ブドウ畑かと思うが、箱を台にして剪定をしている。こんな広いところを一人でやるのだろうか。写真としてはこの広さを望遠レンズを使って表現したところが面白い。その結果、たとえば右端の幹の並び、張り巡らされた針金とそれに添う枝の無数の重なりのように、遠近感を圧縮する形でそれを見せて、これを一人でやるのかという絶望的な広さを表現することになった。広さの表現には不向きな望遠レンズを使って広さを表現したところにこの写真のおもしろさがある。