２０１５年度
ぎおう写真同好会作品集
Ａグループ　　２０１６年０４月１０日（日）

==== ＢＥＳＴ５寸評 ====

　古城のさくら　　新さん　
　石垣の端に立つ桜。風の通り道のためか、長い年月を経て枝がすべて外側へ。青空は見えているが、太陽の光は届いていないようだ。その気象条件のためか、画面全体がブルーがかって冷色のイメージ。今の場合、この色調が絵にマッチした。

　千年の瞬間（とき）Ｂ　　市木さん
　　ご存じ弥生の森、竪穴式住居と桃の花の組み合わせ。色彩的には暗い色の住居に明るい桃の色が重なって、基本的には成功。市木さんは三角形の無組み合わせを意識したという。確かにその通り。あとは最後の詰め、住居の入り口と花の重なりなど細部を詰めに甘さが残った。

　惜春　　野村さん
　遊歩道に散る花びら、堀に浮かぶ花びら。それらを合わせて「惜春」としたのだろうが、両者ともに力が弱く見る目を引き寄せるには今一歩。ポイントを明確にして、それに肉薄する狙いがほしかった。

　春爛漫　　山元さん
　川べりを散歩する二人連れをポイントに桜の花でまとめようとしたが、一瞬シャッターが早く、頭部と枝がニアミス。さらに的確なタイミングを見極めたかった。

　夜桜Ｂ　　白井ちさん
　オリジナルデータでは露出不足の上にコントラストが強かった。画面全体を若干明るく調整したところ、空のダークブルーがよみがえった。ぼんぼりの下を散歩する人などが入ると画面が生きた。

　新しい年度に入ったが、全体にやや低調だった。残念。

全体作品

アルファベット順青木・新・市木・松岡・宮田・野村・白井ち・田中ゆ・寺谷・山元・米田・

■野村
惜春	流れゆく春

■白井ち
夜桜Ａ	夜桜Ｂ

■田中ゆ
奥入瀬渓流	田沢湖

■寺谷
花見船	蛇行する脚

■山元
春爛漫	桜花爛漫

■米田
一筋の流れ	霜降りの滝

■青木
春の気分	水面に映えて

■新
さくらの古木	古城のさくら

■市木
千年の瞬間（とき）Ａ	千年の瞬間（とき）Ｂ

■松岡

■宮田
可憐に咲く	春の香り