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>>> 2013・風景写真同好会作品一覧  <<<
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2013・全作品一覧


■ YMD-t

 森の装い  

 森の装いというと、点々と見える芽吹きだしたばかりの新芽ということになろうが、この絵ではそれは添え物で、どうしてこんな形になったのかと驚く巨木が主役である。この奇怪さを見る人にいかに伝えるか、それで勝負が決まる。左奥にある細い木との関係が曖昧なのが惜しまれる。


■ AOK

 座禅草  

 見るタイミングにもよるのだろうが、この花もなかなか形の整ったのが少ない。これなどは2つがうまくまとまっている。とくに座禅を組んでいる僧侶にたとえられる花の中の描写がうまくいった。露出が若干オーバーだった。でも致命傷というほどでもない。もう少し暗く調節すれば生き返えるだろう。


■ KR

 水遊び  

 女性が犬に水遊びをさせている。それをまばらな草むら越しに狙った。何故草むら越しなのか。たまたまそこに草があっただけのことかとは思うが、そこでシャッターを押したということは、その状態に興味を抱いたからだとも思う。あわよくばの賭けだったのか。とはいえ、草のない状態で、この絵なら、退屈かなとも。いろんなことを考えさすが、結局はよく分からない不思議な写真である。


■ TJMR

 狙う  

 桜の花かと思って題を見れば「狙う」。何?と思って見直すと、成るほど小鳥が一羽、枝に止まって何かを狙っているところ。その目つきのするどいこと。しかし全体からすれば、花に埋没して鳥が生きてこない。せっかくのするどいピントが惜しかった。


■ NGC

 閑かな水面  

 閑かな水面が鳥の歩みによって穏やかに波打っている。シギの仲間かと検索してみたら、セイタカシギというのだそうな(素人の検索で怪しいものだが)。何でセイタカなのか、足が長く、これで関節が水面下に隠れているらしい。べらぼうに遠くのものでもなさそう。ある程度近寄ってくることがあるのだろうか。


■ INUE

 草刈り  

 朝早くだろうか、横からの光がいい。知識不足で、農作業の段取りのことは分からないが、写真としては水面が明と暗に別れ、そのトーンが男性の服装のトーンと一致したこと。偶然だろうけれど面白い。とくに上半身が、暗い水面の中で明るく輝くのが生きた。


■ ICK

 湖北の春  

 どうしたらこんな稲妻状の枝が出来るのか。これを見つけたことで勝負あった。あとはそれから垂れ下がる細い枝と沖の風景との組み合わせ。真ん中あたりで岬と花が重なってちょっと煩わしいが、船はうまく収まった。左端の車の先端とバイクは状況撮影と受け取ればいいのだろう。


■ YMD-k

 緊張  

 何かのイベントのスナップらしい。「緊張」という題だけど、一番緊張しているのは前の2人。とくに顔をしっかりい上げて緊張の表情を浮かべる左の女の子。その子が何かの影になっているのが惜しかった。照明がどんな状況か分からないが影がしっかりしているのに、その上の本人に光が当たっていない。何故だろう。


■ IMGW

 子育て  

 べらぼうなレンズでもなさそうだし、まあそこそこ常識的な場所から撮っているのだろう。親鳥も人間がいることになれているのだろう。簡単には外敵が近づけない安全な場所のようだ。親鳥の姿が、もう少し止まっていたら。


■ MTOK

 黄昏時  

 たまたまそこへ行ったときに塔の向こうに太陽が沈んでいくところだったのだろう。塔のすぐ右に立つ電柱?。電線のことを考えると画面の外へ出すのがベストだが、最悪、塔と重ねてしまうという手はある。いずれにしてもカメラが右へ動く必要がある。それが可能かどうか。


■ TNK-i

 利尻富士  

 これはスゴイ。雪の斜面の凹凸、地形のすべてがきっちり読みとれる。見えている範囲において、どこにも曖昧なところはない。何が凄いといって、これが凄い。理想的な光線状態だったのだろう。どこかに登山者の姿が写ってはいないかと探したが、それは無理なようだった。


■ TNK-y

 先に行きます  

 題の意味がちょっと読みとれない。前を行く女性の言葉かと思うが、そんなにたいそうな宣言をするほどのことでもないと思うし。水面が黄色いのは上の山の紅葉だろうか。風景が傍観者的に過ぎたか。何かきっかけをつかんで切り込みたい。 


■ KJM

 Vになって  

 カルガモの親子。「V」になって」というのは、3羽の子供のことだろうか。きっちり撮れている、これは間違いない。しかし見たときに何か物足りなさを感じる。まさかこれが大海原の出来事だとは思わないが、何か状況説明を付け加えたら、もっと分かりやすくなっただろう。


■ NKMR-k

 森林を行く  

 吊り橋の上を犬を釣れた男性が行く。題を見たら、「森林を行く」。吊り橋を題に出来なかったのが、この写真の問題点。極論すれば、上の「先に行きます」と同じ問題点を抱えている。吊り橋を真横から、谷底も見せずに撮っている。きっちり撮れてはいるのだが、「わーこんなとこ渡るの?」という怖さも感じられないし、ただ橋がありましたという話で終わってしまった。


■ SRI-k

 海津大崎の桜  

 花見船から花見船を撮ったらしい。撮影者は海津で撮ったとの思いが強いが、第三者から見れば、海津ならもっとたくさん花があるはずだと思う。自分の船と相手の船、そして桜、お互いに動いているから、なかなか思うようには行かない。


■ MTNM

 魚を捕る漁師船  

 琵琶湖の漁船。前回の岡田さんの写真もそうだったけど、人間が乗っていないはずはないのに、姿は見えない。隠れるところもなさそうなのに。どうにも不思議。ここまでこの写真を含めて5枚、真横からの写真が続いた。それが悪いというわけではないが、いちばん単純な絵になる。何かを伝えようとするとき、いちばん難しいアングルである。極端な例だけど、電車でも蛇でも真横から撮った写真は迫力がない。蛇など、カメラに向かってくる角度だと気味が悪い。この船の場合、これ以外に撮りようはないだろうが。


■ MBYS

 ドクダミ  

 花の中心部が何かの影に入っている。ものは試しやってみたら案外面白いかも知れない、そんな気持ちで撮ったのかも知れない。やることは悪くはない。だけど正攻法からすればやっぱり逆は逆、肝心のところが影になったというしんどさは解決できていない。


■ ATRS

 古民家  

 なんとまあ立派な屋根瓦。煙抜きの屋根までついて・・・。周囲の塀をどう処理するか。入れるか入れないか。入れるとすればどこまで入れるか。悩んだあとがありありと見える。その結果がこの結論。結果からすれば正解だったろう。


■ HYS

 波紋  

 不思議な写真である。水面が波打ってその部分だけ色が変わっているのを撮ったはずだがその部分が立体的に盛り上がって見える。もしここに船などが写っていたら、陸に上がった難破船に見えるかも知れない。色の濃淡による現象かとも思うが、よくは分からない。


■ MRKM

 枯山水  

 何か建物の中から庭園を見たところらしい。そういう例もときどき見るが、いまの場合室内に当たる部分が真っ黒で、もう一つその枠を使った意味が分かりにくい。これによって、庭園が傾いて見える(左下がり)など、むしろ弊害の方が多いように思われる。


■ SRI-t

 この場所から?   

 「駐車場から熱気球が」というサブタイトルがついていた。確かこのお堂は錦織寺のはず。およそマッチングがとれない2つの関係を驚いてみているその気持ちを表した者だろう。予測されたものではないはずで、それにしてはうまくまとまっている。


■ YND

 揺れ灯籠  

 これはどういう現象だろう。まさか灯籠がゆれるはずはないわけで、霧か何かが流れたのかとも思うが、空を見れば霧が発生するような天気ではない。人工的に煙を発生させたと考えるのがいちばん近いようだが、かなり大がかりなもので、素人が勝手に火をつけてというわけには行かないだろう。とにかく不思議な写真だ。撮影者に種明かしをしてもらうしか手はない。


■ OOT

 奮闘中  

 田植えは終わっているから、田植機を引き上げようとしているところだろう。でもこんな一人の力で上がるのだろうか。写真の善し悪しより、これが上がったのかどうか、結論を先にききたい気がする。ホンマに上がったのかなー。


■ NKMR-m

 スポットライト  

 多分木の間もれかと思うが、スポットライトのようにシャガの花と葉の一部だけに光が当たっている。それを画面の左下に置いた。勇気がいる配置だが、日陰の花が近くになかったことによるのかも知れない。それを含めてそこそこの絵にするには、花が小さくなってしまうということだろう。


■ TRTN

 薪  

 冬に向かっての蓄えだろうか、薪の色だけが新しい。揃えて切って割るのだから大変だ。薪置き場と手前の橋との組み合わせがポイントだが、橋の明るさをもう少し押さえたかった。部分的な調整ですむ話ではないから、撮影時にマイナス補正ということか。


■ SRI-c

 朝もや  

 ツツジの小径が朝靄に煙っている。それが白く霞むことで遠近感が出た。例によってオリジナルが添えられていた。それを見ると左上に白抜けがあり、大きな木の枝が画面上端に沿って横に伸びていた。結局上と左をカットしたということだが、うまいトリミングだった。出来ればトリミングなしでこの絵に持っていきたいところだが。


■ MYT

 光線  

 浮きのタマだと思うが、それを灯りにして壁に写っているところらしい。。球面を平面に投射して出来る双曲線が面白い。おそらくその線が狙いだったと思うが、もう少し周囲の状況描写があってもよかったのではないか。


■ KDM

 船着き場のある風景  

 水平線上に島があり、その島に向かって手前の岸から桟橋が出ているという非常に分かりやすい絵である。人間というのは欲張りで、分かり切ってしまうとその単純さだけでは物足りなくなる。手前に力のあるものを置きたかった。


■ NMR

 朝の棚田  

 田植えが終わったばかり、畦の草刈りをする女性(だと思うが)、頭から背中にかけて朝の光がいい。手前に野菊の花が群れ咲くところを置いたことで、絵の単純さがすくわれた。左上、V字形に開けた部分が奥行きを感じさす。


■ TJ

 せいくらべ  

 チューリップの花を下から狙った。非常に浅いピントを、並んでいる2本に持ってきて背比べ。その2本だけだと単純に終わるところを、右下にもう1つピントが来ている花を置くことで変化が生じた。そう考えると右下にわずかに見える茎のあるなしも問題になりそうだが。


■ OKD

 スカイツリー  

 快晴の青空に聳えるスカイツリー。左のビルと背比べ構図を取った。こうしてみるとほとんど同じ高さに見えるのが面白いところ。絵が単純で話がそこで止まってしまう。携帯を片手でかざしているところなどが入ると変化が出たが。





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