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ラフォーレ琵琶湖デジカメ教室
第2期作品集   NO. 3
2008.03.10

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 冬 野  SSK
 何の穂か、私には分らないが、繊細で気持ちのいい写真。ピントもしっかりしている。これにもう一つきちっとした光線が当たっていたら、白い穂がもっと生きただろう。これだけ単純だと、バックが広くもてあますのだが、うまい具合に3色に色分けされた。ぼけ具合もOK。いい作品に仕上がった。



 雪の小径   TD
 山の斜面を蛇行しながら行く雪の小径。それがすーっと暗い林の中に消えていくのがいい。奥行き感がうまく表現されている。手前、雪がついている2本の木もきいている。欲をいえば、上部がやや重い。画面上端と、消えて行く道の中間ぐらいまでカットした方がいい。もちろん撮影時にそのあたりまでカメラを下へ振っていたらなおよかた。そうしたら、支柱が中途半端になっている手前の案内標もしっかりと場所を得ただろう。

  浮 波  MRKW
 斜光線を受けたゲレンデか。光と影のバランスがいい。右上がりに統一された光の線が安定感を感じさせる。こぶでジャンプするぐらいの上級者が左上から滑り降りてくれば、文句なしの写真になった。手前の広いところで、雪煙を上げて止まる瞬間でもよかったか。もし人物を入れずにこのままで行くならば、その広く陽の当たっている部分はカットした方がいいだろう。いずれにしてもこの光線をつかんだのがいちばんの成功理由

梅林にて  HND
 梅の花のアップ。安定した順光線で素直に撮れている。ピントもしっかりしているし、普通このように自分の後ろから光が当たる場合は、花のバックにまで光が当たり、後ろが落ち着かなくなるものだが、この場合はバックが暗くなり、ういうそういう意味でもうまくいった。左上の小さな花と、右下の正体不明の白いもの(ネームプレートかな?)が気になる。花はカットできるが、ネームプレートはシンドイ。撮影時に注意する以外手はない。

 落 差  MTKW
 水路に落差があって、かなりの勢いで水が流れ落ちている。水がきれいに流れて写り、そういう意味ではうまくいった。構図の面から見てみると、この場合、石垣に対して直角にカメラを構えた。石垣が壁の作用をして、奥行きをふさいでしまった。さらにこの場合、結果的に水の流れに対しても、真横からとることになり、これもやや不安定になった。もう少し、下流側から上流側へ斜めにカメラを構えたら、多少なりとも奥行き感が出ただろう。

 雪深い里  TN
 しんしんと降る山里の雪。昔語りの民話に出てくるような懐かしい日本の風景。屋根の形が実にいいし、それに重なる竹の姿も風情がある。画面の左の状況が分らないが、もし状況が許すならば、あと少しカメラを左へ振っていてもよかったか。(右の暗い面に白い大きな雪が写っているが、その少し右あたりまで)。苦労のかいがあった、いい写真である。

 夢つばき  KUC
 サザンカと椿の交配種だとか。可憐な花である。その下、縦に2つ並んだ葉に雪が付着している。葉っぱの下のしずくは凍っているのか。寒い雪の朝である。
 問題は、画面下半分に積もった雪、これが結構強く邪魔になるのだが、この画面を見ると、作者はあえてそれを入れようとしたのかなとも思える。人間誰しも、情報をつかむと説明したくなる。この場合は、「こんなに積もっていたのです」という説明だが、それは不要だろう。

 仰木の里雪景色  SKI
 これは寒いぞ。全体のブルーがいかにも寒い冬景色をイメージさせる。曇り空だったのかな。青のフィルターをかけるとこういう色を出せるのだが、これは自然に出たのだろう。この色が出たそのときの状況を記憶しておくと、今後の参考になる。
 構図の面からいえば、大きな木が3本横並びになってしまったので、奥行き感が弱くなった。右端にちょっと見えている小さい木をうまく使う手もあった



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