ひこ生えで黄色くなった田圃で、籾殻か何かを燃やしているのだろう。おそらくこれは高みを通る道路から撮ったのではないか。この写真に迫力が感じられないのはその立ち位置である。人に対しても煙に対しても、傍観者的な位置である。もっともこの場合、見ず知らずの人だから、これ以上近寄るのは気が引ける。それは仕方がない。そうなればせめてレンズを長くして、人物をアップする。近づいて撮るのと力の差はいかんともしがたいが、次善の策である。