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ラフォーレ琵琶湖デジカメ教室
第2期作品集   NO. 1
2008.01.16

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 八幡堀  HND
 定番、八幡堀。天気がいい日だと、岸の遊歩道を歩く人がいるのだが、このときは全くの無人、やや寂しい風景になった。この写真を一目見て目につくのは川面だが、天気のせいもあってあまり魅力がない。もう少し左へ寄って、桜の幹を大きく画面に入れてそれを主とし、川面は従にする手もあった。
 ただ漠然と「いいな」でシャッターを切るのではなしに、何がいいのか、どこがいいのかを自分自身に問いかけると、目の前の風景が変わって見えてくる。

 伊吹山  KUC
 これも定番、三島池からの伊吹山。風景ができあがっており、素直に撮れば必ずこのように写るという場所である。天気もいいし、風もなし、山には適当に雪もある、ということで絶好の条件に見えるが、実はそうではない。
 なぜかというと、これは正直な順光線、太陽が自分の背中にある。それが証拠に灯籠の屋根を見れば右から左まで同じ明るさである。当然、山も同じ光線条件だから、山もべたっとして立体感がなくなっている。次回は、どの時間帯に行くか、これを考えておくだけで写真が変わってくる。

 水 波  MTKW
 モータボートか何かがターンしたのだろう。残していった水波の曲線がいい。その曲線を取り巻く小さな波が太陽に照らされキラキラと輝く。そこをやや長めのレンズで切り取った。なかなかいい写真である。向こうに見える防波堤?をわずかに入れたのも(勝手に入ったのかな?)も、この場合は雰囲気を表す点景物としてうまくいった。
 ウラ話。前回の合評会の時、この写真が上下逆に置かれていた。誰一人それに気づかなかった。その写真は、上(正位置)の写真より、もっと波が印象的に見えた。写真の不思議さである。

  陽 光  MRKW
 山蔭の黄葉、いい写真である。左へ傾いた木を軸として葉っぱが回転しているように見える。多分、葉を横から見る位置関係にあり、その方向が木の軸と垂直になったためだろう。(傾いた木を地球の軸としたら、葉っぱは赤道上を回っているように感じられる)。この流動感が実にいい。成功。

 秋  SSK
 ツタの絡まる倉庫の壁。そこに窓が一つ。はずれかかって傾いた雨よけ屋根。左のMRKWさんの写真は、本来静的なものから動を感じさせるが、こちらは静的なものをさらに静的にとらえた。これもまたいい。
 この写真の成功理由は、まず第1に薄曇りの光線。これが晴天の強い光線だったら、影が出てどうしようもなくなっていただろう。第2、空を出さなかったこと。この上に曇天の白い空が続いていたら、すべてをぶちこわしていただろう。



 雲 海  TN
 どこかの峠道から見た雲海。カメラを持っていたら、誰でもシャッターを切りたくなる強い風景。いわゆる「ワーすごい写真」の本家のようなところである。早く撮らないと雲海が消えてしまうのではないかという強迫観念から、誰でも夢中になってしまう。それは仕方がない。  しかし、一段落したら、それでよしとせず、冷静になって考えてみよう。この場合、空は必要だろうかと。そうすると別の絵が浮かび上がってくる。左の写真はこれ以上明度を上げると空が飛んでしまう。しかし、右のように空をカットすれば、空飛びは心配要らないから、雲海そのものを明るくすることができる。現場でこれが撮れていたらもっとよかった。露出も雲海に合ったはず。



 桃介橋2   TD
 桃介橋1の望遠版。これで吊り橋の湾曲感が出た。橋の中央に立ってカメラを構える人をポイントに、左右対称の構図を採った。桃介橋1よりはグンとよくなった。ここからあとは、レンズがいうことをきいてくれるかどうか(レンズがどこまで伸びるか)が問題だけれども、もし可能だとすれば、手前の橋脚の上半分は意味がないから、下の写真ぐらいまで伸ばしてみたらどうだろう。湾曲感がさらに強くなる。



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