k
 

>>> 2014・風景写真同好会作品一覧  <<<
ソスmソスnソスDソスOソスV  ソスQソスOソスPソスSソスDソスOソスWソスDソスQソスS

目 次 へ
 

2014・全作品一覧


■ AOK

 アーンして  

 道路、だと思う。天下の公道で花の娘が二人、何をしているのかと思ったら、「安土、信長まつりのエキストラの皆さん」だという。こんなことやっていて、観客はいるのだろうか。それとも観客をはずして撮るのに苦労したのか。よほど説明さてないと訳が分からない写真だ。


■ USJM

 秘境の橋  

 「秘境」というけれど、立派な橋だし、対岸にはこれまた立派な2連の街灯が立っている。真っ昼間でも人がいないのに、夜この明かりが意味をなすのだろうか。橋の下を流れる川の様子でも見えるとまた、話しがつながっていくのだが。


■ KR

 深夜  

 夜更け、とある街角の人のいない店先。撮影者が一人、旅行者としてそこに立っている。サスペンス映画の一シーンを思わすような情況である。外国人旅行者が深夜、こんな場所を一人でぶらつくことはまずないはずで、誰か同行者はいるのだろうが、無人の情況を作ったのが効いた。


■ TJMR

 あじさい  

 題も写真も単純な作品だ。たった1本の紫陽花を真横から画面のど真ん中に置いた。何か意図があってこういう絵を作ったのだろうが、画面を見ただけではその意味がもう一つ見えてこない。何か意図が分かるものがあるといいのだが。


■ NGC

 何の相談?  

 イトトンボのサーカス。1組なら見つかるかも知れないが、2組となるとそう簡単には見つからないだろうと、思うのだが。「何の相談?」という題だけど、本当に何をしているのだろう。交尾だと2匹がハート形に円を作るつながり方をするらしい。どうもそういう状態ではないらしい。やっぱり何かの相談かな。


■ INUE

 華  

 井上さんのシリーズもの、花緑公園里の家の生け花。古民家の奥のほうにあるはずだが、表から日が差し込んでいるのだという。結構強い光でつるや実にシャープに当たっている。左からの光もはっきりしているが、右側のハイライトも見事である。


■ ICK

 御田植祭  

 御上神社のお田植祭。お田植祭りの写真は多く撮られているが、鳥居を入れたのは少ない。あったかも知れないが、ワイドで無理をして画面に入れるため妙な形になってしまう、これは注連縄との組み合わせがうまくいった。


■ IMGW

 怒濤  

但し書きに「妙高高原苗名滝」とある。シャッタースピードが適切で、部分的には流れながら、全体としては滝の形が止まって見える。滝の形が単純なところを裸の木の枝でうまく締めた。惜しかったのは、上から下がってくる松の枝がちょっと窮屈であったこと。


■ MTOK

 直立  

 羽黒トンボが何かの葉に止まっている。ピントが頭部にきっちり来ている。窓際だろうか。それとも畑の何かの杭かも知れないが、バックに縦の線も見える。残念なのが、トンボのほとんどの部分が縦の暗部に重なってしまったこと。画面で見ると葉っぱが目立ってトンボが見えなくなる。


■ TNK-i

 夜景  

 どこか川沿いの交差点らしい。対岸の道路が高低2段に分かれていて、手前の低いほうの道路のライトが川面に映っている。昔と違って夜景も撮りやすくなった。でも昼間に比べると制約が多い。その分、しっかり写れば達成感もある。これに何かドラマの付加を考えるともっと面白くなる。


■ TNK-y

 二拍子  

 前回の続編だが、今回は「二拍子」。動きのないスチル写真で拍子をどう表現するか、これは難題。おそらく田中さんはそのときの音楽のリズムを題にしたのだろう。そんなイメージで写真を見ると、左の2人が見事に合っている。相似形といっても差し支えないぐらい。右を捨てた縦長にしていたらよかったぞ。


■ KJM

 蜜を求めて  

 いずれアヤメかカキツバタ、ボクには判断できないが、とにかく花が白い。蜜を求めてそれに寄ってくるアブを狙った。写真としてはアブの位置の問題だった。花が白いからどうしてもバックが暗くなる。その暗くなった場所にアブが入ってしまった。花の白い部分にいたらもっと強い写真になった。


■ MYT

 お食事中  

 花と蝶、何度か出てきたテーマである。でありながらこの作品を見ると、何となく新鮮な感じがする。チョウに対するピント、これがしっかりしている。そのチョウを画面の左へ持ってきた。左向きのチョウを左へ持ってくるアンバランス。それを助けたのが、バックに伸びた緑のぼけ。それが右下に向かってすーと伸びて終わる。それが絵のバランスを立て直した。出尽くした古いテーマでありながら、何となく新鮮な感じを受けるのは、このアンバランスの中のえもいわれぬバランス感覚なのだろう。


■ SRI-k

 美の終焉  

 ハス畑の葉の底にたまった花びらに当たった光が、その部分だけを明るく照らしている。不思議な光景である。遠く谷底の一軒家の灯火を見るような。どうしてこんな光が当たったのかと不思議には思うが、残念ながらこの写真が持っている情報はそこまでで精一杯だった。


■ MTNM

 カキツバタ  

 お馴染み平池のカキツバタ。花を強調するために、アップで撮る場合が多いが、今の場合は、花を捨ててバックの森などを含めて全体を広く撮った。池の光などもふくめてある程度のまとまりは見せているが、いかんせん撮り尽くされた場所。「あー、平池やな」で終わってしまうのがつらいところ。


■ MBYS

 夏の花・トンボ  

 ひごたい(肥後体)、瑠璃玉アザミともいうそうな。そういえばアザミの葉によく似ている。大輪の花火の爆発直後のような後ろの二輪、何となく憂いを感じさす手前の花。人の世を感じさすような組み合わせである。いちばん左の花がちょっと離れていたのか、右の2つにだけピントが来ている。なかなか面白い。右のピントの来た花を暗いバックに入れたのが効いた。バックの処理もOK。


■ ATRS

 白い花  

 白い木槿の花。ちょっと前に一雨あったのか。葉に水滴がついている、と見えたのだけど、よく見ると葉の斑点か汚れらしい。花心部が崩れた感じで咲いて時間が経ったのか。下から別の花が顔を出しているのが、花の形を乱してしまった。


■ HYS

 朝顔  

 朝顔の花と周囲のつるとで絵を作った。この場合、私個人的にはつるの形のほうに目がいく。全体として繊細な構成であるが、花に対する光がべたっとして折角の繊細さを見殺しにしてしまった。花に立体感が出ていたら、もっと生きた写真になった。


■ MRKM

 波濤  

 風を切るヨシの音、杭にぶつかる波の音。冬の琵琶湖の身を切るような冷たさを感じさす。
 ぱっと飛び散った白波が強風にとばされる、と思ってよく見るとヨシ原の中を通り抜けようとしてる波が見える。杭にぶつかった波とは場所が違う。結構のんびりとした形で異質である。杭にぶつかる波とヨシで絵を作ったらもっと迫力が出ただろう。


■ SRI-t

 赤目四十八滝  

 階段状に落ちてくる滝を一本の水流にまとめた。水量とシャッタースピードがうまくマッチしたのか、途中の段に落ちる水が透して見える。絵として難しかったのが、右が草つきの斜面左が岩と、全く異質の構成になったこと。自然の情況でどうにもならないかとではあるが。


■ YND

 荒々しく  

 階段状の岩壁を流れ下る水が、ほとんど段にぶつからずに直接滝壺に落ち込んでいるらしい。速いシャッターでそれを止めた。滝そのものが単純なため、写真も単純になってしまったが、流れを止めたとことで滝の迫力が出た。滝壺の水の色が印象的。


■ OOT

 深緑  

 広角で深緑の森を見上げた。新緑や紅葉に時期にはよくある手法で珍しくはないが、構図としてはもう少し木の幹に近づいて、太く強く見せた方がよかっただろう。深緑とはいえ絵全体が異様に緑がかっているが、何か細工をしたのだろうか。以前だと緑のフィルターを使う手だったが。


■ NKMR-m

 主役交代  

 箱館山ユリ園、スキーリフトとユリの花。なるほど主役交代。ユリの花もこれだけ一度に出てくると、どないしようもない。中から1,2本をピックアップするか、このように何かバックと理屈をつけてということになろう。平池と同じ、よほどのアイディアがないと写真にはならないだろう。


■ TRTN

 夏の風物紙  

 これは面白い。新聞紙の上にラグビーボールのようなスイカをどーんと置いて、缶ビールの空き缶にオニユリ、そうそう桃もあります。木漏れ日が6000万円のジャンボ宝くじを照らす。それが何故か上下逆向き。当たりもしない広告出すなという庶民の怒り。しかしまあ、よう考えてみなはれ、定年過ぎてこんな遊びができることに乾杯。さあ、今晩もステテコ一丁。教室の皆さんがんばろうぜ。


■ SRI-c

 滝  

 蓼科高原の横谷峡だとか。結構な水量である。白波が飛び上がっているところなど迫力がある。こと水に関してはこれで正解だった。問題は落差のあるところ。そこに緑の葉をつけた木の枝が両方の岸から出てきている。重要な写真の材料だが、残念ながら水の落差と重なってほとんど見えない。これが白波のところへ出ていたらいい写真だった。もうちょっと上流側へ移動できたら何とかなったようにも見えるが。


■ KDM

 釣り人  

 ?窓のない建物。妙な石ころなどがくっついているのが気にはなるが。その最上階から体を乗り出してカサをさして、どう見ても魚釣りとしか見えないが・・・、その上は雲。児玉さんのメモに「日野川ダムの堰堤上から真下の釣り人を写しました」とある。ちょっとしたブラックユーモア、斜めから撮れば何がどうということはなかったのだけど。しかし面白い。


■ NMR

 日曜画家  

 きれいさっぱり忘れてしまっていたけど、「日曜画家」、そんな言葉がありましたな。土曜日も休みでなかったころで、日曜日が貴重だった。懐かしい時代です。今は年中無休で絵を描かなければならないのがつらいところ。かなり肉薄しているから、後ろからそっと忍び寄ってということではないのだろう。事前にコンタクトを撮って、そこから始めなければならないの苦しいところ。でもねらいは果たした。いい雰囲気が出ている。


■ TJ

 綺羅  

 「綺」は綾織りの絹布、「羅」は薄い絹布の意だという。そういえば上の妙な光の線が、薄い絹布が漂っているように見えないこともない。この不思議な線は、水面に太陽が映っているところだという。そんなことをしたら白くとぶのが当たり前、どうして跳ばなかったのか。普通5段のダイナミックレンジを、それ以上に広げるモードを使ったとか。面白い実験である。新しい表現がまとまるかも知れない。
 ダイナミックレンジが5段階というのは、かつてのフィルムを基準にしたものである。デジタルになってもそれを踏襲してきたが、ここへ来てそれを越えようとしている。新しい時代の表現である。ちなみに露出補正のプラス2.5,マイナス2.5はトータルで5段階のダイナミックレンジを意味している。


■ YMMT

 マザーレイク  

 琵琶湖の砂浜に水鳥が遊んでいる。のどかな風景である。与えられたのは好条件で、何一つとして無駄なものもないのだが、話がこれ以上進まない。鳥が動かないからか、波がほとんどないからか、光線状態が当たり前すぎるからか。泰平の眠りを起こす黒船でも持ってくるか。


■ YMD-t

 幽滝  

 兵庫県養父市大屋町、落差98m、”天滝”と但し書きにある。養父市大屋町に惑わされて街だと思って行ったら、とんでもない山の中だったというところだろう。行ったときの条件がよくて、日光が斜めから差し込む時間帯だった。水しぶきに当たる光の線が生きている。落差98mというのだから、これはほんの一部を切り取ったということだろう。遠征お疲れさま。





ページトップへ