>>> 2014・風景写真同好会作品一覧 <<< |
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2014・全作品一覧 |
陽光に咲く 空を覆い尽くすようなしだれ桜の枝や花。その内側に石灯籠の頭が見え、外にはお堂か何かの屋根が見える。この写真のいちばん苦しいところは、本来別々にある屋根と灯籠とが、あたかも一緒であるかのように見えることである。石灯籠は本来脇役のはず。画面右にあれば・・・。 |
水上のランナー 「水上のランナー」いい題をつけた。まさにこの題に尽きる。飛び立とうとしているカモ(だと思う)の羽が胴体と重なって見えない。羽をもがれたカモがオトットとつんのめっていくように見える。動物愛護団体の皆様心配ご無用。このあとカモは立派に飛び去りました。 |
花街の春 撮影会の写真だろうか。綺麗どころが二人揃って。左の女性の横顔が右の女性の黒髪と重なり、半逆光の鼻筋のハイライトが生きた。右の女性の顔がまたうまい具合に花と花との隙間に収まった。たくさんの人に交じっての撮影では思うように動けない。そんな中でうまく絵を作れた。 |
「レジェンド」へ 梅の古木。なかが空洞になってなおかつ花をつけている。木の状態からすれば、白井さんのサクラの木と略同一。ほら穴の中がほとんつぶれて状況が分かりにくいのがしんどいことと、見る側からすれば、周りをもう少し見せてもらった方がわかりやすかった。 |
朝焼け富士 れはまさにカラーならではの写真。雪の部分の左半分が赤く染まっている。モノクロームの時代には、いかに名手といえども撮れなかった写真である。ありがたい時代になった。構図としては単純すぎる。何か添え物がほしかった。 |
桜の下で 朝か夕方か分からないが、オレンジ色の光の中で携帯写真を撮る女性。現代の風景である。斜めに入った力強い木の幹に対して、下面はなぜこうも薄いのだろう。この下に何があるか分からないが、たとえ具合の悪いモノがあったとしても、シルエットだから全部それに吸収されてしまうはず。この薄さは分からない。 |
春らんまん この太い幹はどうだ。何本かの幹が重なってこのように1本の木に見えるのかも知れないが、とにかくここからこうしてみる幹は圧倒的だ。もし、もう少し右へ寄って、前の枝でこの幹が隠れて見えなかったら、ただのサクラで終わるだろう。ボート遊びはほんのご愛敬。 |
梅 サーて、これは困ったぞ。題は「梅」だけれども、写真としてはバックの社の方が強い。じゃ、「お社」が主題かといえば、梅が邪魔をする。このままでは解決の方法がない。どちらも画面いっぱいにのさばっているのだから。 |
森の小鳥 これはバックの配色の妙。鳥は野口さんによると、ルリビタキの♂だというが、上半身の羽の色がバックのライトブルーに類似。バックの変わり目の部分で、やや茶色みがかって、バックがダークブルーになったところで、もう一度しっぽがシャープなライトブルーに戻る。特に最後のしっぽがきいた。 |
宮の春 前回、同じ風景で水平線の位置の甘さを指摘したら、その日に、しっかり位置を定めたこの写真が提出されてきた。ということは、その言を待つでもなく、すでにしっかりした写真が撮れていたことになる。雪の日の朝、青空に白雲が浮いていた。それを生かして水平線を下げた。縦位置としてはしっかり絵が作れているが、なぜ縦位置かという疑問は残る。 |
宮の春 サクラの向こうの山は三上山。御上神社境内から見える唯一の場所。それも地上からでは駄目で脚立がいる。サクラが満開の日を選んだらしいが、天気は必ずしも味方せず。薄曇りの感。足場が不安定だったらしく、拝殿が右へ傾いた。単純なカメラの傾きもあるようだが、建物とカメラの軸の微妙なずれが建物のゆがみにつながる。 |
一輪 ウン、まあ一輪には違いはないけど、ちょっと愛想がなさ過ぎた。花に対してしっかりピントは来ている。後ろもぼけている。最低やるべきことはしっかりできている。だからあとは、1を1,5にするとか、1,8にするとか、・・・・たとえばこれを2,0にしたりするとまた愛想がなくなるんだな。不思議に絵というのは半端を出した方が愛想がよくなる。山田さんが愛想がないといっているのではない、お間違いなく。 |
冬の樹景 光が左からきている。ということは朝ということか。それにしても風が強い。浜がこのまま続くとすれば、長靴が必要なはず。そういうことも含めて手慣れた写真だ。 |
雨ニモ負ケズ これは降ってるぞ。もうこれで何もいうことはない。どこかの参道らしく、「54歩で読む源氏物語」という不思議なタイトルの立て看板が雨に濡れている。「雨ニモ負ケズ」という題がついているけれど、ちょっとイメージが違う気がするが。 |
酔ってるのかい 馬酔木の木とメジロ。るほど、題はそういう意味っだったのか。撮影のプロセスとしては,軒端のアセビを撮影していたらそこへメジロがやってきた、ということではなかったか。何となくアセビへのウエイトが大きい。上と下をカットして、横位置とした方が安定しただろう。 |
お出かけ中 日野町のひな祭りらしい。旧家の座敷に飾る本格的なモノが主流だが、このような簡易型も数多く見られるという。奥が暗くて状況は分かりにくいが、倉庫かも知れない。いずれにしても明るい小さな窓がポイントになる。その位置をどこに置くか、多少なりとも考えたとは思うが、お雛さんを真正面から狙ったのだから、窓もそのセンターに合わした方が安定しただろう。 |
冬の朝 裸の木に雪が積もって小さな点として散らばっている。それを暗い山の面をバックに狙ったのだろうが、その面が何となく茶色っぽく写って計算が狂ったというところか。ところが、画面の左端を見ると、本当の山の面が見えるが、雪が斑に残っている。もしこれが全面に見えていたら、手前の木の雪と重なってややこしくなっていたかも知れない。 |
春はこれから 非常に浅いピントで、サクラのひと枝をアップした。バックもうまくぼけて、狙ったことはきっちりやれている。あとはこれに何かがプラスされていい写真になっていくのだけど、さしあたっては光かな。しゃきっとした光が当たり、枝にハイライトのエッジが加わるとよくなる。 |
春の参道 一見したところ、水平な道に上り坂が続いているように見える。右側の杉の木なども、厳しい斜面に生えるときはそれなりの形になるが、今の場合はそれもない。手前の石段を見て初めて下りだということが分かる。近くに石段を登る人がいると、それによって勾配感が出るのだが。 |
湖 北 沖に見える3点。おもちゃのような取水塔、その手前に三角形のブイのようなモノ(琵琶湖でよく見るが正体不明。知らないのは私だけかも知れないが)、それと釣り船。それらが左へ寄りすぎた。取水塔は今の位置でもいいとして、釣り船は画面中央あたりまできてもいいところ。左へ移動すれば可能な話しだが、それが無理だったのか。それとも近景のエリにこだわったのか。 |
花見ちょうちん 花を撮りに行ったはずで、提灯を撮りに行ったのではないはず・・・なんだけれども、花を撮っているうちに提灯が大きく入ってしまった。撮っているときは花で半分隠したからうまくいったというところ。いざ題を付ける段取りになって、やっぱり「花見ちょうちん」か。ちょうちんを撮るなら作戦が必要で、夕暮れ時に明かりがともるころ。いくつか並んでいるところを・・・。 |
ご神木 横綱のようなといったらしかられるかも知れないが、立派な巨木である。雪が降ったあとらしく、下の石にも注連縄にも。神木の正面というべきか、注連縄の正面というべきか、右側からいい光が当たっている。注連縄の影になった部分にだけ雪が積もっているのもにくい。 |
桜さく 半分崩れかかった石垣にサクラが垂れ下がっている。カラーだけれども一見モノクローム風の色調がいい。周囲のぼけはフィルターによるものかと思われるが、霧がさっと流れた感じで、わざとらしくないところがいい。 |
雪見船から 雪見船から沖の白石を見たところらしい。岩場もさることながら、雪の比良山が見もの。ということでレンズを伸ばした。理屈は分かる。しかしあまりにも伸ばしすぎて、手前(下)が窮屈になった。こういう場合、レンズを余り伸ばさず、手前に自分が乗っている船の一部を入れる手もある。 |
老木の歴史を語る 堀の淵の老木らしい。半分朽ちて中身をさらした幹を真正面から狙った。そのねらいは分かる。間違ってはいない。けれども撮影の意図の半分は、それだけでなく、老いてなおかつ花を咲かす老木への思いもあったはず。花が全部木の反対側へ回ってしまったのがつらいところ |
恋 人 若い二人がトンネルの暗いところから明るいところへ出ようとするところ。明るい道路が、2人のシルエットを浮かび上がらせている。それはいいのだが、肩から上の部分がその奥の暗い部分に沈みかけている。これが完全に沈めばこの写真は失敗だったが、かろうじて沈む一歩手前で踏みとどまった。道路沿いのサクラとともに、いい風景に仕上がった。 |
春の終演 表に出た根っこと散った花びらとの共演。いわば祖父と孫との関係。ちょっとでも広いスペースをとの意図だろう、カメラを意識的に傾けた。その結果、今の場合余り関係がない幹の下部をコーナーに納めてしまった。ここまではうまくいった。しかし、この結果、いちばん長い根っこを画面の上部に並行に置くことになってしまった。 |
春を待侘びて 花とつぼみのアップ。ピントもしっかり来ている。当然のことながら後ろの枝などはうまくぼけている。ここまでは何の問題もないのだが、話がここで止まって進まない。バックの青空の変化のなさも、青い紙を置いたように見えるのがつらかった。 |
記念写真 しだれ桜の下で記念撮影。下はドレス、上は振り袖(といえるのかどうかは分からないが)、という一風変わった服装が面白かったと寺谷さんはいう。お母さん手作りの舞台衣装だろうか。 |
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