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>>> 2013・風景写真同好会作品一覧  <<<
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2013・全作品一覧


■ ICK

 働く  

 流れ出てくる小魚のぶれ具合が最高。容器にそっと添えた手の表情がいい。わずかに見える顔、バックのトラック、脇の下から見える「・・魚卸」の字、計算したかのようにうまくいった。とっさのスナップか、頼み込んでの撮影かよくは分からないが、いずれにしても無駄のないいい写真だ。


■ YMD-k

 チョウ  

 どこかの家の窓際らしい、例によって花の名前は分からないが、その花にアゲハが1匹(匹でよかったのかな)。見事なピントである。撮り方としてはきわめて単純、正直であるが、習作としてはしっかり撮れている。数を重ねて慣れてから次の段階に進んでほしい。


■ IMGW

 秋日和  

 いわゆる稲刈り風景とはちょっと異なる。稲刈りが終わってからかなりの日にちが経っているようである。稲架にかけた稲束を脱穀してるところらしい。どういう場所から撮ったのか、ずいぶん上からのアングルである。結構眺望が効いただろうから、脱穀を一つのポイントに広い風景を狙った方がよかったのではないか。


■ TNK-i

 杠葉尾の石  

 丸く削られた花崗岩が密集している。手前半分が水底まで見せる清流。これが見事。それに比べて上半分の石は、太陽の位置が正直すぎて、ほとんどが明るく白く表情が単純になってしまった。もう少し影を見せる方向から狙いたかった。


■ TNK-y

 遊歩道  

 前ぼけを通して、眼前に広がる大風景を撮った。こういう写真を「わーきれい」だけで撮ると、結果的には行ってきましたという写真になる。今の場合、くねくねと続く木道と、奥の唐松の黄葉がポイントだろうから、もう一歩絵を詰めて右半分を縦位置で狙った方がよかったか。


■ KJM

 伊崎で疾走  

 波が荒い湖面をサーフィンでかける若者。琵琶湖の水面が盛り上がっているように見える。できれば乗っている人物の姿がほしいが、無理なのだろうか。岬から水平に突き出た棒から、この岬が伊崎と読めるのはごくわずかな地元の人だけだろう。だからこの場合は、固有名詞抜きの単なる岬としての構成要素と考えればいいのだろう。


■ SRI-k

 来訪者を待つ  

 ボートが棚にきれいに整理されている。ブルーのカバーの中に所々別の色が変化をつけている。が、話しはそこで終わってしまう。理由の一つには、奥行きがないことかとも思うが、このままでも、ひょっとして画面に人物がおれば、また見方は変わってくるだろう。


■ MTNM

 コスモス  

 白いコスモスの花。それを白い空をバックに撮った。おそらく曇り空だったのだろう。結果的に白いなかに茎やつぼみだけが黒い対象物として残った。おもしろい構成である。白いバックに白い花というおもしろい絵を作ったのだから、これは思い切ってもっとハイキーにすると別の絵に生まれ変わっただろう。


■ MBYS

 朝つゆ  

 素人の私には、名前などおぼつかないが、細い茎が群生している。そこに朝露が玉になってついている。前景のぼけが大きな水玉をつけたように光る。こういう対象物の撮り方としては、まずお手本通りの作品といえる。あとはこれに何かをプラスする。じゃ、何をプラスするかといわれたら私にも分からない。


■ ATRS

 夏のアルプス  

 にょきっと突き出した煙突を前景にアルプスの高峰が見える。谷筋に残る雪渓。山好きにはたまらない風景である。山を大きく捉えるにはこれぐらいの長いレンズが必要だろうが、もう少しワイドにして、前掲の家や街並みを大きく入れるのも手ではないか。


■ HYS

 秋桜と新幹線  

 コスモスと新幹線ということだが、前ぼけの花がコスモスということだろう。まあ、そういわれたらコスモスなのだろうが、タイトルになるほどのウエイトは感じられない。前景としてこのぼけをおいたことは分かる。しかしそれがそのままタイトルになるには話しが飛躍しすぎ、少なくとも中景の部分できっちりピントが来たコスモスすが必要だっだろう。


■ MRKM

 名残の波  

 台風の名残という意味だろう。大きな波が打ち寄せている。こんな天気の日に琵琶湖へ行ったこと自体がすごい。ここへ風で飛ばされた鳥が迷い込んできたら、・・・。イヤイヤ、そんなこというたらアカン。こんな風に向かってカメラを向けること自体、頭が下がることなんだから。


■ SRI-t

 父子の絆  

 お父ちゃんと坊やが水遊び。特に救命胴衣坊やスタイルが何ともいえない。ここで魚が捕れたのかどうか、それは分からない。しかし話しはそこまでで、父子はともかく「絆」はちょっと大げさすぎないか。網に魚でも入っているとタイトルも自ずから変わったのだろうが。


■ YND

 森の小滝  

 森の中の小さな滝を、文字通り真正面から。滝の流れはしぶきも含めて文句なし。その滝だけを見ると、アーチ型の人工物のようにも見える。これが画面一杯にどーんとあったのでは、ちょっとこのままでは絵になりにくい。仕方がないから上の森を入れたというところだろう。幸い上の流れの奥行きが2つの絵をつないだ。


■ OOT

 秋の日  

 めずらしいな、こういう種類の異なるトンボがカップルになることもあるのか。ガマの穂の先に止まっているのだが、穂としてのイメージはない。だから写真としては、あくまでトンボの生態ということになる。ピントは上のトンボにきっちり来ている。下の方は若干甘いようだ。


■ NKMR-m

 脊比べ  

 そば畑というやつはやっかいだ。現地で眺めているときは、広々としてまさに秋の風物詩だが、いざカメラにとなると、何ともやっかい。漫然と撮るとただ小さい花が咲いているだけの写真になる。そういう意味ではコスモスも同じだが、花が小さい分もっとやっかいだ。これも結果的にはそういうことだったのだろう。2,3本、背が高い花が飛び出てはいる。しかしそれに「背比べ」は無理だった。


■ TRTN

 渚  

 琵琶湖のどこかだろう。水がきれいに写っている。水の流れに対する護岸工事だろうか。その工作物をポイントに水際を切り取った。水のきれいさも一役買わそうという段取りだったのだろう。そこまでだいたい計画通りにいっているが、最後の仕上げで、手前の石組みのところが明るくなった。事実日が当たって明るかったのだから、仕方がないともいえるが、結果的にこれがしんどかった。全体をもう少し暗く調整するとイメージが変わってくるはず。


■ SRI-c

 金峯山寺  

 これは何とも巨大な、水瓶といえばいいのだろうか。知識が不足で、名称もこのものの意味も、間違っているかも知れないが。


■ MYT

 秋から冬へ  

 ひこ生えで黄色くなった田圃で、籾殻か何かを燃やしているのだろう。おそらくこれは高みを通る道路から撮ったのではないか。この写真に迫力が感じられないのはその立ち位置である。人に対しても煙に対しても、傍観者的な位置である。もっともこの場合、見ず知らずの人だから、これ以上近寄るのは気が引ける。それは仕方がない。そうなればせめてレンズを長くして、人物をアップする。近づいて撮るのと力の差はいかんともしがたいが、次善の策である。


■ KDM

 格子戸の続く街  

 東海道関宿の一角らしい。格子戸が続いて、突き当たりに観音堂か、地蔵堂か、名前は定かでないが特徴のあるお堂の屋根が見えている。だがこの写真はそこで止まってしまう。やっぱり動きがないからか、それとも、あたかも舞台装置を見るような生活感のなさによるものか。


■ NMR

 竹林の輝き  

 竹が思い思いの方向を向いて上からの光を受けている。そのなかへ2本の青い光を見るようでこれは何かと驚く。よく見ると杉の木の幹らしい。この2本が絵に変化を与えている。どうしてこんなに青白い色になったのか。


■ TJ

 至福の刻  

 いつもながらのさわやかな色調である。コスモス畑の中で一輪の花とつぼみにピントを合わせた。と、そこへどこからともなく一匹の蜂が現れたという勘定である。羽はぶれているが、それ以外の体の部分はきっちり止まっている。例のストローの働きをするという口吻、それがスーと伸びている。そこまではいい、その先、色が異なる線となって花につながっている。そんな細部まで見せる写真の力である。


■ OKD

 飛ぶ蝶  

 「飛ぶ蝶」、この蝶はとまってるのではねえぞ、というところらしい。確かにモンシロチョウは花にとまると羽を閉じてしまう。こうして羽を広げるのは羽ばたいているときだけ。チョウへのピントは100%とはいえないが、決して悪い状態ではない。蜜をすう口吻がくるくる巻いているのもしっかり見える。見事である。バックの地面が小石か何かでにぎやかだったのが惜しかった。


■ YMD-t

 湖畔秋彩  

 台風による増水のあとだろうか、大きな木が一本水に浸かっている。そういう湖面をバックに咲く彼岸花。山田さんの言では今年は花が少ないということだが、写真としてはびっしり咲いているよりこれぐらいがちょうどいい。木の陰に明るい花を置いた。きっちり計算して絵が作られてる。


■ AOK

 台風18号豪雨  

 我が家の前の道路(朝鮮人街道)、とある。黒いクルマが水しぶきで半分見えない。雨粒も大きいようだ。テレビではよく見る状況だが、この雨はすごい。記録としては貴重な写真である。撮影日その他をきっちり記録して保存しておいてほしい。


■ KR

 池のほとりで  

 水面にぎっしりと並ぶ水草の葉らしい。タイトルを見るまでは、虫がガラスに卵を産み付けたのかと思った。もっともこんな青い卵はないだろうが。人さまざまだとは思うが、私自身はこういう状況はどうも苦手、体がいらいらとしてくる。でも吉良さんは一生懸命撮ったのだろう。撮影目的などを教えてもらえると参考になるのだが。


■ NGC

 カワセミ  

 久しぶりのカワセミ。着地瞬前というところらしい。ホバリング体勢に入っているのか、羽がぶれて鳥本体はきっちり止まっている。先日、奥伊吹の甲津畑で中川敏和という人の野鳥写真展を見た。ホバリングしているのは簡単なように見えますが、これが結構難しいのですよ、ということだった。奥伊吹の自然の中の野鳥と三面張りの野洲の野鳥。これはこれで2000年代初頭の貴重な記録である。


■ INUE

 色づく  

 柿の実が一つ、ぽつんと残っている。黒をバックに斜め上からの光がいい。葉と実をはなしたのは、実を目立たすための計算だったのかも知れないが、ぽつんと一つだけだったのが寂しかった。これでちょっと小さめの実が少し距離を置いて並んでいたら、ぐっと絵が安定しただろう。





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