森の装いというと、点々と見える芽吹きだしたばかりの新芽ということになろうが、この絵ではそれは添え物で、どうしてこんな形になったのかと驚く巨木が主役である。この奇怪さを見る人にいかに伝えるか、それで勝負が決まる。左奥にある細い木との関係が曖昧なのが惜しまれる。