手前の湖面は陰り奥の伊吹山には日が映える、そんな状態だったらしい。決して悪い状態ではない。が、絵全体として力がない。遠くのものをアップして大きく写す。望遠レンズの最大の目的だけど、それだけでは写真は生きてこない。もしこのとき、ワイドで撮ったのがあれば、それと比べてほしい。青い湖面、青い空の中に小さく白い伊吹山、おそらくその白さの方が伊吹山が生きているはずだ。