どこかで見たような記憶はあるが、どこか思い出せない。春の夕日(だと思うが)が斜めからさして、横一列の石仏に当たっている。いい光だ。いい条件がこうしてそろったのに、写真全体としては、もう一つ力が感じられない。「石仏がきれいに並んでいました」という、単純な作文写真に終わってしまっている。もっとどれかに肉薄したら、様子が変わっただろう。