>>> 2014・風景写真同好会作品一覧 <<< |
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2014・全作品一覧 |
日差し 木漏れ日の紫陽花。ピントもしっかりしているし、バックもうまくぼけている。基本的なことはすべてクリアーしているが、絵全体としては当たり前すぎて物足りない。何かプラス1のアイディアがほしい。 |
陽春のダム湖 「日野川ダム」との但し書きがある。この構図だと手前のグランドが主役。「陽春のグランド」ではタイトルにならないからダム湖を引っ張り出してきた。でもダム湖はグランドの奥で主役にはなにくい。撮影場所の選択にあいまいさがあった。 |
大樹 時々見る場所だ。たしか法泉院といったかな。大きな木が庭先にあって、書院の赤絨毯の上からそれを愛でる図である。書院のガラス窓が一幅の絵になっている。室内からの撮影になるから、カメラ位置の設定が難しい。下手に設定すると建物が歪む。当然、ガラス窓が歪み、絵が歪む。今の場合、これをうまくクリアーした。 |
下界は? 雲一つない快晴。どこかの山頂らしい。いましも到着した2人連れの登山者が遠くを指さしている。ベンチに男性が一人腰掛けているだけで情報量がきわめて少ない。登山のスナップなどで、こういう写真をよく見かけるが、登山の過程をトレースした上でこの写真だと、それはそれで分かる。しかし、今のように1枚だけでこの情報量では、見る方はお手上げである。 |
渚 ホテルの窓からか。渚を上から見下ろした。打ち寄せる波が白い。波打ち際の2人の影が短い。まさに夏の真っ昼間。夏のまばゆい光は分かるが、写真としてはわずかに露出オーバー。こういう構図をAUTOで素直に撮ると、若干アンダーに写る。露出補正をしてそれでオ−バーになったのか。それともプリント時の調整によるものか。 |
鳰の群遊 なんとまあーものすごい鳥だ。何羽いるのか数えようとしたがやめた。このような現場に遭遇すると、鳥だけに意識が行ってしまう。どうしても地上の風物がお留守になる。その結果、それがどこで撮ったのか全く分からない鳥だけの写真になってしまう。今の場合もあと少しでその状態になるところだったが、幸い三上山らしいものが写っている。これが撮影現場のアリバイになる。 |
鷺の舞 木の上に巣があるのか。鷺が優雅に舞っている。光は上から来ているらしい。広げた羽の薄いところは透き通り、重なっているところは暗く影になった。その結果体全体の陰影が見事にキャッチされた。光は上から、カメラは半分上を向いている。ちょうどいい具合に半逆光だったわけだ。 |
田植えのころ 手前にちらっと見える田圃と、向こう側の棚田との間が、川らしい。当然谷筋では川の部分がいちばん低く、両岸にこのような田圃が段々畑になっているのだろう。ということでこちら岸の高みに立って対岸の棚田を見た。ちょうど真ん中あたりの高さから見る状態になり、城郭を見るような落ち着いた安定した絵になった。 |
屋根裏 東海道伝馬館。いわゆる古民家の屋根裏である。わずかな照明以外は暗い空間で分かりにくいが、よく見ると黒い木枠が見えてくる。今の絵の作りは照明や窓の明かりを中心にしているが、この空間の主役は木組みだから、柱や梁を前面に持ってくる、そういう絵の作り方をすると、もっと力の強い絵になっただろう。 |
朝焼け 朝焼けを捉えたこの写真、杉の木のシルエットと空の一部。あまりにも単純化されてしまって、どう読みとればいいのか悩んでいる。望遠気味のレンズを使ったように見えるが、このように空の一部を切り取る場合、ワイドを使う方が情報がより多く収集できる。 |
初夏の水辺 何をどう撮ろうとしたのか分かりにくかったが、どうやら、水に映り込んだ対岸の花と、手前の岸の実体の花とをあわせようとしたらしい。それがうまくいかなかったのは、一つには花自体若干時期を過ぎていたのと、手前の花に手頃なのがなくて、右の方から出てきたのを無理矢理組み合わそうとしたのが原因らしい。 |
京都一人旅 南禅寺か、知恩院かどこかの山門にたたずむ青年の後ろ姿。なんと足が長い。ガイドブックでも見ているのだろうか。山門とサクラだけではちょっとしんどいなというところ、この青年で救われた。あと少し動きが読みとれたら、さらに生きただろう。 |
滝 滝、といえるかどうか分からないが、ちょっとした渓流の部分を切り取った。大小2つの流れがあって、大小関係でいえば、左が当然メインということになる。それがちょっと左へ押しやられることで絵が狂いだした。肝心の画面中央部には、黒い岩が収まり、落ち着かない絵になってしまった。 |
野中の一輪 ぐるっと半回転してきた茎の先にユリの花。中を覗くと、ぐっと奥の方に何か一匹虫がいる。はじめから花を見ればいいではないかということになるが、それがどうもうまく行かない。左の3組の葉っぱが結構強い。「入り口はこちら」という感じになる。 |
つるの舞 道ばたの垣根かな、そこのところがはっきりしないが、つるが1本迷い出ている。どこへ行くのかと先を見るとどうもちぎれてしまったらしい。途中から葉が出てきて、そのうちの1枚が巻いているらしく、そこだけが色が濃くなっている。鳥のくちばしを見るようで結構効いて、それが主役の働きをしているのが面白い。 |
宇津江四十八滝 なんとまあー、滑り台のような直線的な滝だ。スローシャッターを使って流しているが流れすぎた。どこかしぶきが跳ねて、止まっている部分があった方が逆に動きが感じられる。このままでは流れているものが、結果的に止まって見える。流れが線になって止まっているように見える。 |
西洋おだまき 2つの花が重なっているように見えるが、これで1つの花なのだろうか。ピントはしっかり来ている。バックのぼけもOK、花とバックのぼけの色もコントラストがはっきりして、わかりやすい。基本に忠実にしっかり撮れている。 |
雨上がり ドクダミの花びらに水滴がついている。ところが葉の表面にはいっさいそれがない。雨上がりというのだから、花びらにも葉っぱにも、一様に水滴はつくはず。ということは、葉っぱには水をはじく仕掛けでもあるのか。 |
映 平池のカキツバタ。時期が早かったのか遅かったのか。色違いの花がいくらか混じって、それが池に映えている。いわゆる定番もので、よほど奇抜なアイディアを持ち込まないと、誰が撮っても同じようなものになってしまう。こういう写真名所はそれがつらいところ。 |
新緑のころ 緑の中で細い枝が斜めに走る。それは生きているのだが、それに付随した葉がバックの山肌と同化してしまって、生きてこなかったのがつらかった。やはりこれは暗い山際に置いて浮かび上がらせたかった。右下に見える白い屋根の一部が中途半端。もう少しはっきり見せてもよかっただろう。 |
滝と新緑の共演 滝と新緑ということだが、その奥のお堂も無視できない。今の場合だと、滝とお堂との組み合わせの方が強い。足場のこともあるから、自由に動くことは難しかろうが、滝に近づきワイドで撮るとお堂は小さくなり、遠く離れて望遠で撮るとお堂は大きくなる。滝の水はスローシャッターで流しているが、もう少し下を見せて、しぶきを止める手も考えられる。 |
優美な流れと岩肌 「魚止滝、落差8m」との但し書きがあるが、どこにあるのか分からない。滝そのもの太く短く、勾配も緩く、魅力がある滝ではないが、両側の岩肌に力がある。水が流れすぎたため、滝壺に落ちる際の水しぶきなどが消えてしまい、魅力のないものになったのが残念。右端の草付き斜面が飛んでしまったのは一考を要する。 |
永遠の眠り どきっとする題だけど、倒木が池に沈んで横たわっているところらしい。それが古くなれば黒くなるはずだが、何となく明るく黄色いのはなぜだろう。沈んだのがそう古い時期でなかったのか。と、いろいろなことを考えさせるが、写真としていちばんしんどかったことは、木が真横向きに(画面の底辺と並行に)写ってしまったこと。何とか考えて斜め向きに置きたかった。 |
かざぐるま なるほど風車。中央の花にきっちりピントが来て、他の花は少しずつぼけている。浅いピントをきっちり合わしたことになるが、もう少し深く4輪の花全部にピントが来るようにしてもよかったか。実際に現場ではピントの確認まできっちりやることは無理かとは思うが。 |
初夏の水辺 手前にアヤメを3点持ってきて、奥のほう水面が手持ちぶさたになったところを対岸の反映でカバーした。シャッター時意識したかどうかは分からないが、うまい組み合わせだった。花と中央の棒との組み合わせもOK。気になることは手前の花など、もう少しきっちり入れた方がよかっただろう。 |
ハイ ポーズ これはどこだったか、観光地らしい滝の前で、女性2人を並べて、お父さんが「ハイポーズ」。肝心の滝だけど、結構速いシャッターが切れたらしく、水の表情が豊かに出た。これは成功。写真全体としてはカメラをもうちょっと下へ向けて地面を見せた方が安定しただろう。それによって滝の上の方が切れるようだったら、レンズを短くするか、自分がもうちょっとバックっするか。 |
棚田の朝 初夏の朝、棚田を狙っていたら下の方からおばちゃんがやってきた。児玉さんの意識の中には棚田の構成ができており、たまたま入ってきた来たおばちゃんをプラスしたというところか。なんとなくおばちゃんの入り方が中途半端。縦の畦2本がきつすぎるから、右と上をカットし、中央の棚田と左の畦だけで絵を作った方が落ち着いただろう。 |
スポット光 赤いチューリップの群れに木漏れ日が当たったところらしい。普通に撮ったのではこのようには写らないから、撮影後の処理でコントラストを上げたのか。ひょっとして周囲の焼き込みもやったかも知れない。いずれにしてもストレートの仕上がりではないだろう。結果的には、ちょっとやりすぎたか。 |
母衣打ち(ほろうち) キジやヤマドリなどが翼を激しくはばたかせ、音を立てることを「ほろうち」というとか。写真では羽ばたきとともに、口を開けてまるでオペラ歌手の風格がある。どこかの川岸での叫びらしい。ピントも見事。これだけの大きさにきっちり撮るには、シャッターに至るまでのドラマがあったはず。行き当たりばったりではこれは撮れなだろう。 |
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