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>>> 2013・風景写真同好会作品一覧  <<<
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2013・全作品一覧


■ TNK-i

 秋  

 まばらなススキの穂と沈み行く太陽とで絵を作った、と書いては見たが・・・。中村さんの話によると、ススキの穂はこのようにまばらにならず、穂が束になって密度が濃い状態で伸びている。このようにまばらになるのは、オギだったか、カヤだったか、(ここのところが大事なことだが、10日ほど前に聞いた話しなのにもう記憶が怪しい)、とにかく写真の穂はススキではないとのことだったが。


■ TNK-y

 踊り子  

 事情は分からない。単なる焚き火のあとか、遺跡からの出土品か、同じ形の物がいくつかあるようにも見えるが、そうでないようにも見える。いずれにしても意味不明の物に雪が積もっている。それを「踊り子」とした。


■ KJM

 湖畔の落日  

 波の荒い冬の日の夕景。天野川河口、湖中に生える木。長浜から彦根に向かって湖岸道路を走ると世継の信号のところで見えて来る。木が何本が生えているが、代表的な木をメインに置いて、左の木の端を少しカットした。なかなかにくい配置である。冬の琵琶湖を描写した作品として、いい写真だ。


■ SRI-k

 小宇宙  

 太陽が当たっているところと当たらないところとのコントラスト、まさに雲の妙味と言うところ。紡錘形の明部を白井さんは「小宇宙」と見たらしい。なるほど分からなくもない。写真としてはこれに何かをプラスしたかった。この黒い部分に金のトビが飛ぶとか。


■ MTNM

 剪定する人  

 ブドウ畑かと思うが、箱を台にして剪定をしている。こんな広いところを一人でやるのだろうか。写真としてはこの広さを望遠レンズを使って表現したところが面白い。その結果、たとえば右端の幹の並び、張り巡らされた針金とそれに添う枝の無数の重なりのように、遠近感を圧縮する形でそれを見せて、これを一人でやるのかという絶望的な広さを表現することになった。広さの表現には不向きな望遠レンズを使って広さを表現したところにこの写真のおもしろさがある。


■ MBYS

 早 春  

 庭先に咲いていたのだろうか、姉妹のようなスイセンが二輪。それらを右上に置いて、あとは緑の茎と葉で絵を作った。後ろに見えるつぼみが2つ。これらの解釈は賛否分かれるところだろうが、全体としてはしっかりまとまっている。あとはこれに何かをプラスして、絵に力を付けることだろう。何をプラスするのか、それはボクにも分からない。


■ ATRS

 雪の中  

 雪の中を行く人物。動きがもう一つはっきりせず、風景の意図が分かりにくい。その上に暗いカラマツ林が行く手をふさいでいるのが風景としてはしんどかった。で、この絵はここでさておいて、問題のカラマツ林。この絵としては風景を塞いでいるが、それを望遠で見通すと別の風景が見えてくるのではないか。特に真ん中の明るい部分。


■ HYS

 モノトーン  

 雲に覆われた小さい峰。その手前、雲の中からそびえ立つ高圧線の鉄塔。雲のない日だったら、樹木に紛れておそらくカメラを向けようとは思わなかったろう。アイディアとしてはここまではよく分かる。しかし話しがここで止まってしまう。


■ SRI-t

 ダイヤの光  

 光が少し赤みがかっている。朝か夕方か。雪の粒子の見え方からしてたぶん朝だろう。この写真の魅力は雪の表面の描写にある。細かく見ると、雪の粒子の1粒1粒が見えるような。大きくは、光に照らされた部分と影の部分の表情。枯れた稲の束が2束、一直線に重なったのがつらかった。


■ YND

 渓谷の秋  

 広く明るい谷あいである。橋の上から撮ったのだろうか。蛇行する渓流、淵を曲がる水の色の深さ。木々の紅葉が季節を感じさせる。これで、右に見える草つきの平地がもう少し形をなしていたら、言うことなしの風景だった。それでいてできすぎの不満というのだろうか、何となく物足りなさを感じる。風景を引き締める何か一点が必要だと言うことだろうか。


■ OOT

 早朝の琵琶湖  

 これは流れている波の解釈に集約される。これがないとしたら、和邇浜あたりから見た比良山と言う一般的な写真ということになる。


■ NKMR-m

 蜜に誘われ  

 同じチョウでありながら、黒い模様のあるなし、それがいる位置、これらの差でずいぶん見え方が違う。上のチョウは直ぐ見える。そのあと画面を一回りして、あれ!、ここにもおったんや言うことになる。下の2匹目はまあ言ってみれば隠し味と言うところか。主役が2つあっても仕方がない、そういう意味からは面白い配置だといえる。


■ TRTN

 たわわ  

 たわわに実った柿の実と、煙抜きの小屋根を備えた日本家屋。堂々たる組み合わせ、これもまた日本の秋ではある。写真としては、柿の実1つ1つを見ても分かるように、太陽が右後ろにあって、光が正直である。その上絵そのものも正直であるため、深い味には至らなかった。


■ SRI-c

 雪の朝  

 昨夜の雪がしっかり積もった。カーブミラーの裏面にもきっちりくっついている。カーブミラーを撮る目的は、ミラーの背後の風景と、その反対側の風景と一緒に納めようとするところにある。今の場合は残念ながら、その第一義のミラーの背後が空になってしまって、余り魅力がない。それだったら、そちらは捨てて、ミラーに映った風景を主役にした方が意図がはっきりする。


■ MYT

 午の年  

 びっくりしたな、大きな馬が出てきて、題を見たら「午の年」とある。そのものズバリで、文句の言いようがないのだが、写真としてはあまりにも単純すぎて話しのもって行き場がない。たとえば参拝客と組み合わすなりの工夫がほしい。


■ KDM

 静かな秋  

 曇り空にモミジ。条件として苦しい組み合わせだ。普通なら白い空をさけて、カメラを下へ振るはずだが、あえて上へ振っている。何か意味があったのだろうか。見えている範囲から、この下に何か不都合な物があったのかと探りを入れたが、お寺の境内で、特に支障のありそうなところとは考えにくい。ちょっと分かりにくいフレーミングである。


■ NMR

 水辺の万華鏡  

 水辺の反映。それが波と重なって具象が崩れ、抽象画になる。何となく木が3本あるように見えるが、もとより今の場合それが分かっても何の意味もない。おそらくこの水面の絵は動いていたはずで、カメラを向けたのはその動きのおもしろさもあったはず。その差を野村さんはどう感じているのか。結論はこの「止まった絵」を見る人がそれをどう感じるかによるわけだが、ボクは結構面白いなと感じる。


■ TJ

 水 鏡  

 左の「水辺の万華鏡」とよく似ているが、こちらは水面が微動だにしていない。よく言われる上下逆像を狙ったわけだが、正直ボクにはその意図がもう一つよく分からない。よく水際(水平線)を画面の上下真ん中に置いて、寸分違わない(実際にはよく見ると上下差はあるのだが)逆像を狙った写真があるが、これはそれでもなさそう。像はかなりずれがあるし、水平線そのものすらずれている。ちょっと分かりにくい写真である。


■ OKD

 スイレン池  

 水面の写真が3枚続いた。こちらは空の雲が水面に映っている。水面の黒い部分は空がどういう状態だったのかよく分からないが、それは今の場合問題ではない。


■ YMD-t

 公園の手品師  

 ウン、あったあった。「鳩が飛び立つ公園の 銀杏は手品師老いたピエロ・・・」。まあしかし見事な落ち葉だ。これだけの広い範囲にまき散らすのだから、かなりの大木だとおもうが、その木が見あたらない。右の方の3本こみでこの量になったのかも知れない。何で銀杏の木にこだわるかというと、太陽が光芒を放っている左の木、今の場合どうしてもそちらに目がいく。その樹影はごちゃごちゃして形も貧相。この豪華な絨毯と釣り合わない。この落ち葉の親はこの木だという、そこへ太陽を持っていきたかった。


■ AOK

 水面を染めて  

 雨が降っているのかな。ぽつぽつと見える斑点が結構効いている。赤黄緑と信号灯のランプが同時にともったようだけど、赤の強さは現場ではどうだったのだろう。目で見てもこれぐらいの強さの場合があるから何ともいえないけれど、写真として仕上げる場合は、「彩度」、「輝度」を調整して、絵全体として見やすいように調整した方がよい。


■ KR

 ミサを終えて  

 立派な教会をバックに坂道を下ってくる女性。ミサのあとにしてはたった一人というのが、なんとなく寂しい気もするが、それはまあ仕方がないこと。写真としてはせっかくの建物が後ろへ傾いてしまったことが気になる。傾きは人それぞれの癖があって難しいことだが、特に縦位置の場合にそれが出やすい。傾きの修正をしたいところだが、それをやると今の場合は先端の十字架がカットされてしまう。難しいところである。


■ NGC

 公園の小鳥  

 鳥はルリビタキだとか。つぶらな瞳が何ともいえず可愛い。それといつもながらのピントの良さ。胴からしっぽにかけての細い線の流れなどが見事に描写されている。鳥自体の明るさのイメージで画面全体の明るさが調整されているようだが、止まっている枝が白くとび加減なのが気になる。これを押さえると鳥の明るさがイメージに合わないのだろうか。


■ INUE

 寒寒  

 空気中の水蒸気が氷点下に冷えるとき、木の枝などに凍りつくのを霧氷というとか。一見それかと思ったが、屋根に雪があり、雪が枝に張りついたものらしい。まあ見事な雪景色である。太陽に照らされると直ぐ解けてしまうから、夜明けから日の出直後までの時間限定。朝起きは三文の徳、風景全体が気持ちのいいトーンに仕上がった。


■ YMD-k

 サ ギ  

 雪の川原で青サギが飛び立ったところ。前回ヨシの影に立っているのが出ていたから、それの続編かも知れない。そういつもいつもあるチャンスじゃないのに、何で意地の悪いときにシャッターが切れたのか。左羽と首との間の雪が解けて地肌が出ており、それと鳥が重なった。よーく見ると青サギがきっちり写っているのに、ちょっと見では何が写っているのか分からない。写真というのは意地が悪い。


■ IMGW

 山 里  

 霧深い山里、手入れが行き届いた杉林。その間をS字を描いて流れる小川。その流路による遠近感と、右の杉の木と奥の林の濃淡の差による遠近感。2つの遠近感が組合わさって、不思議な空間を作っている。右の杉の木群に真上から降り注ぐような光芒が印象的。


■ MTOK

 冬晴れの日に  

 深い青空をバックに細い小枝に止まるメジロを見事に捉えた。ピントもぴしゃり。鳥のしっぽの後ろの太い枝などはうまくぼけている。細い枝に右からの光が見事なエッジをきかせている。鳥との遭遇が仮に偶然であったとしても、ある程度は心構えがなければ撮れないはずだ。見事。





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