２０１６年度
ぎおう写真同好会作品集
Ａグループ　　２０１７年０３月１８日（日）

==== ＢＥＳＴ４寸評 ====

　お休みどころ　　米田さん　
　　芸の細かい写真である。窓ガラスの手前に赤い傘がある。その傘（別の傘かもしれないが）が窓ガラスに写っている。それで終わればなんでもない写真だったが、ボール型の照明が室内にあってそれが両方の傘のあいだに見える。一にも二にもこのボールが効いた。　

　光　　田中ゆさん
　　荒れ気味の竹薮に雪が積もっている。明るかったらこの荒れが致命傷になったが、幸いなことにヤブの陰になった。そこへ見事なカーブを描くハイライト。これが効いた。　

　春の川辺　　松岡さん
　　静かな水面の影の部分に２羽のシラサギ、そこへもう１羽のシラサギがやってきた。明るい面で鳥はシルエット。広げた羽が生きている。ほとんどモノクロームに見える色調が生きた。　

　スリット　　寺谷さん
　　小さな隙間、長い隙間。手前の方が室外に見えるが、どうしてこのような光が差すのか。考え出すと分からなくなるが、そんな面倒なことを考えなければ、ちょっとした街並みのしゃれた一角だ。何がなく撮っているように見えながら、ローアングルでまとめるなど、細かい神経が行き届いている。　

全体作品

アルファベット順青木・新・市木・松岡・宮田・野村・白井ち・田中ゆ・寺谷・山元・米田・

■白井ち
きれい	満開

■田中ゆ
光	光と雪

■寺谷
スリット	出番待ち

■山元
分断の跡	壁―名残

■米田
お休みどころ	紅梅

■青木
富士＆富士川	河津桜

■新

■市木
左義長２９・Ａ	左義長２９・Ｂ

■松岡
穏やかな時	春の川辺

■宮田

■野村
早春の風	早春のひかり