夏の終わりか、秋の初めか。画面左半分を黒い雲が覆う。二人連れが足早に家路に。カメラを低く、雲をメインにしたねらいは的確だった。問題は左のシルエットになった木。これが何とも中途半端。現場が分からないが想像だけで物を言うことになるが、一つはこの木ははずす。右へ寄って(もちろん走って)人物と雲だけで絵を作る。もう一つは、木に近寄って、木を大きく前景として入れる。下から上を見上げるように、木が雲を支えるように。いずれにしても二人の動きがあることだから、一瞬の判断になる。