k
 

>>> 2014・風景写真同好会作品一覧  <<<
ソスmソスnソスDソスOソスS  ソスQソスOソスPソスSソスDソスOソスUソスDソスPソスS

目 次 へ
 

2014・全作品一覧


■ TJ

 青土ダム  

 同じ洪水吐。こちらは奥の方を部分的にアップした。画面のほとんどが流れる水。これの表情はノーマルである。しかし下4分の1ほどは、2つの洪水吐の間の水面。この部分はかなり思い切った調整が行われ、ハイコントラストに仕上げられている。とにかくちょっと手の込んだ調整がなされている。(調整が行われたか否かは分からないが、私には行われたように感じられる)。その意欲はヨシとするが、意図と効果は、両方ともに分かりにくいが。


■ YMMT

 整列  

 あったあった、かもしか荘裏の吊り橋の横。なんか注釈がついていたような記憶があるが。蒸気機関発明直後の煙突のような雰囲気がある。2台あるのは分かっていたが、そこへ吊り橋の支柱を持ってきたとは。でもこれはなんぼ整列でも余計ではなかったか。


■ AOK

 整列  

 茶畑を望遠で引っ張った。なるほど、これも「整列」か。たとえばこの縦の列の茶畑に近寄って、ワイドで狙えば列はある1点から出た線のように放射状に広がってくるように見える。望遠の場合もそのある1点は存在する。ただしそれが遠くにあって、感覚的に分かりにくい。今見えている線を奥の方へ延長すると、遠くの1点に集まる。


■ USJM

 幾何学模様  

 棚田を使った切り絵の風景。切り絵で表現できないのは、左上の太陽による光芒だけである。立体感、遠近感は黒い影の線で理解することになるが、撮影者が現場で感じたそれと、第三者がこの切り絵から感じるのとでは、雲泥の差があるだろう。どうすればそれが詰められるか、今すぐアイディアはないが。


■ KR

 オレンジジュース  

 2つの樽にミカンが山積み。その向こうに2人の男女。そこへ斜めから光が差し込んでいる。どこか外国での1カットらしい。題は「オレンジジュース」だという。最初題の意味が分からなかったが、何度か見直しているうちに男性が赤いストローでジュースを飲んでいるのが見えてきた。しかしこれは無理だ。オレンジジュースにするならば別のアングルだったし、今のままで行くなら別の題にするべきだったろう。たとえば「日だまり」とか。


■ NGC

 森のの小鳥  

 ルリビタキの雄だという。木の切り株に止まっているらしい。可愛い目玉にきっちりキャッチライト。例によってピントは文句なし。何かの影らしいバックのぼけもうまくいっている。欲を言えば、鳥と同系色がベストだが、それは簡単にはいかないだろう。全体にもう少し濃くてもいいのではないか。


■ INUE

 参る  

 お寺の本堂だろう。階段の上り口に男性用の下駄が一足。お寺の住職用かとも思うが、住職なら庫裏から直通、ここからは上らないだろうし。とすればどなたかお参りに来た人のものか。と、いろんなことを考えさすが、結局はこの下駄が一足であることへの不思議さだろう。5人分、10人分の下駄や靴が並んでいたらこの雰囲気が出たかどうか。


■ ICK

 湖北の春  

 漁船なのか、花見船なのか、沖を行く一艘の小型船と満開の桜。雲一つない快晴の空に湖面が青い。情景としたら、これで十分にできあがっている。欲を言えば左下に見える湖岸の白波、これがもう少し長く伸びていたら、というところぐらいか。それでいて、絵としてなんとなく力が弱く感ずるのは、そこがあまりにも見慣れた定番の場所であることによるのか。


■ YMD-k

 穂高連峰  

 雪の山と青い麦の穂。麦の穂を大きく前に持ってきて、山の下の情況を隠した構図になっている。その結果、屏風と壁に相対した奥行きのない風景になってしまった。雪の山をポイントとするならば、カメラを麦の上に出して、そこから見える田圃や畑や木や森を中景に置く。それで遠くの雪の山が主役に出てくる。今のままでは麦が主役になっている。


■ IMGW

 飛行機雲  

 撮影時に飛行機雲が気になった、それは分かる。しかしこの絵で、それを主役にするのはちょっと無理だ。じゃどうするか。飛行機雲を一番手前に持ってくる。手品みたいな話しだけど、木を小さくすればよい。


■ MTOK

 サギ  

 サギが池でエサを狙っているところらしい。慣れていると見えて、結構近くにいる。しっかりピントも合っている。シャッター時に鳥とバックの関係をどこまで余裕を持ってみることができたか。それがもし可能ならば、鳥の動きを読みながらということになるが。できればくちばしから頭部にかけてが枯れアシなどと絡まないように。


■ TNK-i

 土山宿(東海道)  

 現場で見た風景を思い返して、あれ?、左右が逆になっている・・・。カーブミラーの下半分を使って、実景と間違って見てしまうように写す。一つにはこの絵でいちばん強い欄干のせいだろう。それ(欄干)に視線を引き寄せ、ミラーの外枠に気づかせない。手品の手法である。


■ KJM

 竹田城跡  

 せっかくの竹田城跡だけど、天気がもう一つだったらしい。こういうところは天気が左右するので、一発勝負は苦しい。だからといって遠路行くのだから結局は一発勝負にならざるを得ない。「高いものは高いところから」、撮影ポイントは間違いはない。あとは天気がどう出るか。今回は運がなかった。


■ MYT

 ボスですか?  

 何とも不思議なところだ。奥は民家の出入り口らしいが、左の斜面は何なのか。それに並べられた角材。猫が主役らしいが、そこへ行くまでに舞台の不思議さに気を取られてしまう。


■ SRI-k

 祭りの終わり  

 祭りが終わって山車を収納庫へ納めているところらしい。画面だけ見ていると見物客もかなりいるし、祭りの途中のような雰囲気もある。タイトルを見れば、「終わり」ということだが、画面からはそれが分かりにくい。見物客は一部にとどめ、収納庫(山車の行く先)を見せた方がわかりやすかったのではないか。


■ MTNM

 琵琶湖疎水大津京都間  

 おなじみ、南禅寺の水路閣。望遠レンズでびしっと決めた。ねらいとしてはさして目新しくはないが、煉瓦の一つ一つにきっちりピントが来ているのは見事。


■ MBYS

 一花  

 ツバキの花がガラス容器に入って水に浮いているように見える。容器と見えたのは表面張力による水面のゆがみ。だとすると画面の大部分を占めるぼけの部分は、水面ということになるが。夢を見ているような、ドビュッシーの音楽を聴くような、不思議な世界へ引き込まれる面白い写真だ。


■ ATRS

 古民家のたたずまい  

 古民家、といっても床は新しいフローリング張りだし、古色蒼然としたものではない。そこへでかい火鉢を持ってきて一つの演出。外からの光と、室内の照明をうまくミックスさせて光と影の世界を作った。


■ HYS

 亭主  

 茶房ののれんの前で2人が話し合っている。5月の高い太陽が茶房の亭主を頭から照らし、暗いのれんをバックに浮き上がらせている。写真では嫌われることが多い高い太陽が、この場合はうまくいった。「主人公はこの人ですよ」という主張がはっきりしている。もっとも相手の人物をここまで切らなくてもいいような気はするが。


■ MRKM

 お馴染みさんへ  

 店がしまって、張り紙がしてある。「3時半ぐらいに帰ります」。せちがらい今の世の中、3時半までは空き巣公認の時間帯と皮肉りたくなるが、古い集落ではそんなこともないのだろう。


■ SRI-t

 巨人の足  

 るほど、石の靴を履いた巨人の足か。面白い比喩だとは思うが、話しはそこで止まってしまう。あまりにもアップしすぎたがために周囲の状況も分からないし、季節も、なんとなく冬場を感じはさすが、詳しくは分からない。望遠でのアップは往々にしてこのような状況になる。要するに対象物だけをアップして他を切り捨ててしまうからだ。ワイドによるアップだと、カメラの使い方によっては対象物と同時に周囲の状況も見せる。


■ YND

 飛び散る飛沫  

 速いシャッターで水しぶきを止めた。流すばかりが能じゃない。このように止めるのも写真の表現方法の一つである。ただし、絵として気になるのは、右上から流れ込んでくる消防ポンプの放水のような流れ。どうにもならないことではあるが。


■ OOT

 初夏の朝  

 朝、といっても5月の太陽は高い。その明るい棚田で、作業をする2人。どちらもいい位置に納まった。奥は女性らしいが、白い服が暗い杉の木をバックに、明るい水面に影を落としている。手前の男性は斜面での力仕事らしい。下半身にそのイメージが見える。可能なら、もう少しレンズを伸ばして人物を大きく取り扱えばよかったのではないか。それによって、手前の田んぼの希薄さが救われる。


■ NKMR-m

 みどりのサクラ  

 なんと緑のサクラ、こんなサクラが・・・、珍しい。今の場合、単純に桜の花の写真としてみた場合は、ごちゃごちゃとややこし過ぎる。ただ、緑を強調するために、ちょっと多めにという意図も分からないでもない。結局はそのときの撮影意図の問題である。できれば普通の色のサクラと並べてみせることができたら、いちばん分かりやすいのだが。


■ TRTN

 遠い道のり  

 この題に何か意図が隠れているのなら別だけど、この階段だけで「遠い道のり」といわれると、ちょっと首を傾げたくなる。題はともかくとして、この写真は階段に落ちているツバキの花のいくつかをテーマにしたのではないのか。もしそうだとしたら、花にもっと近づいて、上からワイドで階段のトップぐらいまでを入れる。木と木の間の土がゆっくりと見えるそういう角度で狙いたい。


■ SRI-c

 新緑  

 これはどうしたのかな。絵を云々する前に、色調が何とも不安定。何となく全体が黄ばんでいる。前回の作品にも色調の不安定さを感じたから、どこかカメラの設定が意識しないまま変わってしまっているのではないか。他のコマの色具合はどうだろう。


■ KDM

 団欒  

 縁側で語り合う2人。いつの間にか私たち日本人が忘れてしまった風景。とはいえ、右端に見える手押し車の一部。今の風景である。人物を対称的に納めたために、左の影の部分が大きくなった。室内灯の明かりが見えたらいいのだけれど、この高さでは無理だろう。カメラを下げたら入ってこなかったかなー。


■ NMR

 落水穴  

 青土ダムの水面上にあいた半円形の穴。そこから水が模様を描いて落下する。正式名称を「洪水吐(こうずいと)」といって、普通は方形。このような半円形のは全国でも珍しいという。このように放水されるのは、ダム湖水面がこのすり鉢の淵に達しなければならない。いついっても見られるものではないらしい。・・・・以上前置き。





ページトップへ