漁船なのか、花見船なのか、沖を行く一艘の小型船と満開の桜。雲一つない快晴の空に湖面が青い。情景としたら、これで十分にできあがっている。欲を言えば左下に見える湖岸の白波、これがもう少し長く伸びていたら、というところぐらいか。それでいて、絵としてなんとなく力が弱く感ずるのは、そこがあまりにも見慣れた定番の場所であることによるのか。