>>> 2014・風景写真同好会作品一覧 <<< |
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2014・全作品一覧 |
相似 実体と影とが同じ形ということだろうが、実体の梅の枝がこれだけではちょっと無理だろう。いまの場合は大部分が影であって、それをテーマにしたということになる。しかしこの影では果たして主役になり得るかどうか、そこのところが心許ない。やはり実体の枝、幹をしっかり見せての影だろう。 |
冬の八幡堀 画面全体に雪が舞う。寒い中での撮影だ。2階建ての建物を大きく取り入れたのが、雪のバックに効果的だった。そして、雪が舞ったことで、その建物が絵を見るような雰囲気に仕上がった。お互いの相乗効果といえる。いいチャンスをつかんだ。 |
窓際のびん 彫刻をほどこしたびん。窓際というのだから、明るい部分は外からの光か。発想は面白いが狙いが単純すぎた。縦長のものを2本並べて縦長画面に納めたのはちょっと正直すぎた。たとえばこれを横長にして、余白を生かすなりの手を使うといろいろバリエーションが生まれてくる。 |
風雪のあと 雪上がりの杉林。幹に降り積んだ雪がポイントである。このように白と黒とのコントラストを生かして、モノクロ時代は冬の代表的なテーマだった。そういう意味で、モノクロームに仕上げたのは正解だった。この場合雪の描写は余り問題にならないから、ちょっと無理をしてでもコントラストを上げたほうがよい。 |
アマゾンユリ 私は現場を知らないが、下を向いている花だから撮りにくいのだろう。但し書きがあって、「1本だけしか咲いていない」とある。選択の余地がない撮影だったらしい。ピントもきっちり花弁に合い、バックの処理もうまくいっている。腰を悪くしなければよいが。 |
夕焼け 西の山に夕日が沈んだあとの夕映え。山の向こうの太陽が雲の下面を照らしている。一応基本的な絵はできているわけで。あとはこれに何かをプラスする。近くの木とか、鎮守の森とか、背の高い建物とか、その窓がきらりと光ればさらに面白い。高圧線の鉄塔も使い方によっては絵になる。 |
朝雪 夜のあいだに降り積もった雪という意味だろう。朝の光に結晶がきらきらと光っている。それが狙いだったらしいが、その光と影はうまく捉えられた。あと何かプラスしてストーリーが作れたら。そういう意味でやはり足跡か。 |
雲湧く 遠くに光るのは琵琶湖か。とすれば比良山の上から、中空の雲を狙ったことになる。早い話、飛行機から見た下界ということになる。飛行機であれ、山の上であれ、位置のアリバイがはっきりした方が写真は読みやすい。建物なり、木なり、飛行機にないものを見せたかった。 |
晩秋を照らす これはどうしたのだろう。ボクだけかな。手前の陶器が浮き上がって見える。望遠を使ったために、陶器の影が細くなったからかな。奥の陶器の上面と地面の線がほぼ一致し、2つの陶器が妙な接しかたをしている。そのあたりが解決できたらいい写真になっただろう。いい光線だっただけに惜しまれる。 |
闇の中に 流れるような細い線、事実流れているのだけど、この中央の流れの表情が秀逸である。何という鳥だったか。しっぽの部分がこんなイメージの鳥の写真を見たことがある。全体の写真として見た場合はと考えると、左の階段状の流れと中央の流れとの交わり方などに不安定さを感じる。しかし、現実の流れがこのような状態になっているのだから、無理は言えないところだろう。 |
冬景色 雪の伊吹の定番。それをごく普通の露出で撮った。結果優等生型の力のない写真に仕上がった。定番型というのは普通にとってもそこそこのものには仕上がる。しかし力はない。どこかに何かの工夫が必要だろう。極端な場合、「焼き」(プリント)一つを変えてみる。これだけで別の写真になる場合もある。昔はただのネガを作品にするのが「焼き」だといわれた。いまはそれがコンピュータでの調整ということになるのだろうが。 |
のどかな波止場 猫が2匹、のんびり昼寝をしている。まさに題の通りである。なのだが、写真を見る立場からしても、ああ猫が2匹・・・と、のんびり見てしまい、話しはそこで止まってしまう。そこのところがつらいところ。 |
瀬音 大小の石が散在し、川全体が白波をたてている。写真だけ見ていては分からないが、メモによると、撮影時の天気は雨だったという。ところが紙焼きは明るいのどかな表情に仕上がっている。もう少し濃く焼けば別の表情に仕上がるのではないか。 |
西之湖雪景 オリジナルのプリントよりは多少濃く上がったかも知れない。ヨシ原に力強い裸の木が立っている。下部のヨシの部分を見ると雪が舞っているらしい。おそらく風も強いだろうし寒い撮影だ。空の部分にも雪が舞うのを描写したいが、暗い山陰でもないと無理だろう。難しい場所だ。 |
降雪の漁港 よく降っている。港の暗い水面に雪が舞い落ちる。本日休業の船の舳先に雪が積もる。当たり前のことだけど明るい空の部分に雪が写らないのがつらい。近くの雪が暗い斑点となって見えてはいるようだけど力はない。水面にはこれだけの雪が見えるのだから、その部分を広く、空を狭く絵を作る方が話が早いだろう。 |
色つややかに 秋の名残というところ。やや濃い色の葉と薄い目のバックをどちらも同じ色調でまとめて手、画面全体が安定した。左半分の広い面積と、左上にちらっと見えるぼけの組み合わせ、これをどう解釈するかで絵の評価が変わるだろう。 |
冬の海 福井県三国漁港あたりの海岸だとか。手前右下の大きな岩と左手の岬との間の入り江が狙いだったが、山元さん自身が言うように冬の海にしては波が穏やかだった。おそらく海そのものが穏やかな日だったのだろうが、入り江という地形がそれに輪をかけたのかも知れない。右下の岩がちょっと大きすぎたか。 |
静寂 雪が積もった渓谷。流れも穏やからしい。雪が積もると音が消える。静かだっただろう。写真として一番難しいのは、手前の雪の面の処理だった。露出はいうに及ばず、その形、大きさを含めた全体のバランス。画面奥の風物、これはほとんど誰が撮っても同じに写る。ところが手前の雪は撮りようで千差万別。これの処理で写真が変わる。いまの場合少し大きすぎたか。 |
冬の使者 これはまた可愛い。これで成鳥なのか、それともまだコドモなのか。頭部から胸にかけての産毛の輝き。きかん気そうに、きっとにらんだ瞳。見事だ。バックのぼけも文句なし。奥の木の重なりがなかったらと思うが、こればかりはどうしようもない。 |
家路 空港か鉄道の駅か。これだけでは分かりにくいが、吉良さんの狙いは下半分の店だったらしい。が、気になるのは明るい店と青い天井とのバランス。ここまで天井を大きくとったのはどういう意図だったのか。店までのフロアーの様子を見せた方が、絵になったはずだが。 |
夕の清水寺界隈 雨上がりの路地というところか。誰も人がいないのが寂しいが、路面の輝きが結構効いている。これは2階部分は意味がないぞと、よく見ると、塔の先端部分が写っていた。「清水寺」と地名を特定したのもそれにこだわってのことかも知れないが、いまの場合そこまでする必要があったのかどうか。 下だけで十分絵が作れただろう。 |
ダムのオシドリ 何回も足を運んでの撮影だという。いつも鳥はそこにいるわけではないという。前々回だったか、広い水面に泳ぐ写真を見せてもらったが、今回のは奥まった入江に泳ぐ。ファミリーという雰囲気がうまく出た。気になるのは対岸の斜面の煩雑さだが。 |
雪だるまさーん 豪雪地帯ならたいしたことはないのだろうが、当地では大雪。ガレージの隅か。幼い女の子が、自分で作った(と勝手に推定しているのだが・・・)雪だるまを満足げにのぞき込んでいる。腰をかがめたその姿勢が可愛い。コミュニケーションは顔と顔。基本的なことはちゃんと押さえて、将来立派な大人になります。 |
托鉢寒行 降りしきる雪の中を行く托鉢僧。これは寒い。手足のこの色はどうだ。たったいま降り出したのか。路面に残る淡い足跡が印象的。菅笠の上に見える朱色。道路標識のポールらしいが、傘の先端でカット可能だろう。あと半歩左へ寄って僧を右へ寄せ、右の空きスペースをつめ、後ろの僧に余裕を持たせたら決まりだった。 |
日々の楽しみ きょうもごちそうにあずかるぞとやってきたメジロくん。よしよし来た来たと松岡さん。ここまでコミュニケーションが撮れると楽しいだろう。両方ともにね。バックがもう少し落ち着いていたらいい写真になっただろう。 |
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