木は生きてきたはず。
 構図の問題としては、この場合、上半分は空も白抜けしているし、樹木もさして魅力がない。そういうことを考えると、カメラを下へ振って縦位置で小川だけを狙った方がよかっただろう。 



 余呉にて  SSK
 見ていて気持ちのいい写真。画面の大半をしめる水面がなんともいえずいい、遠景の雪山もきいている。白い雲がが動きを感じさせ、いままで降っていた雪があがった、そんな時間的な変化も感じられる。これで一つの完成品だが、欲を言えば、手前に何かワンポイントがあれば、もっとよくなる。



 ショウジョウバカマ  MRT
 3輪の花をまとめたが、その並びがいい。メインは中央の2つだが、右上の1つががきいた。右上からトン・トントンというリズムがある。これがトントントンでは面白くない。
 暗いところに咲いているから、多分オートでストロボが飛んだ。それによって、花はきっちり写ったが、写真としてのニュアンスは低下した。できればストロボOFFでも撮っておきたかった。



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